魔法少女はかく語りき
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「あー!シーカちゃんだー!」
「本当だ!シーカちゃんだ!」
「シーカちゃん握手してー!」
登校の中、怒涛の握手攻めにあい、全員丁寧に相手をしていたら登校時間から五分程遅れてしまった。
焦凍君がいたら、華麗にあしらってくれていたのだろう。
こうなる事を予見して、二人で登校したら事態が収集つかなくなるだろうからと言って別々に登校したというのに、まるっきり意味をなしていない。
飯田君辺りに怒られちゃうなと思いながら教室まで行くと、ミッドナイト先生が楽しそうという気持ちを前面に押し出した表情で扉の前に立っていた。
「なにしてるんですか、ミッドナイト先生?」
声をかけると、ミッドナイト先生が「あら、社長出勤?シーカ」と言った。
「社長と言う程は遅くないですが、まあ、遅刻です~」
「ふふっ。今日のヒーロー情報学はヒーローにとってテンションの上がる授業よ」
テンションが上がる?
どんな授業か聞こうとしたら、質問する前に「さぁ、行くわよ!」と言って私の手を引き「付けたら地獄見ちゃうよ!!」と言いながら入室した。
わぁ、恥ずかしい感じの入室だ。
クラスメイト達の「お前なんでそこにいるの?」という視線が突き刺さる。
「遅刻だぞ、川利」
「はい。すみません~」
軽く謝り、席に着くように言われるまま自席に着き後ろの席の切島君に「なにするの?」と尋ねれば、興奮気味に「ヒーロー名決めるんだよ!」と教えてくれた。
「将来、自分がどうなるのか。名を付けることでイメージが固まりそこに近付いてく。それが『名は体を表す』ってことだ」
なるほどなー、とは思うものの、私のヒーロー名は既に確定したようなもので、配られたボードにシーカと書いて提出を待っていたが、十五分後、まさかの発表形式で教室が騒めく。
中々、恥ずかしいイベントだなと思いながら誰が一番手に来るのかと楽しみにしていたら、自信満々に青山君が壇上に立った。
嫌な予感しかしないと思ったら、まあ予想通り「I can not stop twinkling」と短文で挑んできた。
考え直しだろうと誰もが考えたが、まさかのOKで全員がこの流れに対して不安を抱えていたのに、次の芦戸さんが「エイリアンクイーン!!」を出したので、大喜利感が高まってしまった。
この流れを誰が変えるのか。
流石に私のハートはそこまで強くないので、クラスメイト同様「誰か」と辺りを窺っていると、蛙吹さんが挙手をし「FROPPY」といういいヒーロー名を提案した。
それを皮切りに、次々とまともなヒーロー名を出していく。爆轟君以外。
葉隠さんの後に「シーカ」と書いて発表すると、ミッドナイト先生が「体育祭でそう名乗っちゃったしね」と言われる。
「リリルさんも学生の頃、同じ轍を踏んでたわよ」
「親子ですからね~」
はははっ、と渇いた笑いを浮かべたら麗日さんが「シーカちゃんって、リリルの娘なの?!」と声を上げた。
しまった。母さんの素性は、事務所の方針で一部以外ではオフレコだったんだ。
まあ、いいか。
「本当だ!シーカちゃんだ!」
「シーカちゃん握手してー!」
登校の中、怒涛の握手攻めにあい、全員丁寧に相手をしていたら登校時間から五分程遅れてしまった。
焦凍君がいたら、華麗にあしらってくれていたのだろう。
こうなる事を予見して、二人で登校したら事態が収集つかなくなるだろうからと言って別々に登校したというのに、まるっきり意味をなしていない。
飯田君辺りに怒られちゃうなと思いながら教室まで行くと、ミッドナイト先生が楽しそうという気持ちを前面に押し出した表情で扉の前に立っていた。
「なにしてるんですか、ミッドナイト先生?」
声をかけると、ミッドナイト先生が「あら、社長出勤?シーカ」と言った。
「社長と言う程は遅くないですが、まあ、遅刻です~」
「ふふっ。今日のヒーロー情報学はヒーローにとってテンションの上がる授業よ」
テンションが上がる?
どんな授業か聞こうとしたら、質問する前に「さぁ、行くわよ!」と言って私の手を引き「付けたら地獄見ちゃうよ!!」と言いながら入室した。
わぁ、恥ずかしい感じの入室だ。
クラスメイト達の「お前なんでそこにいるの?」という視線が突き刺さる。
「遅刻だぞ、川利」
「はい。すみません~」
軽く謝り、席に着くように言われるまま自席に着き後ろの席の切島君に「なにするの?」と尋ねれば、興奮気味に「ヒーロー名決めるんだよ!」と教えてくれた。
「将来、自分がどうなるのか。名を付けることでイメージが固まりそこに近付いてく。それが『名は体を表す』ってことだ」
なるほどなー、とは思うものの、私のヒーロー名は既に確定したようなもので、配られたボードにシーカと書いて提出を待っていたが、十五分後、まさかの発表形式で教室が騒めく。
中々、恥ずかしいイベントだなと思いながら誰が一番手に来るのかと楽しみにしていたら、自信満々に青山君が壇上に立った。
嫌な予感しかしないと思ったら、まあ予想通り「I can not stop twinkling」と短文で挑んできた。
考え直しだろうと誰もが考えたが、まさかのOKで全員がこの流れに対して不安を抱えていたのに、次の芦戸さんが「エイリアンクイーン!!」を出したので、大喜利感が高まってしまった。
この流れを誰が変えるのか。
流石に私のハートはそこまで強くないので、クラスメイト同様「誰か」と辺りを窺っていると、蛙吹さんが挙手をし「FROPPY」といういいヒーロー名を提案した。
それを皮切りに、次々とまともなヒーロー名を出していく。爆轟君以外。
葉隠さんの後に「シーカ」と書いて発表すると、ミッドナイト先生が「体育祭でそう名乗っちゃったしね」と言われる。
「リリルさんも学生の頃、同じ轍を踏んでたわよ」
「親子ですからね~」
はははっ、と渇いた笑いを浮かべたら麗日さんが「シーカちゃんって、リリルの娘なの?!」と声を上げた。
しまった。母さんの素性は、事務所の方針で一部以外ではオフレコだったんだ。
まあ、いいか。