魔法少女はかく語りき
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「うわぁぁぁぁ!相澤先生ごめんなさぃぃぃ!私があの男を捕まえてなかった所為でこんな痛ましい姿にしてしまぃぃぃ!ごめんなさ相澤先生ぃぃぃ!」
「川利、川利。うるさい」
全身包帯で巻かれている相澤先生に叱られ、鼻を啜りながら静かにするが「静かになったら説教だ」と言われたし、隣のベッドにいた13号先生も「僕からもあります」と言い出す。
えっ、私なにか叱られることしたかしら。
ドキドキしながら相澤先生の言葉を待つ。
「まず最初に、男部屋に寝間着でくるんじゃない」
そこですか?!とついツッコミをいれると、13号先生に「当たり前です。あなたは女の子なんですよ」と窘められた。
すみません、としょんぼりしながら返事をすれば「で、ここからが本題だ」と切り出す。
「どうして死柄木弔と相対した時、すぐに逃げなかった」
死柄木弔。
初めて聞く名だが、誰だかは容易に想像がつく。
あの三下たちの名前を相澤先生が名指しで言うわけがない。
つまり私が戦った中で名指しされる程の相手は、敵たちのリーダーである全身に手をつけた男。
「個性を使ったお前の足なら、逃げることは可能だったはずだ」
「すみません……。あの男、死柄木弔に逃げたら散らし損ねた人たちから殺すと言われて……」
私のごちゃごちゃした言い訳を「だとしても、あなたが犠牲になりかねない状況だったんですよ」と13号先生に叱責される。
もう一度「すみません」と小さく謝ると、相澤先生が「敵わない相手だと判断したらすぐに逃げろ」と言った。
しょぼんとして更なる叱責を覚悟したのだが、13号先生は「まあ、お説教はここまでです」と締め括る。
「あなたの行動は無謀で危険なものでしたが、その行動のおかげで生徒たちへの被害はほぼゼロでした。もし、あなたが迷わず僕の所へ来て死柄木弔が追い掛けてきていたら、最悪の事態になっていたかも知れません」
「怪我の功名だな」
「ですから、自分の行動が無駄だと思わないでください。あなたの行動は、十分ヒーローたり得る行動でした」
轟君に聞いたのだろうか、私が自分の行動を後悔していたことに。
ダメだな、私は。
人に心配をかけてばかりだ。
ぎゅっと拳を握り、自責の念を押し殺し私は振り絞るように「ありがとうございます」と言った。
「私、もっと強くなります……。もっと、先生たちやクラスの皆を守れるくらい強くなります……!」
「ぼ、僕らもですか?」
戸惑いながら尋ねてくる13号先生に力強く頷いてみせるが、二人が苦笑いをするのを見て、私もちょっと大きく出すぎたかなと苦笑いしてしまった。
あまり長居すると、体に障るかと思い「じゃあ、私病室に戻りますね」と言って病室を出ると、轟君と鉢合わせた。
轟君も先生たちのお見舞い?と聞くと呆れ顔で「お前を探してたんだよ」と言われた。
「検査の順番が来たのに、部屋にいないって看護士の人が探してたぞ」
「そうなんだ~。探してくれてありがとう~」
「ほら、行くぞ」
そう言いながら、轟君は自分の左手を差しだしてきた。
轟君から手繋ごうとしてくれるなんて珍しいね~、と茶化しながら繋ぐと、照れながら「倒れたら危ないだろ」と言われた。
そうだね、とクスクス笑ったら恥ずかしかったのか手を握る力が強くなる。
通り過ぎる看護士さんたちが「仲良いわね」と微笑ましく言うたびに「はい~、仲良しです~」と返していたら「いちいち言うな、川利」と怒られてしまった。
「そうだ、轟君」
「なんだ」
「心配してくれてありがとうね」
言いそびれていたお礼に、轟君は「何度だって心配してやる」とぶっきらぼうに返した。
「川利、川利。うるさい」
全身包帯で巻かれている相澤先生に叱られ、鼻を啜りながら静かにするが「静かになったら説教だ」と言われたし、隣のベッドにいた13号先生も「僕からもあります」と言い出す。
えっ、私なにか叱られることしたかしら。
ドキドキしながら相澤先生の言葉を待つ。
「まず最初に、男部屋に寝間着でくるんじゃない」
そこですか?!とついツッコミをいれると、13号先生に「当たり前です。あなたは女の子なんですよ」と窘められた。
すみません、としょんぼりしながら返事をすれば「で、ここからが本題だ」と切り出す。
「どうして死柄木弔と相対した時、すぐに逃げなかった」
死柄木弔。
初めて聞く名だが、誰だかは容易に想像がつく。
あの三下たちの名前を相澤先生が名指しで言うわけがない。
つまり私が戦った中で名指しされる程の相手は、敵たちのリーダーである全身に手をつけた男。
「個性を使ったお前の足なら、逃げることは可能だったはずだ」
「すみません……。あの男、死柄木弔に逃げたら散らし損ねた人たちから殺すと言われて……」
私のごちゃごちゃした言い訳を「だとしても、あなたが犠牲になりかねない状況だったんですよ」と13号先生に叱責される。
もう一度「すみません」と小さく謝ると、相澤先生が「敵わない相手だと判断したらすぐに逃げろ」と言った。
しょぼんとして更なる叱責を覚悟したのだが、13号先生は「まあ、お説教はここまでです」と締め括る。
「あなたの行動は無謀で危険なものでしたが、その行動のおかげで生徒たちへの被害はほぼゼロでした。もし、あなたが迷わず僕の所へ来て死柄木弔が追い掛けてきていたら、最悪の事態になっていたかも知れません」
「怪我の功名だな」
「ですから、自分の行動が無駄だと思わないでください。あなたの行動は、十分ヒーローたり得る行動でした」
轟君に聞いたのだろうか、私が自分の行動を後悔していたことに。
ダメだな、私は。
人に心配をかけてばかりだ。
ぎゅっと拳を握り、自責の念を押し殺し私は振り絞るように「ありがとうございます」と言った。
「私、もっと強くなります……。もっと、先生たちやクラスの皆を守れるくらい強くなります……!」
「ぼ、僕らもですか?」
戸惑いながら尋ねてくる13号先生に力強く頷いてみせるが、二人が苦笑いをするのを見て、私もちょっと大きく出すぎたかなと苦笑いしてしまった。
あまり長居すると、体に障るかと思い「じゃあ、私病室に戻りますね」と言って病室を出ると、轟君と鉢合わせた。
轟君も先生たちのお見舞い?と聞くと呆れ顔で「お前を探してたんだよ」と言われた。
「検査の順番が来たのに、部屋にいないって看護士の人が探してたぞ」
「そうなんだ~。探してくれてありがとう~」
「ほら、行くぞ」
そう言いながら、轟君は自分の左手を差しだしてきた。
轟君から手繋ごうとしてくれるなんて珍しいね~、と茶化しながら繋ぐと、照れながら「倒れたら危ないだろ」と言われた。
そうだね、とクスクス笑ったら恥ずかしかったのか手を握る力が強くなる。
通り過ぎる看護士さんたちが「仲良いわね」と微笑ましく言うたびに「はい~、仲良しです~」と返していたら「いちいち言うな、川利」と怒られてしまった。
「そうだ、轟君」
「なんだ」
「心配してくれてありがとうね」
言いそびれていたお礼に、轟君は「何度だって心配してやる」とぶっきらぼうに返した。