第八次元にて忍はじめました
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イケてるおじさん、略してイケオジと佐助と呼ばれていた少年に連れられてきたのは、躑躅ヶ崎城城主、武田信玄公の御前。
私は正座をして深々と頭を下げ「元影縛りの里の忍、不知火真白と申します」と名乗る。
こういう時は、敵意が無いよって事を示す為にも先に身分を明かさないとね。
信玄公が「面を上げよ」と重厚感ある声で許可を出したので、ゆっくりと頭を上げる。
やだー、超イケオジじゃないですかー。
内心キャッキャッしているが、顔だけは至極真面目な状態をキープしている。
「丹波。この者が、お主らの言っていた素性の知れぬ者か」
「はい。佐助含め、数人で洗わせましたが何一つ情報が得られませんでした」
丹波と呼ばれたイケオジの報告に、信玄公は「ふむ」と言いながら顎をさする。
「不知火、と言ったな。お主は何をしに、この甲斐へ来た」
「はい。数ヶ月前、私の里、影縛りの里が甲賀の里から攻撃を受け壊滅いたしました。私以外の生き残りはおらず、里の復興は望めないと判断し、これを機に忍を辞め、普通の生活を送ろうと考え、近隣で一番治安の安定した場所として信玄様の統治するこの甲斐の国が一番適切と判断した次第です」
包み隠さず話すと、信玄公はまた「ふむ」と言い、丹波様に「事実か?」と確認をする。
「はい。確かに、数ヶ月前に影縛りの里は壊滅した模様です。甲賀の里に確認しましたが、里の意思ではなく依頼を受け襲撃したようです」
「なるほど。不知火よ。これからどうするつもりだ」
「信玄様のお許しさえありましたら、変わらず今の団子屋で働かせて頂きとうございます」
私の発言に、今まで黙っていた小僧が「はぁ?!何馬鹿言ってんの?!」と声を荒げた。
「俺様達に恨みを持ってるかも知れない忍崩れを、甲斐に居させるわけないでしょ!」
「うっせえな!今はテメーと話してんじゃねえんだよ!黙ってろガキ!」
「ガキって、そんな歳変わらないでしょ!」
「こんな安っぽい挑発に乗ってキャンキャン吠えてる時点でガキなんだよ!バーカ!」
「こんの!猫かぶりの化け猫女が!」
「必要に応じて対応は臨機応変なんだよ!」
いがみ合っていると、ごっ!という音を立てて、私とガキの頭に丹波様の拳骨が落ちた。
丹波様はにっこり笑いながら「二人とも、お館様の御前だぞ」と言った。
あーん、その般若スマイルも素敵~。
居住まいを整え「お見苦しい所をお見せしてしまい申し訳ありません」と謝罪すると、信玄公が豪快に笑った。
「佐助とは随分と仲が良いようだな」
「そのようで」
丹波様も喉で笑いながら同意した。
ガキが何か言い返そうとするが、信玄公が口を開こうとしたので横っ腹殴って黙らせた。
「丹波よ。お主はどう判断する」
「そうですね。監視の者からは、特に危険行動はないと報告が来ていますが、それでも城下に留まらせるには不安が残りますね。目の届く範囲に置いておくのが英断かと」
「そうじゃな。不知火」
「はい」
「今日からお主は、この城で女中として働いてもらう」
この発言に、ガキが「反対反対はんたーい!」と叫んだが、その言葉に耳を傾ける者はいなかった。
私は正座をして深々と頭を下げ「元影縛りの里の忍、不知火真白と申します」と名乗る。
こういう時は、敵意が無いよって事を示す為にも先に身分を明かさないとね。
信玄公が「面を上げよ」と重厚感ある声で許可を出したので、ゆっくりと頭を上げる。
やだー、超イケオジじゃないですかー。
内心キャッキャッしているが、顔だけは至極真面目な状態をキープしている。
「丹波。この者が、お主らの言っていた素性の知れぬ者か」
「はい。佐助含め、数人で洗わせましたが何一つ情報が得られませんでした」
丹波と呼ばれたイケオジの報告に、信玄公は「ふむ」と言いながら顎をさする。
「不知火、と言ったな。お主は何をしに、この甲斐へ来た」
「はい。数ヶ月前、私の里、影縛りの里が甲賀の里から攻撃を受け壊滅いたしました。私以外の生き残りはおらず、里の復興は望めないと判断し、これを機に忍を辞め、普通の生活を送ろうと考え、近隣で一番治安の安定した場所として信玄様の統治するこの甲斐の国が一番適切と判断した次第です」
包み隠さず話すと、信玄公はまた「ふむ」と言い、丹波様に「事実か?」と確認をする。
「はい。確かに、数ヶ月前に影縛りの里は壊滅した模様です。甲賀の里に確認しましたが、里の意思ではなく依頼を受け襲撃したようです」
「なるほど。不知火よ。これからどうするつもりだ」
「信玄様のお許しさえありましたら、変わらず今の団子屋で働かせて頂きとうございます」
私の発言に、今まで黙っていた小僧が「はぁ?!何馬鹿言ってんの?!」と声を荒げた。
「俺様達に恨みを持ってるかも知れない忍崩れを、甲斐に居させるわけないでしょ!」
「うっせえな!今はテメーと話してんじゃねえんだよ!黙ってろガキ!」
「ガキって、そんな歳変わらないでしょ!」
「こんな安っぽい挑発に乗ってキャンキャン吠えてる時点でガキなんだよ!バーカ!」
「こんの!猫かぶりの化け猫女が!」
「必要に応じて対応は臨機応変なんだよ!」
いがみ合っていると、ごっ!という音を立てて、私とガキの頭に丹波様の拳骨が落ちた。
丹波様はにっこり笑いながら「二人とも、お館様の御前だぞ」と言った。
あーん、その般若スマイルも素敵~。
居住まいを整え「お見苦しい所をお見せしてしまい申し訳ありません」と謝罪すると、信玄公が豪快に笑った。
「佐助とは随分と仲が良いようだな」
「そのようで」
丹波様も喉で笑いながら同意した。
ガキが何か言い返そうとするが、信玄公が口を開こうとしたので横っ腹殴って黙らせた。
「丹波よ。お主はどう判断する」
「そうですね。監視の者からは、特に危険行動はないと報告が来ていますが、それでも城下に留まらせるには不安が残りますね。目の届く範囲に置いておくのが英断かと」
「そうじゃな。不知火」
「はい」
「今日からお主は、この城で女中として働いてもらう」
この発言に、ガキが「反対反対はんたーい!」と叫んだが、その言葉に耳を傾ける者はいなかった。