魔法少女はかく語りき
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「現れたのはここだけか、学校全体か……。何にせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういうことが出来る“個性”がいるってことだな。校舎と離れた隔離空間、そこに少人数が入る時間割……。バカだがアホじゃねぇ。これは、何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」
轟君の言葉に、俄に全員がざわつく。
相澤先生は、13号先生に避難と連絡の指示を出して単身敵へと向かっていった。
13号先生について行き避難しようとしたが、眼前に黒い靄が出現するなり、平和の象徴オールマイトに息絶えてもらうと言った。
靄が私たちへと広がってくるのを、切島君と爆豪君が飛び出し攻撃をするも大したダメージを与えられず、逆に13号先生の個性、ブラックホールを潰す形になってしまった。
靄が今度こそ私たちを包み、そんな中聞こえたのは「散らして、嬲り殺す」という言葉だった。
視界が広がった時、私がいたのは敵がひしめく広場。
「川利!」
相澤先生がすぐに駆け寄ろうとするが、それを遮るように敵たちが集まってくる。
「大丈夫です、相澤先生!自力で活路を開きます!」
「おいおい、ガキがいきがるなよ!」
異形型の強力なパンチを軽く交わし、懐へ入り手を胸板につけ電流を流す。
失神して倒れてくる巨体を避けながら、階段を目指すが、それを阻止するために群がる敵を足のスタンガンまでフル活用して倒していくのに、まだわいてくる。
全てのスタンガンはバッテリー切れ、残るはただの警棒だけ。
体力も底をつきそう。
やばいな、と冷や汗をかいていたら、背後から「おまえら、こんなガキ一人になに手間取ってんの?」という、不気味な声がした。
勢いよく振り向くと、全身に複数の手をつけた男の手が私へと伸びてきた。
個性がなにかはわからないが、こういう行動をする奴の個性発動方法は、手で触る!
瞬時に身を引き間合いをとると、男は数秒止まり徐に首をガリガリ掻きながら「避けんじゃねぇよ、ガキのくせに……」とブツブツ言い出した。
「このガキは俺が殺す。おまえらは、イレイザー・ヘッドを殺せ」
そう男が指示を出すと、周りを取り囲んでいた敵たちが一斉に相澤先生へと向かっていった。
「へぇ。あの三下たちに命令できるってことは、あなたがリーダーってことかな~?」
「だったらなんだよ」
「あなたを倒したら、私、超かっこいいって事だよね~」
「倒せたら、な」
個性を使わずに戦える相手かわからないけれど、とりあえず力試しと警棒を顔面に振り下ろすも、容易に手で掴まれて止められる。
それどころか、掴まれた警棒がぼろぼろと崩れていくではないか。
「いきなり顔面かよ」
「ちっ……!」
後ろへ飛び退き、警棒を見れば風化したコンクリートのように崩れていた。
使い物にならない警棒を後ろへ放り投げ、不敵に笑って見せる。
空威張りだが、弱味は見せられない。
「成る程ね~。掌で触った物を崩す個性って感じかな~?けど、触られなければどうってことないじゃん?」
「はぁ……?」
男はイライラしたような声を出し、ガリガリとまた首を掻く。
個性はなんとなくわかったが、私も得意とするのは接近戦。
相性最悪だな。
いま、個性を発動させても体力がだいぶ消費されている現状ではもって三分。
変身と同時に逃げれば、もしかしたらと階段をチラリと見たのがバレたのか「逃げてもいいけど、俺は追うからな。そうしたら、飛ばされそこなった“お友達”から殺していく」と言われた。
「逃げなければ、嬲り殺すのはおまえだけにしておいてやるよ」
「戦うしかないってことか」
深呼吸を数回して「きらリン!ラブリン!メタモルフォーゼ!魔法少女シーカ登場だぞ!」と言えば、全身を光が包み魔法少女の衣装へと変わる。
男は「は?なにそれ。ふざけてるの?」と言った。
「おふざけなしの本気モードだよ!」
男が呆気にとられている隙に間合いを詰め、鳩尾に一発いれれば呆気ないほど勢いよく飛んでいった。
いける!と確信し、顔面にもう一発くりだすが気の緩みからか、簡単に手に捕まり拳がぼろぼろと崩れていく。
「ぐっ!」
「捕まえた」
拳を掴んでいない男の手がいたぶるようにゆっくりと近づいてくる。
「させないよ!」
のびてきた男の腕を掴み、思い切り頭突きをする。
拳を掴む手が緩み、引き剥がすように思い切り心臓の位置を狙い蹴りつける。
「はぁ……はぁ……。くっ……」
ズキズキと痛む拳。
だが、個性のうちに超回復が組み込まれている。
見る間に崩れた皮膚はすぐに元通りになった。
「はあ~、くそ……。心臓狙うとか悪役のすることだぜ、ヒーロー」
フラフラと立ち上がり、確かに殺意を灯した目に射貫かれる。
恐怖を誤魔化すように、滅茶苦茶に殴って蹴って。
絶対に、こいつは私がここで仕留め……!
「うっ……!」
突然、変身が解け全身が重くなり動かなくなった。
時間切れかよ……!
ドスンと音をたてて倒れると、男がすぐそこまで歩み寄ってきて「もしかして、キャパオーバー?」と楽しそうに聞いてきた。
「なぁ、どうやって殺して欲しい?四肢から少しずつ崩されたい?蹴り殺されたい?両方がいいなぁ」
そう言いながら、何度となく頭を踏み潰される。
「あぁ、けど、先にイレイザー・ヘッドを殺さないとな。その後、ゆっくり殺してやるよ“シーカちゃん”」
それまでゆっくり寝てろ、と言って私の髪を持ち容赦なく床へ頭を叩きつけられ、私の視界がグルンと回った。
轟君の言葉に、俄に全員がざわつく。
相澤先生は、13号先生に避難と連絡の指示を出して単身敵へと向かっていった。
13号先生について行き避難しようとしたが、眼前に黒い靄が出現するなり、平和の象徴オールマイトに息絶えてもらうと言った。
靄が私たちへと広がってくるのを、切島君と爆豪君が飛び出し攻撃をするも大したダメージを与えられず、逆に13号先生の個性、ブラックホールを潰す形になってしまった。
靄が今度こそ私たちを包み、そんな中聞こえたのは「散らして、嬲り殺す」という言葉だった。
視界が広がった時、私がいたのは敵がひしめく広場。
「川利!」
相澤先生がすぐに駆け寄ろうとするが、それを遮るように敵たちが集まってくる。
「大丈夫です、相澤先生!自力で活路を開きます!」
「おいおい、ガキがいきがるなよ!」
異形型の強力なパンチを軽く交わし、懐へ入り手を胸板につけ電流を流す。
失神して倒れてくる巨体を避けながら、階段を目指すが、それを阻止するために群がる敵を足のスタンガンまでフル活用して倒していくのに、まだわいてくる。
全てのスタンガンはバッテリー切れ、残るはただの警棒だけ。
体力も底をつきそう。
やばいな、と冷や汗をかいていたら、背後から「おまえら、こんなガキ一人になに手間取ってんの?」という、不気味な声がした。
勢いよく振り向くと、全身に複数の手をつけた男の手が私へと伸びてきた。
個性がなにかはわからないが、こういう行動をする奴の個性発動方法は、手で触る!
瞬時に身を引き間合いをとると、男は数秒止まり徐に首をガリガリ掻きながら「避けんじゃねぇよ、ガキのくせに……」とブツブツ言い出した。
「このガキは俺が殺す。おまえらは、イレイザー・ヘッドを殺せ」
そう男が指示を出すと、周りを取り囲んでいた敵たちが一斉に相澤先生へと向かっていった。
「へぇ。あの三下たちに命令できるってことは、あなたがリーダーってことかな~?」
「だったらなんだよ」
「あなたを倒したら、私、超かっこいいって事だよね~」
「倒せたら、な」
個性を使わずに戦える相手かわからないけれど、とりあえず力試しと警棒を顔面に振り下ろすも、容易に手で掴まれて止められる。
それどころか、掴まれた警棒がぼろぼろと崩れていくではないか。
「いきなり顔面かよ」
「ちっ……!」
後ろへ飛び退き、警棒を見れば風化したコンクリートのように崩れていた。
使い物にならない警棒を後ろへ放り投げ、不敵に笑って見せる。
空威張りだが、弱味は見せられない。
「成る程ね~。掌で触った物を崩す個性って感じかな~?けど、触られなければどうってことないじゃん?」
「はぁ……?」
男はイライラしたような声を出し、ガリガリとまた首を掻く。
個性はなんとなくわかったが、私も得意とするのは接近戦。
相性最悪だな。
いま、個性を発動させても体力がだいぶ消費されている現状ではもって三分。
変身と同時に逃げれば、もしかしたらと階段をチラリと見たのがバレたのか「逃げてもいいけど、俺は追うからな。そうしたら、飛ばされそこなった“お友達”から殺していく」と言われた。
「逃げなければ、嬲り殺すのはおまえだけにしておいてやるよ」
「戦うしかないってことか」
深呼吸を数回して「きらリン!ラブリン!メタモルフォーゼ!魔法少女シーカ登場だぞ!」と言えば、全身を光が包み魔法少女の衣装へと変わる。
男は「は?なにそれ。ふざけてるの?」と言った。
「おふざけなしの本気モードだよ!」
男が呆気にとられている隙に間合いを詰め、鳩尾に一発いれれば呆気ないほど勢いよく飛んでいった。
いける!と確信し、顔面にもう一発くりだすが気の緩みからか、簡単に手に捕まり拳がぼろぼろと崩れていく。
「ぐっ!」
「捕まえた」
拳を掴んでいない男の手がいたぶるようにゆっくりと近づいてくる。
「させないよ!」
のびてきた男の腕を掴み、思い切り頭突きをする。
拳を掴む手が緩み、引き剥がすように思い切り心臓の位置を狙い蹴りつける。
「はぁ……はぁ……。くっ……」
ズキズキと痛む拳。
だが、個性のうちに超回復が組み込まれている。
見る間に崩れた皮膚はすぐに元通りになった。
「はあ~、くそ……。心臓狙うとか悪役のすることだぜ、ヒーロー」
フラフラと立ち上がり、確かに殺意を灯した目に射貫かれる。
恐怖を誤魔化すように、滅茶苦茶に殴って蹴って。
絶対に、こいつは私がここで仕留め……!
「うっ……!」
突然、変身が解け全身が重くなり動かなくなった。
時間切れかよ……!
ドスンと音をたてて倒れると、男がすぐそこまで歩み寄ってきて「もしかして、キャパオーバー?」と楽しそうに聞いてきた。
「なぁ、どうやって殺して欲しい?四肢から少しずつ崩されたい?蹴り殺されたい?両方がいいなぁ」
そう言いながら、何度となく頭を踏み潰される。
「あぁ、けど、先にイレイザー・ヘッドを殺さないとな。その後、ゆっくり殺してやるよ“シーカちゃん”」
それまでゆっくり寝てろ、と言って私の髪を持ち容赦なく床へ頭を叩きつけられ、私の視界がグルンと回った。