魔法少女はかく語りき
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日が過ぎるのは早い物で、今日は雄英体育祭。
観客席は超満員で、テレビも全国中継。
うららかじゃない麗日さんに「緊張するね~」と話しかけると「ほんまに緊張しとる?」と聞かれてしまった。
ふふ~。常に平常心を心掛けているから、緊張は正直してない。
だって、ここは皆にあわせて緊張してるって言ってないと浮いちゃうじゃん?と思っていたら、隣を「しねえよ。ただただアガるわ」と言いながら爆豪君が通り過ぎていった。
「彼はぶれないな~」
ぶれなさすぎて、選手宣誓で盛大にケンカを売り大顰蹙を買っている。
周りのブーイングに紛れ、ちょっとした冗談で「きゃー!爆豪君かっこいー!」と叫んだら「うっせー!痴女!爆殺すんぞ!」とピンポイントで怒鳴られた。
耳よすぎかよ~。
続いて第一種目が発表される。
種目は外周四キロメートルにわたる障害物競走。
普通に走っても十五分はかかるコースに障害物が加わわり、生徒同士の妨害もある。
第一種目は個性なしで乗り切りたかったが、そう甘いことは言っていられなさそうだ。
スタートの合図と共に、狭い入口に向かって全員が動きだすので、入口付近は大混乱状態。
その集団から離れ「きらリン!ラブリン!メタモルフォーゼ!魔法少女シーカ登場だぞ!」と変身した瞬間、会場が湧き上がった。
先頭でなにかあったのかと思ったら、プレゼント・マイク先生が『魔女っ娘シーカの変身シーンに会場のニッチなリスナーが、先頭集団そっちのけで大喜びだぜー!』と状況説明をしてくれる。
そこか。
いつもならファンサービスなんてしないけれど、あまり素っ気なくしてデビューした瞬間に叩かれたら嫌だという打算で、大跳躍で人の波を避けながら「みんなー!シーカのこと、応援してねー!」と叫ぶと、異様な雄叫びが会場から湧き上がる。
体制を立て直し、犇めく試験時にいた仮想敵を飛び越えながら進むと、これ落ちたら死ぬんじゃないかという高さの綱渡りゾーン、ザ・フォール。
その先の第三ゾーンへ向かおうとする轟君と爆豪君の姿を捉えた。
先頭が誰かはわからないが、とにかくあの二人を抜かさないといけないようだ。
飛び石になっている地面を蹴り、綱渡りをせずにぴょんぴょんと八艘跳びの様に進み難なくクリアし、最終関門である。
『一面地雷原!!!怒りのアフガンだ!!』
地雷の位置はよく見れば分かるようになっているらしいが、それに気を取られていると追い越されるのか……。
距離的に、跳躍一回では足りなさそうだが一か八か!
「ひっさーつ!ぴょんぴょんジャーンプ!」
という名の大跳躍で、三分の二は超えた。
ごぼう抜きして今は三位!これなら!と思いながら着地したら見事地雷だった。
大きな音と爆風でよろめくが、止まっている暇はない!
そのまま踏み出し地雷が爆発する前に、前へ前へと走っていく。
このまま行けば、三位だ!と思っていたら、後方から地雷一個どころではない爆発音と一緒に緑谷君が吹き飛んできて、轟君と爆豪君の前へと躍り出る。
「うっそ~!」
緑谷君はもう一度、爆風を利用して飛び上がりそのまま一位でゴールをした。
どんでん返しだ、すご~い!と感心しながらゴールしたが、変身が強制的に解け、全身が重くなり倒れそうになるのを轟君が抱きとめてくれる。
「タイムリミットか?」
その質問に何とか首を動かし肯定を表す。
「主審!川利心香、棄権するそうです!」
轟君の言葉に、主審のミッドナイト先生が近づいてきて「本当に棄権するの?」と聞いてきたので、口を必死に動かし「棄権します」と伝える。
私の棄権は認められ、そのまま救護ロボの担架に乗せられた。
「轟君」
「なんだ、川利?」
聞き取りやすいようにと、少し顔を寄せてきた轟君に「私の分も頑張ってね」とエールを送る。
「あぁ、任せておけ」
力強い言葉に「応援してる」と言い、そして私は急かす救護ロボに、救護テントへと連れて行かれ、第二種目の間、体力を回復させるために爆睡していた。
観客席は超満員で、テレビも全国中継。
うららかじゃない麗日さんに「緊張するね~」と話しかけると「ほんまに緊張しとる?」と聞かれてしまった。
ふふ~。常に平常心を心掛けているから、緊張は正直してない。
だって、ここは皆にあわせて緊張してるって言ってないと浮いちゃうじゃん?と思っていたら、隣を「しねえよ。ただただアガるわ」と言いながら爆豪君が通り過ぎていった。
「彼はぶれないな~」
ぶれなさすぎて、選手宣誓で盛大にケンカを売り大顰蹙を買っている。
周りのブーイングに紛れ、ちょっとした冗談で「きゃー!爆豪君かっこいー!」と叫んだら「うっせー!痴女!爆殺すんぞ!」とピンポイントで怒鳴られた。
耳よすぎかよ~。
続いて第一種目が発表される。
種目は外周四キロメートルにわたる障害物競走。
普通に走っても十五分はかかるコースに障害物が加わわり、生徒同士の妨害もある。
第一種目は個性なしで乗り切りたかったが、そう甘いことは言っていられなさそうだ。
スタートの合図と共に、狭い入口に向かって全員が動きだすので、入口付近は大混乱状態。
その集団から離れ「きらリン!ラブリン!メタモルフォーゼ!魔法少女シーカ登場だぞ!」と変身した瞬間、会場が湧き上がった。
先頭でなにかあったのかと思ったら、プレゼント・マイク先生が『魔女っ娘シーカの変身シーンに会場のニッチなリスナーが、先頭集団そっちのけで大喜びだぜー!』と状況説明をしてくれる。
そこか。
いつもならファンサービスなんてしないけれど、あまり素っ気なくしてデビューした瞬間に叩かれたら嫌だという打算で、大跳躍で人の波を避けながら「みんなー!シーカのこと、応援してねー!」と叫ぶと、異様な雄叫びが会場から湧き上がる。
体制を立て直し、犇めく試験時にいた仮想敵を飛び越えながら進むと、これ落ちたら死ぬんじゃないかという高さの綱渡りゾーン、ザ・フォール。
その先の第三ゾーンへ向かおうとする轟君と爆豪君の姿を捉えた。
先頭が誰かはわからないが、とにかくあの二人を抜かさないといけないようだ。
飛び石になっている地面を蹴り、綱渡りをせずにぴょんぴょんと八艘跳びの様に進み難なくクリアし、最終関門である。
『一面地雷原!!!怒りのアフガンだ!!』
地雷の位置はよく見れば分かるようになっているらしいが、それに気を取られていると追い越されるのか……。
距離的に、跳躍一回では足りなさそうだが一か八か!
「ひっさーつ!ぴょんぴょんジャーンプ!」
という名の大跳躍で、三分の二は超えた。
ごぼう抜きして今は三位!これなら!と思いながら着地したら見事地雷だった。
大きな音と爆風でよろめくが、止まっている暇はない!
そのまま踏み出し地雷が爆発する前に、前へ前へと走っていく。
このまま行けば、三位だ!と思っていたら、後方から地雷一個どころではない爆発音と一緒に緑谷君が吹き飛んできて、轟君と爆豪君の前へと躍り出る。
「うっそ~!」
緑谷君はもう一度、爆風を利用して飛び上がりそのまま一位でゴールをした。
どんでん返しだ、すご~い!と感心しながらゴールしたが、変身が強制的に解け、全身が重くなり倒れそうになるのを轟君が抱きとめてくれる。
「タイムリミットか?」
その質問に何とか首を動かし肯定を表す。
「主審!川利心香、棄権するそうです!」
轟君の言葉に、主審のミッドナイト先生が近づいてきて「本当に棄権するの?」と聞いてきたので、口を必死に動かし「棄権します」と伝える。
私の棄権は認められ、そのまま救護ロボの担架に乗せられた。
「轟君」
「なんだ、川利?」
聞き取りやすいようにと、少し顔を寄せてきた轟君に「私の分も頑張ってね」とエールを送る。
「あぁ、任せておけ」
力強い言葉に「応援してる」と言い、そして私は急かす救護ロボに、救護テントへと連れて行かれ、第二種目の間、体力を回復させるために爆睡していた。