魔法少女はかく語りき
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一波乱あったけれど、なんとか全員のヒーロー名が決まった。
次は、職場体験先を決める事になる。
「職場体験は一週間。肝心の職場だが、指名のあった者は個別にリスト渡すから、その中から自分で選択しろ」
私にも指名があったらしく、全然活躍していないのにいいのかな?と思いながら渡されたリストに目を通すと、見事にアイドル系事務所が軒を連ねていた。
指名のなかったクラスメイト達にも受け入れ可能事務所のリストが配られる。
「あぁ、あと川利はテレビ局から売り出し方の相談したいから来てくれと言われたが、断っておいたぞ」
私の、全力の「ありがとうございます!」が発動した。
アニメ化され長年国民にあのこっぱずかしい魔法少女姿をさらす事になってしまったら、母さんの二の舞だ。
怖や怖や。
希望体験先にリリルヒーロー事務所と、あと二つ事務所を選んで提出する。
ヒーロー情報学の授業はそれで終わり、焦凍君にドキドキしながら「どこ選んだ?」と聞くと、神妙な顔つきで「エンデヴァーヒーロー事務所」と答えた。
やっぱり、オファー来てるよね……。
けど、それでもエンデヴァーさんの事務所を選ぶという事は、彼なりに色々思う所があるのだろう。
「なにかあったら言ってね。ほら、友達なんだしさ~」
自分で言っておいて、小学生並の気の使い方だと思う。
それでも、焦凍君が微笑み「ありがとうな、心香」と言ってくれた。
なんだか、此方の方が気を使わせてしまった気がする。
「そういえば、緑谷が昼飯一緒に食べないかって言ってきたけど、どうする?」
「え?そこ決定権、私にあるの?」
聞き返すと、焦凍君は視線を逸らしながら「飯は、お前と一緒がいいから……」とぼそりと言った。
なるほど、照れ隠しか。
私は嬉しくなって「へへ~」とにやけると、ぶっきら棒に「行くのか、行かないのか」と聞かれたので「行く行く~」と返事をする。
「うわぁ!シーカちゃんとちゃんとお話しするのって、これが初めてかな?!」
「そうだね~。ごめんね、社交性なくって~」
「ううん!いいの!それより、リリルのこと聞かせてほしいな!私、大ファンなんよ!」
にこにこと人のいい笑みを浮かべながら、麗日さんにリリルについて色々聞かれた、と言うより、色々語られた。
放送初期から見ているようで、一話から切々と語られ、それに裏話的な話を盛り込んであげれば大喜びされた。
「ねえねえ、シーカちゃん!連絡先交換しようよ!」
「そういえばしてなかったね~。しよしよ~」
鞄から筆記用具とメモ帳を取り出し、LINEのIDを書いて「いつでも連絡頂戴」と言って渡す。
それを見て、麗日さんは大きく息を吸って吐き出し満面の笑みを浮かべ「ありがとうね!」と言った。
そこまで喜んでもらえるのは嬉しい事だ。
ニコニコする麗日さんをニコニコしながら見ていると、控えめに「あ、あの川利さん!」と緑谷君に声をかけられた。
「どうしたの~?」
「ああああああのよよよよよよければ、ぼぼぼぼ僕とも連絡先を……!」
落ち着け、少年。
私は、緑谷君にもLINEのIDを書いたメモを渡すと、緑谷君も麗日さん同様、大きく息を吸って満面の笑みを浮かべた。
次は、職場体験先を決める事になる。
「職場体験は一週間。肝心の職場だが、指名のあった者は個別にリスト渡すから、その中から自分で選択しろ」
私にも指名があったらしく、全然活躍していないのにいいのかな?と思いながら渡されたリストに目を通すと、見事にアイドル系事務所が軒を連ねていた。
指名のなかったクラスメイト達にも受け入れ可能事務所のリストが配られる。
「あぁ、あと川利はテレビ局から売り出し方の相談したいから来てくれと言われたが、断っておいたぞ」
私の、全力の「ありがとうございます!」が発動した。
アニメ化され長年国民にあのこっぱずかしい魔法少女姿をさらす事になってしまったら、母さんの二の舞だ。
怖や怖や。
希望体験先にリリルヒーロー事務所と、あと二つ事務所を選んで提出する。
ヒーロー情報学の授業はそれで終わり、焦凍君にドキドキしながら「どこ選んだ?」と聞くと、神妙な顔つきで「エンデヴァーヒーロー事務所」と答えた。
やっぱり、オファー来てるよね……。
けど、それでもエンデヴァーさんの事務所を選ぶという事は、彼なりに色々思う所があるのだろう。
「なにかあったら言ってね。ほら、友達なんだしさ~」
自分で言っておいて、小学生並の気の使い方だと思う。
それでも、焦凍君が微笑み「ありがとうな、心香」と言ってくれた。
なんだか、此方の方が気を使わせてしまった気がする。
「そういえば、緑谷が昼飯一緒に食べないかって言ってきたけど、どうする?」
「え?そこ決定権、私にあるの?」
聞き返すと、焦凍君は視線を逸らしながら「飯は、お前と一緒がいいから……」とぼそりと言った。
なるほど、照れ隠しか。
私は嬉しくなって「へへ~」とにやけると、ぶっきら棒に「行くのか、行かないのか」と聞かれたので「行く行く~」と返事をする。
「うわぁ!シーカちゃんとちゃんとお話しするのって、これが初めてかな?!」
「そうだね~。ごめんね、社交性なくって~」
「ううん!いいの!それより、リリルのこと聞かせてほしいな!私、大ファンなんよ!」
にこにこと人のいい笑みを浮かべながら、麗日さんにリリルについて色々聞かれた、と言うより、色々語られた。
放送初期から見ているようで、一話から切々と語られ、それに裏話的な話を盛り込んであげれば大喜びされた。
「ねえねえ、シーカちゃん!連絡先交換しようよ!」
「そういえばしてなかったね~。しよしよ~」
鞄から筆記用具とメモ帳を取り出し、LINEのIDを書いて「いつでも連絡頂戴」と言って渡す。
それを見て、麗日さんは大きく息を吸って吐き出し満面の笑みを浮かべ「ありがとうね!」と言った。
そこまで喜んでもらえるのは嬉しい事だ。
ニコニコする麗日さんをニコニコしながら見ていると、控えめに「あ、あの川利さん!」と緑谷君に声をかけられた。
「どうしたの~?」
「ああああああのよよよよよよければ、ぼぼぼぼ僕とも連絡先を……!」
落ち着け、少年。
私は、緑谷君にもLINEのIDを書いたメモを渡すと、緑谷君も麗日さん同様、大きく息を吸って満面の笑みを浮かべた。