並盛の盾 日常小話
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ボンゴレ本部で仕事をした帰り、壁にもたれかかっていた恭弥が微笑みながら「やぁ」と声をかけてきた。
「お疲れ様、骸くん」
「気がつくのが早すぎますね」
つまらなそうに幻覚を解くと、不満そうな顔の骸くんが現れた。
舐めるな、こちとら恭弥との付き合いは十年超えているんだぞ、とドヤ顔をして見せる。
骸くんはじっ、と私の顔を見つめ「超直感とは無縁な顔をしているのに、おかしいですね」と心底不思議そうな声色で言った。
喧嘩がタイムセールじゃん、買わないけど。
「付き合い長いと、些細な違いもわかるもんよ〜」
「例えば?」
「いいかい?恭弥が私を見て微笑むときは、世界一愛しいものを見る目をするんだよ」
それはもう愛情で満ち満ちた笑みであって、今から騙しておちょくってやろうという、意地の悪い笑みではないのだ!と、断言すると「自分で言っていて恥ずかしくないんですか?」と真面目に問われた。
恥ずかしくない!何故なら、私は恭弥から愛されている自信があるからだ!
「恥が背後で泣いてますよ」
「失礼だな」
「ですが、なるほど。他の連中が見破るわけだ」
「他の人にもマボバリやったの?」
私の質問に「語呂が悪い」と失笑すらせず、顔をしかめた。
相変わらず独特な美的感覚だ。
「やったのは貴女ですよ」
「へ〜!騙せた?」
「いいえ。八割方同じことを言われて見破られましたよ」
「なんだ、なんだ〜?可愛さが足りないとかか〜?」
「コメントTOP3 テンションが低い、憂いを見せるな、正気がまだ残っている。僕には些か難しい要求でしたね」
「お〜〜???暴言が豊作迎えてるじゃん?一人ずつ丁寧に刈り取って丁寧に出荷するぞ〜?」
どこのどいつがそんなことを言ったんだ〜?名前出せコラ〜!と詰め寄ると「一番ダメ出ししてきたのは沢田ですよ」と言われて、しょんぼりしてしまった。
綱吉くんはそんなこと言わないと思ってたんだけどな……。
「物凄い勢いでキレながらダメ出しをされました。解釈違いだと」
「えぇ……強火ファンが恭弥以外に存在したんだ……」
綱吉くんが私のファンだという事実にもビックリだが、強火ファンなことにビックリした。
穏健派を体現したような男なのに。
「俺のめぐりズムを穢すなと、泣きながら訴えられました」
「めぐりズムなんだ、私」
お疲れのようだから、今度なにかいい癒しアイテムを贈ってあげよう。
「え〜?恭弥にはやらなかったの?」
「やりましたが、反応がなかったですね。ふーん、の一言で終わりましたよ」
至極残念そうに言う骸くんにか「嘘だぁ」と疑う私に「なら、本人に聞いたらどうですか?」と、オモチャに飽きたのか霧のように消えてしまった。
恭弥が一番強火過激派ブチギレ反応しそうなものを。
真相を確かめるため、我々は恭弥の執務室へ突撃するのであった。
「ていうことがあったんですけどー?事実なんですかー?」
「事実だけど、なに?」
なに?と聞かれると困るのだが、強いて言えば「解せぬ」と口にすると「なにが」と短く返された。
「綱吉くんすら解釈違い激怒状態なのに、恭弥が感嘆表現で終わらせるなんて」
「わざわざ六道骸のお遊びに付き合う気はないからね。少し憂いを帯びた妙に落ち着いたキミなんて、別物すぎるよ」
「こらー!暴言がキャニオニングしてるぞー!!」
「事実でしょ。キミはそういう部分は絶対に見せたがらないんだから」
わかったら仕事に戻りな、と追い払われ憤慨しながらディーノくんに電話をしたら、笑いながら「事実だろ」と言われた。
ぐぬぬ……味方がいない……。
『実際、純はすぐ隠すじゃねーか』
「ぐぬぬ……!」
『まあ、周りの連中はそれに気がついてるから見破れたんだろうな』
「ぐぬぬ……!!ぐぬぬ……!!」
『純が無理してるときなんて、バレバレだからな〜』
「ぐぬぅぅうぅぅ!!!」
「お疲れ様、骸くん」
「気がつくのが早すぎますね」
つまらなそうに幻覚を解くと、不満そうな顔の骸くんが現れた。
舐めるな、こちとら恭弥との付き合いは十年超えているんだぞ、とドヤ顔をして見せる。
骸くんはじっ、と私の顔を見つめ「超直感とは無縁な顔をしているのに、おかしいですね」と心底不思議そうな声色で言った。
喧嘩がタイムセールじゃん、買わないけど。
「付き合い長いと、些細な違いもわかるもんよ〜」
「例えば?」
「いいかい?恭弥が私を見て微笑むときは、世界一愛しいものを見る目をするんだよ」
それはもう愛情で満ち満ちた笑みであって、今から騙しておちょくってやろうという、意地の悪い笑みではないのだ!と、断言すると「自分で言っていて恥ずかしくないんですか?」と真面目に問われた。
恥ずかしくない!何故なら、私は恭弥から愛されている自信があるからだ!
「恥が背後で泣いてますよ」
「失礼だな」
「ですが、なるほど。他の連中が見破るわけだ」
「他の人にもマボバリやったの?」
私の質問に「語呂が悪い」と失笑すらせず、顔をしかめた。
相変わらず独特な美的感覚だ。
「やったのは貴女ですよ」
「へ〜!騙せた?」
「いいえ。八割方同じことを言われて見破られましたよ」
「なんだ、なんだ〜?可愛さが足りないとかか〜?」
「コメントTOP3 テンションが低い、憂いを見せるな、正気がまだ残っている。僕には些か難しい要求でしたね」
「お〜〜???暴言が豊作迎えてるじゃん?一人ずつ丁寧に刈り取って丁寧に出荷するぞ〜?」
どこのどいつがそんなことを言ったんだ〜?名前出せコラ〜!と詰め寄ると「一番ダメ出ししてきたのは沢田ですよ」と言われて、しょんぼりしてしまった。
綱吉くんはそんなこと言わないと思ってたんだけどな……。
「物凄い勢いでキレながらダメ出しをされました。解釈違いだと」
「えぇ……強火ファンが恭弥以外に存在したんだ……」
綱吉くんが私のファンだという事実にもビックリだが、強火ファンなことにビックリした。
穏健派を体現したような男なのに。
「俺のめぐりズムを穢すなと、泣きながら訴えられました」
「めぐりズムなんだ、私」
お疲れのようだから、今度なにかいい癒しアイテムを贈ってあげよう。
「え〜?恭弥にはやらなかったの?」
「やりましたが、反応がなかったですね。ふーん、の一言で終わりましたよ」
至極残念そうに言う骸くんにか「嘘だぁ」と疑う私に「なら、本人に聞いたらどうですか?」と、オモチャに飽きたのか霧のように消えてしまった。
恭弥が一番強火過激派ブチギレ反応しそうなものを。
真相を確かめるため、我々は恭弥の執務室へ突撃するのであった。
「ていうことがあったんですけどー?事実なんですかー?」
「事実だけど、なに?」
なに?と聞かれると困るのだが、強いて言えば「解せぬ」と口にすると「なにが」と短く返された。
「綱吉くんすら解釈違い激怒状態なのに、恭弥が感嘆表現で終わらせるなんて」
「わざわざ六道骸のお遊びに付き合う気はないからね。少し憂いを帯びた妙に落ち着いたキミなんて、別物すぎるよ」
「こらー!暴言がキャニオニングしてるぞー!!」
「事実でしょ。キミはそういう部分は絶対に見せたがらないんだから」
わかったら仕事に戻りな、と追い払われ憤慨しながらディーノくんに電話をしたら、笑いながら「事実だろ」と言われた。
ぐぬぬ……味方がいない……。
『実際、純はすぐ隠すじゃねーか』
「ぐぬぬ……!」
『まあ、周りの連中はそれに気がついてるから見破れたんだろうな』
「ぐぬぬ……!!ぐぬぬ……!!」
『純が無理してるときなんて、バレバレだからな〜』
「ぐぬぅぅうぅぅ!!!」
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