第八次元にて忍はじめました
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「不知火ー。お仕事だぞー」
「やだー、丹波様ー。私、ただの女中ですよー?」
にこやかに忍の仕事を持ってきた丹波様に笑顔で対抗するも、佐助の仕事量の増加を嵩に懸けてきた。
おのれ、流石は忍。
卑怯だ……。
箒を片手に持ちながら「で、仕事って何ですか?」と聞くと「とある要人の暗殺だ」と言った。
「うーっす。一応聞きますけど、賃金はでるんですよね?」
「まあ、僅かばかりではあるがだそう」
「やったー」
金の為なら、まあ、頑張ってやろう。
今は昼間だし、暗殺などという隠密中の隠密の話をするわけにもいかないので、この話はまた今夜にでもとなり丹波様と別れた。
暗殺か、久々にするから感覚鈍ってないといいな、と思いながら掃除を再開するとにゅるんと私の影から佐助が出てきた。
「何やってんだ、お前」
「……真白。暗殺するの?」
「は?するけど?」
なんで?と聞くと、しょんぼりした顔で「だって、真白が暗殺って想像できないし」と言った。
お前ー、私だって忍なんだぞー?
それにこの間、自分の隊に暗殺の能力買って使いたいって言ってたじゃねーかよ。
話、矛盾してるぞ。
呆れながら言うと、佐助は「でも最近、真白に汚れ仕事させたくないなって思って……」と言う佐助の襟を思い切り引っ張り顔を近づけ「嘗めるな。私の手は既に血で汚れてるんだよ」と言い捨てる。
「わかって、るけどさ……」
「わかってない。お前は、普通に普通の仕事をしている私しか見た事がないからイメージ……理解できないだけだ。お前が言っていた様に、私の里は暗殺が主な仕事だった。お前の想像よりずっと多くの人間を殺してるんだ」
「……」
理解したくないのか、理解できないのかわからないが、佐助は私から目をそらした。
はあ、まだまだ子供だな、こいつも。
とんっ、と軽く佐助を押して距離をとる。
「お前だって気が付いてるんだろ、忍なら。私から取れる事のない死臭ってやつが」
「うん……」
「なら」
「それでも俺は、真白には普通に生きてほしい」
「佐助。忍として私を使いたいのか、そうじゃないのか。どっちなんだ」
私の質問に苦悶の表情を浮かべながら「わからない」と答えた。
その返答は私も困るんだが。
「戦力としては欲しい、でも気持ちとしては忍と関係ない所で生きてほしい」
「佐助も中々、まだまだ青臭いな」
「自覚はある」
「なら、その気持ちを切り替えていくんだな。私は別に忍の仕事が嫌な訳じゃない。無いなら無いでそれでいい。それだけだ。……佐助、使えるもんは使っとけ」
軽く佐助の頭を撫でてから、仕事に戻った。
「やだー、丹波様ー。私、ただの女中ですよー?」
にこやかに忍の仕事を持ってきた丹波様に笑顔で対抗するも、佐助の仕事量の増加を嵩に懸けてきた。
おのれ、流石は忍。
卑怯だ……。
箒を片手に持ちながら「で、仕事って何ですか?」と聞くと「とある要人の暗殺だ」と言った。
「うーっす。一応聞きますけど、賃金はでるんですよね?」
「まあ、僅かばかりではあるがだそう」
「やったー」
金の為なら、まあ、頑張ってやろう。
今は昼間だし、暗殺などという隠密中の隠密の話をするわけにもいかないので、この話はまた今夜にでもとなり丹波様と別れた。
暗殺か、久々にするから感覚鈍ってないといいな、と思いながら掃除を再開するとにゅるんと私の影から佐助が出てきた。
「何やってんだ、お前」
「……真白。暗殺するの?」
「は?するけど?」
なんで?と聞くと、しょんぼりした顔で「だって、真白が暗殺って想像できないし」と言った。
お前ー、私だって忍なんだぞー?
それにこの間、自分の隊に暗殺の能力買って使いたいって言ってたじゃねーかよ。
話、矛盾してるぞ。
呆れながら言うと、佐助は「でも最近、真白に汚れ仕事させたくないなって思って……」と言う佐助の襟を思い切り引っ張り顔を近づけ「嘗めるな。私の手は既に血で汚れてるんだよ」と言い捨てる。
「わかって、るけどさ……」
「わかってない。お前は、普通に普通の仕事をしている私しか見た事がないからイメージ……理解できないだけだ。お前が言っていた様に、私の里は暗殺が主な仕事だった。お前の想像よりずっと多くの人間を殺してるんだ」
「……」
理解したくないのか、理解できないのかわからないが、佐助は私から目をそらした。
はあ、まだまだ子供だな、こいつも。
とんっ、と軽く佐助を押して距離をとる。
「お前だって気が付いてるんだろ、忍なら。私から取れる事のない死臭ってやつが」
「うん……」
「なら」
「それでも俺は、真白には普通に生きてほしい」
「佐助。忍として私を使いたいのか、そうじゃないのか。どっちなんだ」
私の質問に苦悶の表情を浮かべながら「わからない」と答えた。
その返答は私も困るんだが。
「戦力としては欲しい、でも気持ちとしては忍と関係ない所で生きてほしい」
「佐助も中々、まだまだ青臭いな」
「自覚はある」
「なら、その気持ちを切り替えていくんだな。私は別に忍の仕事が嫌な訳じゃない。無いなら無いでそれでいい。それだけだ。……佐助、使えるもんは使っとけ」
軽く佐助の頭を撫でてから、仕事に戻った。