魔法少女はかく語りき
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リカバリーガールにお昼の時間だから起きなさいと言われ、簡易ベッドから起き上がりお礼を言って救護テントからでると、時は既に昼休憩の時間だった。
見逃した第二種目の話を聞くために食堂へ向かおうとしたのだが、その前に手洗いに行こうと思い立つも、人気の多いトイレは超満員。
致し方なく、人気のない方のトイレを目指していたら轟君の「個性婚。知ってるよな」と言う声に思わず立ち止まる。
壁から少し顔を出し通路を見ると、緑谷君と轟君がいた。
そして、私は聞いてしまった。
轟君の出自、家族のこと、火傷の理由、目指す場所。
何も知らなかった、いや、知ろうとしなかった自分が酷く恥ずかしくなるほどの、重い背景。
友達だなんて、烏滸がましい……!
轟君に合わせる顔がなく、私はそのまま家へ走って逃げたくなる気持ちを抑え、相澤先生に早退の旨を伝えに行くために放送室へ足を伸ばした。
「は?早退?」
「はい……」
相澤先生は数秒私の顔を見つめ「体調不良ってわけじゃねえよな」と言った。
「とりあえず訳を話してみろ」
「さっき、轟君が家のことや出自の話を聞いて……。友達だって言っておいて、なにかあるのを勘付いておいて聞こうともしなかった自分が恥ずかしくて……。合わせる顔が……ないんです……。私、轟君の友達として資格がない……」
しゃくり上げながら、みっともなく泣きながら話す私の言葉を静かに聞き、なにか言葉をかけようとするもいい言葉が思いつかなかったのか「マイク。パス」と相澤先生は言った。
『OK.涙を拭きな川利リスナー。friendってのは、なんでも知ってるわけじゃねえ。話したくねえことだってたーくさんあるんだ。だからって落ち込むこたぁねえ。like to know.知りたいと思ったらぶつかっていけばいいんだよ。それもまたyouthだ!』
「それで終わる関係ならそれまでだ」
身も蓋もない締めをされたけれど、その通りだ。
関係が終わることを怖がっていたら、これから先ずっと私は轟君の友達なんて名乗れない。
やらずに後悔するよりやって後悔しよう。
私は……。
「私は、轟君と友達になりたいです!」
『Hey!その意気だぜリスナー!』
私とプレゼント・マイク先生が盛り上がるのを冷ややかな瞳で見つめる相澤先生が「どうでもいいが、もう直ぐ昼休憩終わるぞ」と教えてくれて、漸く空腹であることを思い出す。
「プレゼント・マイク先生!相澤先生!ありがとうございました!」
「俺はなにもしてないけどな」
『いいってことよ!そら、さっさとlaunchに行ってこい!』
プレゼント・マイク先生に押し出されるように放送室をあとにし、急ぎ足で食堂へ行くと瀬呂君が「川利。さっき、轟が探してたぞ」と伝えてくれた。
「本当に?!轟君いまどこにいる?!」
「また探しに出たから、どこにいるかはわかんねーな。悪い」
「ううん~、いいの~。態々ありがとうね~」
瀬呂君にお礼を言い、あまりうろうろすると更に出会えない気がするし、ここは寧ろちゃんと昼ご飯を食べてから待機室で待ち伏せしていた方が……。
グルグルその場で歩き回っていたら、八百万さんが「川利さん!相澤先生から、チアリーディングで応援合戦するようにとのことですわ!」と、チアの衣装を渡される。
相澤先生、そんなこと言ってたっけ?と首を傾げていたら、視線の先にはニヤニヤという形容詞が似合いそうな笑みの峰田君と上鳴君がいた。
成る程、嘘か。そう判断し、水を差すのも悪いし八百万さんに「まだ万全じゃないから私はお休みしてなさいって言われてるの」と嘘をついて昼ご飯を買いに行くことにした。
見逃した第二種目の話を聞くために食堂へ向かおうとしたのだが、その前に手洗いに行こうと思い立つも、人気の多いトイレは超満員。
致し方なく、人気のない方のトイレを目指していたら轟君の「個性婚。知ってるよな」と言う声に思わず立ち止まる。
壁から少し顔を出し通路を見ると、緑谷君と轟君がいた。
そして、私は聞いてしまった。
轟君の出自、家族のこと、火傷の理由、目指す場所。
何も知らなかった、いや、知ろうとしなかった自分が酷く恥ずかしくなるほどの、重い背景。
友達だなんて、烏滸がましい……!
轟君に合わせる顔がなく、私はそのまま家へ走って逃げたくなる気持ちを抑え、相澤先生に早退の旨を伝えに行くために放送室へ足を伸ばした。
「は?早退?」
「はい……」
相澤先生は数秒私の顔を見つめ「体調不良ってわけじゃねえよな」と言った。
「とりあえず訳を話してみろ」
「さっき、轟君が家のことや出自の話を聞いて……。友達だって言っておいて、なにかあるのを勘付いておいて聞こうともしなかった自分が恥ずかしくて……。合わせる顔が……ないんです……。私、轟君の友達として資格がない……」
しゃくり上げながら、みっともなく泣きながら話す私の言葉を静かに聞き、なにか言葉をかけようとするもいい言葉が思いつかなかったのか「マイク。パス」と相澤先生は言った。
『OK.涙を拭きな川利リスナー。friendってのは、なんでも知ってるわけじゃねえ。話したくねえことだってたーくさんあるんだ。だからって落ち込むこたぁねえ。like to know.知りたいと思ったらぶつかっていけばいいんだよ。それもまたyouthだ!』
「それで終わる関係ならそれまでだ」
身も蓋もない締めをされたけれど、その通りだ。
関係が終わることを怖がっていたら、これから先ずっと私は轟君の友達なんて名乗れない。
やらずに後悔するよりやって後悔しよう。
私は……。
「私は、轟君と友達になりたいです!」
『Hey!その意気だぜリスナー!』
私とプレゼント・マイク先生が盛り上がるのを冷ややかな瞳で見つめる相澤先生が「どうでもいいが、もう直ぐ昼休憩終わるぞ」と教えてくれて、漸く空腹であることを思い出す。
「プレゼント・マイク先生!相澤先生!ありがとうございました!」
「俺はなにもしてないけどな」
『いいってことよ!そら、さっさとlaunchに行ってこい!』
プレゼント・マイク先生に押し出されるように放送室をあとにし、急ぎ足で食堂へ行くと瀬呂君が「川利。さっき、轟が探してたぞ」と伝えてくれた。
「本当に?!轟君いまどこにいる?!」
「また探しに出たから、どこにいるかはわかんねーな。悪い」
「ううん~、いいの~。態々ありがとうね~」
瀬呂君にお礼を言い、あまりうろうろすると更に出会えない気がするし、ここは寧ろちゃんと昼ご飯を食べてから待機室で待ち伏せしていた方が……。
グルグルその場で歩き回っていたら、八百万さんが「川利さん!相澤先生から、チアリーディングで応援合戦するようにとのことですわ!」と、チアの衣装を渡される。
相澤先生、そんなこと言ってたっけ?と首を傾げていたら、視線の先にはニヤニヤという形容詞が似合いそうな笑みの峰田君と上鳴君がいた。
成る程、嘘か。そう判断し、水を差すのも悪いし八百万さんに「まだ万全じゃないから私はお休みしてなさいって言われてるの」と嘘をついて昼ご飯を買いに行くことにした。