第八次元にて忍はじめました
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あの一件から、佐助は赤ん坊を無理矢理任され私が助けに行くという図式が出来上がった。
あの猿公、最初こそ私が行くまで慌ててたのに、私が来ると見越して赤ん坊泣きっぱなしにさせやがる。
今日も赤ん坊の泣き声が響き渡るが、どうもいつもと泣き方が違う。
気になり、早めに駆けつけると廊下で猿飛がぶっ倒れていた。
「おい、猿公!意識あるか?!」
私の呼び掛けに猿飛は焦点の合わない目で見つめ返す。
頬は赤く、息も粗く額に手をやれば熱く火照っていた。
風邪か。
現代社会なら無理しても問題はない病気だが、この時代では死にかねない病気だ。
譫言のように「任務に行かないと」と溢す猿飛に「馬鹿!寝てろ!」と言うも、言葉を返さず首を振った。
腕を引いて行かせないようにするも、「やだ!離して!」と駄々をこねる。
押し問答だと判断し、猿飛の顔をつかんで私の瞳と合わせる。
多少の瞳術は心得ている。
じっと、猿飛の瞳を見つめれば、催眠術にかかった猿飛は意識を飛ばし、そのまま垂れかかってきた。
「うっ、重い」
意識のない人間は漬け物石より重いと聞くが、本当に重いな!
ゆっくり、できるだけゆっくり廊下に寝かせ、未だに泣き続けている赤ん坊を抱き上げあやしていると、丹波様が「あぁ、こんな所にいたのか」と言い、猿飛を揺すり起こそうとするので驚いて止める。
「猿飛は熱をだしているんです!」
「だから?」
「だから、休ませてください!」
「なんで?」
「え、だ……、だから体調を崩しているから……」
「忍の世界で体調不良は通じない。お前もそれはわかってるだろ?それに、佐助は次期忍頭として大量の任務を抱えている。まさに、抱えきれない程に」
わかっている。
体調の管理のできないやつは使えないとして排除される。
忍の世界がブラック企業なことを理解しているつもりだが……!
「こんなガキ、見殺しにできるわけねぇだろ!仕事だ?!上等だ!全部引き受けてやらぁ!」
そう啖呵を切ると、丹波様は目を細め「言ったな」と言うものだから、あ、なんか罠にはまった気がする。
猿飛を部屋に寝かせ、さぁ、何があるんだと聞けば頭がいたくなる量の仕事内容を口頭で伝えられ「じゃあ、宜しく頼むぞ」と言って丹波様は行ってしまった。
明らかに、一人分の仕事量じゃねぇだろ、これ。
頭の中で出来る仕事と他に任せる仕事を仕訳していき、暇そうにしている忍たちを片っ端から捕まえて押し付けていく。
捕まえる忍はどいつもこいつも「佐助がやるっていうから!」と戯言を言うので「ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇ!やらねぇならテメェの首を胴体とさよならさせるぞ!」と言えば快く引き受けてくれた。
優しい職場で真白嬉しいー。
あの猿公、最初こそ私が行くまで慌ててたのに、私が来ると見越して赤ん坊泣きっぱなしにさせやがる。
今日も赤ん坊の泣き声が響き渡るが、どうもいつもと泣き方が違う。
気になり、早めに駆けつけると廊下で猿飛がぶっ倒れていた。
「おい、猿公!意識あるか?!」
私の呼び掛けに猿飛は焦点の合わない目で見つめ返す。
頬は赤く、息も粗く額に手をやれば熱く火照っていた。
風邪か。
現代社会なら無理しても問題はない病気だが、この時代では死にかねない病気だ。
譫言のように「任務に行かないと」と溢す猿飛に「馬鹿!寝てろ!」と言うも、言葉を返さず首を振った。
腕を引いて行かせないようにするも、「やだ!離して!」と駄々をこねる。
押し問答だと判断し、猿飛の顔をつかんで私の瞳と合わせる。
多少の瞳術は心得ている。
じっと、猿飛の瞳を見つめれば、催眠術にかかった猿飛は意識を飛ばし、そのまま垂れかかってきた。
「うっ、重い」
意識のない人間は漬け物石より重いと聞くが、本当に重いな!
ゆっくり、できるだけゆっくり廊下に寝かせ、未だに泣き続けている赤ん坊を抱き上げあやしていると、丹波様が「あぁ、こんな所にいたのか」と言い、猿飛を揺すり起こそうとするので驚いて止める。
「猿飛は熱をだしているんです!」
「だから?」
「だから、休ませてください!」
「なんで?」
「え、だ……、だから体調を崩しているから……」
「忍の世界で体調不良は通じない。お前もそれはわかってるだろ?それに、佐助は次期忍頭として大量の任務を抱えている。まさに、抱えきれない程に」
わかっている。
体調の管理のできないやつは使えないとして排除される。
忍の世界がブラック企業なことを理解しているつもりだが……!
「こんなガキ、見殺しにできるわけねぇだろ!仕事だ?!上等だ!全部引き受けてやらぁ!」
そう啖呵を切ると、丹波様は目を細め「言ったな」と言うものだから、あ、なんか罠にはまった気がする。
猿飛を部屋に寝かせ、さぁ、何があるんだと聞けば頭がいたくなる量の仕事内容を口頭で伝えられ「じゃあ、宜しく頼むぞ」と言って丹波様は行ってしまった。
明らかに、一人分の仕事量じゃねぇだろ、これ。
頭の中で出来る仕事と他に任せる仕事を仕訳していき、暇そうにしている忍たちを片っ端から捕まえて押し付けていく。
捕まえる忍はどいつもこいつも「佐助がやるっていうから!」と戯言を言うので「ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇ!やらねぇならテメェの首を胴体とさよならさせるぞ!」と言えば快く引き受けてくれた。
優しい職場で真白嬉しいー。