楽しい軟禁生活
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悠はアルコール類がダメだ。
中学のときに理科の実験でやったアルコールのパッチテストでは肌が真っ赤になっていたし、本人も飲めないと言っていた。
悠に無理強いはしたくない、できるだけ幸せにしてやりたい。とは思うが、それはそれとして悠の酔った姿が見たい。
あまり強い酒は吐いちまうかも知れねえし、チューハイならジュース感覚でいけるんじゃないかと買って帰ったら、嫌な顔をされて少し後悔した。
「お酒、弱いって言ったじゃん」
「……酔った悠が見たくて」
悪い……、と謝る俺から悠はチューハイを受け取り、「飲んでもいいけど、責任はとってよ?」と言ってチューハイを飲んだ。
結果だけ言えば、悠は速攻酔った。そして俺は後悔した。
「まーんじろーくーん♡」
「……」
俺の膝に乗り抱きついてくる悠の声は、普段絶対に聞けないであろう甘い声色だった。
完全に据え膳状態で、理性と本能がせめぎ合う。
理性では、酔った相手を抱くなんて男の風上にも置けねえ、とは思っている。が、しかし。本能が、ここで抱かなかったら男じゃねえだろ、と暴れる。
本能が勝つ前に、悠を寝かしつけねえと……!
「悠、寝ろ。眠いだろ?な?」
「んー?んふふ……。万次郎くんが一緒に寝てくれるなら、寝るー♡」
甘えた声で言われ、心臓が激しく鳴る。
可愛い可愛い可愛い、抱きたい、可愛い、抱きたい。
「だ、ダメだ!いま一緒に寝たら、なにするかわかんねえ!」
悠のことを大事にしたい、アルコールが抜けて冷静になった悠に幻滅されたくない。耐えろ、俺の理性。
必死に自分に言い聞かせるが、まるで本能の後押しをするように、悠が「なんで?責任とってくれるんでしょ?」と言うから、ギチギチと本能を繋ぎ止める鎖が切れそうな音がする。
「万次郎くん、好き♡」
鎖が引きちぎれ、理性の側頭部に本能の蹴りがクリーンヒットした。
理性が沈黙し、完全に本能が自由になった。なら、どうするか。
「わかった、責任取る」
誘った方が悪い。俺は悪くねえ。と本能に任せて抱いたというのに、シ終わったあとに理性が罪悪感を蹴り倒してくる。
俺はなんてことを……。と後悔していたからか、久しぶりに悪夢を見た。
悠になじられ、別れを突きつけられる夢。
「っ!」
息苦しさで目が覚め夢だったかと安心し、隣りにいるはずの悠を探すが、そこはものけの空。
息が詰まる。
まさか、逃げた……?
嫌な考えがよぎり、「悠!」と服を着るのも忘れて寝室から出ると、トイレから音がした。
急いでトイレをのぞくと、俺のシャツを着て吐いている悠がいた。
「ぎもぢわるい……」
「悠……?」
俺の声に、悠は「ちょっと待ってぇ……」と弱々しく言うから、とりあえず吐き終わるまで待つ。
「お待た……万次郎くん服着なよ……」
「いま、一分一秒でもお前から目を離したくない」
「だからって、全裸はどうかと思う……。私も口ゆすいでくるから、服着てきてよ」
そう言うと、洗面所に行くからあとをついて行ったら、「ふーくー!」と言いながら、洗濯カゴに入っていたパンツとTシャツを投げて渡してきた。
大人しく着て待っていると、青い顔をしながら「なにかあった?」と心配そうに聞いてきた。
俺はオマエの顔色の方が心配だけど……。
「悪い。そんなに酒弱いとは思わなかったから……」
「いいよ。私もちょっといけるかな、て思ったし」
「あと……酔っ払ってるのに、シてごめん……」
謝るから、捨てないでほしい……。と視線が合わせられず床を見ながら言ったら、「怒ってないよ」と優しい声がした。
「正直、万次郎くんが我慢できるとは思ってなかったし」
「はぁ!?ギリギリまで我慢したぞ!」
「でも、結局できなかったじゃん」
「ぐっ……」
そ、そうだけどよ……。と口ごもる俺に、悠は「まあ、手出されなかったら、それはそれでヘタレって言ってたけど」とイタズラっぽく笑うから、下半身に危うく熱が集まりそうだった。
「それはそうと、お味噌汁とヘパリーゼがほしいな、万次郎くん……」
「わかった、買ってくる。なんか食べたいものあるか?」
「ヨーグルトかゼリー」
「わかった」
服を着替えて、近くのコンビニで頼まれた物を買っていると、ふとアルコールコーナーが目に入った。
「……」
昨日の悠、可愛かったな。と思い出したら、フラフラとショーケースの前まで来ていた。
いや、さすがにまたやったら、今度こそ悠を怒らせる気がする。しかし、酔った悠をもう一度見たい。甘えた声で好きと言われたい。
ダメだ、と自分に言い聞かせるが、気がついたときには缶チューハイを三本買っていた。
「意志の弱い男だって笑ってくれ……」
帰って早々に謝る俺に、悠は「そんなヘコむなら買わなければいいのに……」と呆れながらも、笑って許してくれた。
「あんまり覚えてないけど、そんなに酔った私よかったの?」
「すげえよかった!普段甘えてくれねえから、反動がデカい!」
如何に俺が昨日の酔った悠に甘えられて嬉しかったか、劣情を煽られたかを熱弁したら、なにを思ったのか、耳元で「好き」と言われた。
「悠、頼むからそういう唐突なのはやめてくれ。心臓がもたない」
「嫌だった?」
「めちゃくちゃ嬉しかった」
中学のときに理科の実験でやったアルコールのパッチテストでは肌が真っ赤になっていたし、本人も飲めないと言っていた。
悠に無理強いはしたくない、できるだけ幸せにしてやりたい。とは思うが、それはそれとして悠の酔った姿が見たい。
あまり強い酒は吐いちまうかも知れねえし、チューハイならジュース感覚でいけるんじゃないかと買って帰ったら、嫌な顔をされて少し後悔した。
「お酒、弱いって言ったじゃん」
「……酔った悠が見たくて」
悪い……、と謝る俺から悠はチューハイを受け取り、「飲んでもいいけど、責任はとってよ?」と言ってチューハイを飲んだ。
結果だけ言えば、悠は速攻酔った。そして俺は後悔した。
「まーんじろーくーん♡」
「……」
俺の膝に乗り抱きついてくる悠の声は、普段絶対に聞けないであろう甘い声色だった。
完全に据え膳状態で、理性と本能がせめぎ合う。
理性では、酔った相手を抱くなんて男の風上にも置けねえ、とは思っている。が、しかし。本能が、ここで抱かなかったら男じゃねえだろ、と暴れる。
本能が勝つ前に、悠を寝かしつけねえと……!
「悠、寝ろ。眠いだろ?な?」
「んー?んふふ……。万次郎くんが一緒に寝てくれるなら、寝るー♡」
甘えた声で言われ、心臓が激しく鳴る。
可愛い可愛い可愛い、抱きたい、可愛い、抱きたい。
「だ、ダメだ!いま一緒に寝たら、なにするかわかんねえ!」
悠のことを大事にしたい、アルコールが抜けて冷静になった悠に幻滅されたくない。耐えろ、俺の理性。
必死に自分に言い聞かせるが、まるで本能の後押しをするように、悠が「なんで?責任とってくれるんでしょ?」と言うから、ギチギチと本能を繋ぎ止める鎖が切れそうな音がする。
「万次郎くん、好き♡」
鎖が引きちぎれ、理性の側頭部に本能の蹴りがクリーンヒットした。
理性が沈黙し、完全に本能が自由になった。なら、どうするか。
「わかった、責任取る」
誘った方が悪い。俺は悪くねえ。と本能に任せて抱いたというのに、シ終わったあとに理性が罪悪感を蹴り倒してくる。
俺はなんてことを……。と後悔していたからか、久しぶりに悪夢を見た。
悠になじられ、別れを突きつけられる夢。
「っ!」
息苦しさで目が覚め夢だったかと安心し、隣りにいるはずの悠を探すが、そこはものけの空。
息が詰まる。
まさか、逃げた……?
嫌な考えがよぎり、「悠!」と服を着るのも忘れて寝室から出ると、トイレから音がした。
急いでトイレをのぞくと、俺のシャツを着て吐いている悠がいた。
「ぎもぢわるい……」
「悠……?」
俺の声に、悠は「ちょっと待ってぇ……」と弱々しく言うから、とりあえず吐き終わるまで待つ。
「お待た……万次郎くん服着なよ……」
「いま、一分一秒でもお前から目を離したくない」
「だからって、全裸はどうかと思う……。私も口ゆすいでくるから、服着てきてよ」
そう言うと、洗面所に行くからあとをついて行ったら、「ふーくー!」と言いながら、洗濯カゴに入っていたパンツとTシャツを投げて渡してきた。
大人しく着て待っていると、青い顔をしながら「なにかあった?」と心配そうに聞いてきた。
俺はオマエの顔色の方が心配だけど……。
「悪い。そんなに酒弱いとは思わなかったから……」
「いいよ。私もちょっといけるかな、て思ったし」
「あと……酔っ払ってるのに、シてごめん……」
謝るから、捨てないでほしい……。と視線が合わせられず床を見ながら言ったら、「怒ってないよ」と優しい声がした。
「正直、万次郎くんが我慢できるとは思ってなかったし」
「はぁ!?ギリギリまで我慢したぞ!」
「でも、結局できなかったじゃん」
「ぐっ……」
そ、そうだけどよ……。と口ごもる俺に、悠は「まあ、手出されなかったら、それはそれでヘタレって言ってたけど」とイタズラっぽく笑うから、下半身に危うく熱が集まりそうだった。
「それはそうと、お味噌汁とヘパリーゼがほしいな、万次郎くん……」
「わかった、買ってくる。なんか食べたいものあるか?」
「ヨーグルトかゼリー」
「わかった」
服を着替えて、近くのコンビニで頼まれた物を買っていると、ふとアルコールコーナーが目に入った。
「……」
昨日の悠、可愛かったな。と思い出したら、フラフラとショーケースの前まで来ていた。
いや、さすがにまたやったら、今度こそ悠を怒らせる気がする。しかし、酔った悠をもう一度見たい。甘えた声で好きと言われたい。
ダメだ、と自分に言い聞かせるが、気がついたときには缶チューハイを三本買っていた。
「意志の弱い男だって笑ってくれ……」
帰って早々に謝る俺に、悠は「そんなヘコむなら買わなければいいのに……」と呆れながらも、笑って許してくれた。
「あんまり覚えてないけど、そんなに酔った私よかったの?」
「すげえよかった!普段甘えてくれねえから、反動がデカい!」
如何に俺が昨日の酔った悠に甘えられて嬉しかったか、劣情を煽られたかを熱弁したら、なにを思ったのか、耳元で「好き」と言われた。
「悠、頼むからそういう唐突なのはやめてくれ。心臓がもたない」
「嫌だった?」
「めちゃくちゃ嬉しかった」