ティターニアとは呼ばないで
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
暇をもて余したK・Kさんに捕まった。
「ねーねー、ティティはどんな人が好みなの?」
女子が集まれば、自然に恋バナへと話が発展するものである。
バイト先の友人たちも、恋が大好きだ。
好み、好みね。
「それは、恋の話ですか?それとも愛の話ですか?」
「あら、なに?若いのに、その違いがわかるの?」
持論ではあるが、恋はダメになりそれでもいいと思えるもの。愛は、安定を求めるもの。だと思っている。
だから、恋をする相手と愛する相手は違う気がする。
「ふーん、じゃあ愛ならどんな人がいいの?」
「そりゃ、真面目で紳士な人がいいですよ」
「あら!じゃあ、クラッちとか?」
悪くないが、いかんせん上流階級の人間すぎて馴染める自信がない。
私は俗世にまみれすぎた。
「どちらかというと、ツェッドの方がいいですね」
口うるさそうだが、だらけていても許されそう。
なにせ、あのザップとつるめるくらいなのだから。
なんだかんだで面倒見もいいし、真面目故にからかったりすると面白いし。
そう考えると、相性はいいかも知れない。
「あらあら、まあまあまあ!」
「いや、例えばの話ですよ。ツェッドもまだ若いですし、将来どうなるかわかりませんし」
「じゃあ、恋するならどんな人?」
「K・Kさん、私は最強の“女をダメにする男”を知っています。わかりますね?」
「あー……」
そう、お察しの通りスティーブン・A・スターフェイズのことです。
スティーブンさんのフェロモン毒牙にかかり、辛い恋に身を焦がし心に傷を負った女たちを私は知っている。
「私はあれを見て、恋いはしないと決めました」
「あの腹黒め……」
正直、恋をしている瞬間の女性たちは大変幸せそうだとは思うが、自分がああなるのを想像すると恐ろしくもある。
しかし、おかげさまで悪い男に引っ掛かることなく今現在にいたるわけだが。
いい男のハードルも爆上がりしたけれど。
「あんな男が側にいて、恋人とかいたことないんじゃない?」
「いたことはありますけど、なんか付き合ってるうちに「スティーブンさんならこんなときこうしてくれるのに」て、考えるとイライラしちゃって」
「ダメよ、それ!元カレを引きずる女の思考よ!」
わかっているが、最終的に付き合った男から「キミは一人でも生きていけるよ」と言われて別れを切り出されるから、結局「スティーブンさんなら上手く使ってくれるのにな」と思ってしまうのだ。
やはり、男は守りたくなる女の方が好きなのだろう、というのを理解してから、情報収集の際はそういう女を演じている。
面白いほど男が鼻の下を伸ばすのを見て、こういうのが求められているんだろうなと理解した。
その話をすると、スティーブンさんは嫌な顔をするが。
「まあ、付き合ってもその先はないですね」
「なんで?」
「だって、私はなににおいてもスティーブンさんを優先させますから」
育ててもらった恩があるというのもあるが、スティーブンさんの呼び出しは世界の平穏と、ライブラの平穏に直結しているから無視はできない。
と、説明しても納得しないK・Kさんに全力で前後に揺すられる。
「ダメよ!もっと自分の幸せ考えて!」
「私は世界の平和を守るのが幸せなので」
「だとしても、腹黒男からは卒業しなさい!」
「……卒業させてくれると思いますか、あの人が」
「……無理ね。地獄の底まで連れていくわ、あいつ」
私もそう思います。
いや、しかし、もしかしたら案外すんなり卒業させてくれるかも知れない。
ちょっとした好奇心でスティーブンさんに「結婚を前提に付き合ってる人がいるんですよね」と言ったら、ザップたちが春風と言っている笑顔で「そうか、会ってみたいから一度うちに連れてきてくれないか」と言われた。
「助けて、ザップ!」
「うるせー!地雷踏み抜いてんじゃねーよ!」
「いや!あんな怒るなんて思わないじゃん?!」
「思うわ!」
「連れてくるのが恥ずかしいなら、名前だけでも構わないよ?」
「いや!怖い!」
「ねーねー、ティティはどんな人が好みなの?」
女子が集まれば、自然に恋バナへと話が発展するものである。
バイト先の友人たちも、恋が大好きだ。
好み、好みね。
「それは、恋の話ですか?それとも愛の話ですか?」
「あら、なに?若いのに、その違いがわかるの?」
持論ではあるが、恋はダメになりそれでもいいと思えるもの。愛は、安定を求めるもの。だと思っている。
だから、恋をする相手と愛する相手は違う気がする。
「ふーん、じゃあ愛ならどんな人がいいの?」
「そりゃ、真面目で紳士な人がいいですよ」
「あら!じゃあ、クラッちとか?」
悪くないが、いかんせん上流階級の人間すぎて馴染める自信がない。
私は俗世にまみれすぎた。
「どちらかというと、ツェッドの方がいいですね」
口うるさそうだが、だらけていても許されそう。
なにせ、あのザップとつるめるくらいなのだから。
なんだかんだで面倒見もいいし、真面目故にからかったりすると面白いし。
そう考えると、相性はいいかも知れない。
「あらあら、まあまあまあ!」
「いや、例えばの話ですよ。ツェッドもまだ若いですし、将来どうなるかわかりませんし」
「じゃあ、恋するならどんな人?」
「K・Kさん、私は最強の“女をダメにする男”を知っています。わかりますね?」
「あー……」
そう、お察しの通りスティーブン・A・スターフェイズのことです。
スティーブンさんのフェロモン毒牙にかかり、辛い恋に身を焦がし心に傷を負った女たちを私は知っている。
「私はあれを見て、恋いはしないと決めました」
「あの腹黒め……」
正直、恋をしている瞬間の女性たちは大変幸せそうだとは思うが、自分がああなるのを想像すると恐ろしくもある。
しかし、おかげさまで悪い男に引っ掛かることなく今現在にいたるわけだが。
いい男のハードルも爆上がりしたけれど。
「あんな男が側にいて、恋人とかいたことないんじゃない?」
「いたことはありますけど、なんか付き合ってるうちに「スティーブンさんならこんなときこうしてくれるのに」て、考えるとイライラしちゃって」
「ダメよ、それ!元カレを引きずる女の思考よ!」
わかっているが、最終的に付き合った男から「キミは一人でも生きていけるよ」と言われて別れを切り出されるから、結局「スティーブンさんなら上手く使ってくれるのにな」と思ってしまうのだ。
やはり、男は守りたくなる女の方が好きなのだろう、というのを理解してから、情報収集の際はそういう女を演じている。
面白いほど男が鼻の下を伸ばすのを見て、こういうのが求められているんだろうなと理解した。
その話をすると、スティーブンさんは嫌な顔をするが。
「まあ、付き合ってもその先はないですね」
「なんで?」
「だって、私はなににおいてもスティーブンさんを優先させますから」
育ててもらった恩があるというのもあるが、スティーブンさんの呼び出しは世界の平穏と、ライブラの平穏に直結しているから無視はできない。
と、説明しても納得しないK・Kさんに全力で前後に揺すられる。
「ダメよ!もっと自分の幸せ考えて!」
「私は世界の平和を守るのが幸せなので」
「だとしても、腹黒男からは卒業しなさい!」
「……卒業させてくれると思いますか、あの人が」
「……無理ね。地獄の底まで連れていくわ、あいつ」
私もそう思います。
いや、しかし、もしかしたら案外すんなり卒業させてくれるかも知れない。
ちょっとした好奇心でスティーブンさんに「結婚を前提に付き合ってる人がいるんですよね」と言ったら、ザップたちが春風と言っている笑顔で「そうか、会ってみたいから一度うちに連れてきてくれないか」と言われた。
「助けて、ザップ!」
「うるせー!地雷踏み抜いてんじゃねーよ!」
「いや!あんな怒るなんて思わないじゃん?!」
「思うわ!」
「連れてくるのが恥ずかしいなら、名前だけでも構わないよ?」
「いや!怖い!」