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「俺の留守中の事は、紅明。お前に任せる」
「はい、兄上」
「いってらっしゃーい、炎兄ー」
「いってらっしゃい、お兄様ぁ……」
簡単な旅行鞄を片手に、史跡旅行に出かける炎兄を見送ってから、しょんぼりする紅玉に「ちゃんと笑って送り出してあげなよ」と言えば「だってぇ……」としょげる。
紅玉がこんなに嫌がるのは、炎兄が大学に入ってから頻繁に女の子と史跡旅行に出かける様になった為。
その上、滅多にメッセージを送る事のないあの炎兄が自分から連絡をとっている事実が、炎兄大好きな紅玉としては嫌なのだろう。
「大丈夫だって~。連絡内容なんて、次の史跡巡りどこ行く?みたいな内容なんだからさ~。たまには張り合いのある相手がほしいな、とかそんな感じだって~」
「けど、紅覇お兄様ぁ……。お兄様は、頭のいい女性がお好き……。その方を気に入っていらっしゃらないとは限らないではありませんかぁ……」
まぁ、気に入ってはいるだろうね~。
じゃなきゃ、こんな頻繁に一緒に出掛けたりなんてしないだろうし。
けれど、そんな事を言えばかえって紅玉の不安を煽ると思い「大丈夫だよ~」と言っていたら「気に入ってはいると思いますよ」と明兄が口を挟む。
「ちょっと、明兄~。そういうのは心にしまっておいてよ~」
「こういう事は今のうちに心の準備をしておいた方がいいですから」
「心の準備ってなんですのぉ……!」
恐れ戦く紅玉に明兄が「うちに来るとか」と言い、紅玉が卒倒しかける。
「いやぁ、それはないでしょ~。だって炎兄、女の子を家にあげるの嫌がってたし~」
「それが、そうでもないんですよね。この間、本の整理をしていらして何冊かよりわけられていたので『それは?』とお尋ねした所……」
『あぁ、それか。苗字が読みたがっていた内容だと思ってな。だが、貸すにしては量が多いな。家に呼んで読ませた方が早いか……』
「と、言ってました」
驚愕の事実に、紅玉と二人で呆然としていたら明兄が「けれど、恋愛に発展するとは到底思えませんがね」と付け加える。
「私も気になったので、どの様な方なのですか?と尋ねたら、土偶について延々と語っている動画を見せられました」
「炎兄が女の子の動画持ってるって現実が信じられないんだけど?!」
「考察が面白くて録画したそうです。お相手の女性も兄上同様、色恋に関心がないようですね」
それ本当に大丈夫?!気が合いすぎて、最終的にゴールインって流れじゃない?!と詰め寄ると、少し考えてから「なきにしもあらず」と返答され、紅玉の意識がとんだ。
「はい、兄上」
「いってらっしゃーい、炎兄ー」
「いってらっしゃい、お兄様ぁ……」
簡単な旅行鞄を片手に、史跡旅行に出かける炎兄を見送ってから、しょんぼりする紅玉に「ちゃんと笑って送り出してあげなよ」と言えば「だってぇ……」としょげる。
紅玉がこんなに嫌がるのは、炎兄が大学に入ってから頻繁に女の子と史跡旅行に出かける様になった為。
その上、滅多にメッセージを送る事のないあの炎兄が自分から連絡をとっている事実が、炎兄大好きな紅玉としては嫌なのだろう。
「大丈夫だって~。連絡内容なんて、次の史跡巡りどこ行く?みたいな内容なんだからさ~。たまには張り合いのある相手がほしいな、とかそんな感じだって~」
「けど、紅覇お兄様ぁ……。お兄様は、頭のいい女性がお好き……。その方を気に入っていらっしゃらないとは限らないではありませんかぁ……」
まぁ、気に入ってはいるだろうね~。
じゃなきゃ、こんな頻繁に一緒に出掛けたりなんてしないだろうし。
けれど、そんな事を言えばかえって紅玉の不安を煽ると思い「大丈夫だよ~」と言っていたら「気に入ってはいると思いますよ」と明兄が口を挟む。
「ちょっと、明兄~。そういうのは心にしまっておいてよ~」
「こういう事は今のうちに心の準備をしておいた方がいいですから」
「心の準備ってなんですのぉ……!」
恐れ戦く紅玉に明兄が「うちに来るとか」と言い、紅玉が卒倒しかける。
「いやぁ、それはないでしょ~。だって炎兄、女の子を家にあげるの嫌がってたし~」
「それが、そうでもないんですよね。この間、本の整理をしていらして何冊かよりわけられていたので『それは?』とお尋ねした所……」
『あぁ、それか。苗字が読みたがっていた内容だと思ってな。だが、貸すにしては量が多いな。家に呼んで読ませた方が早いか……』
「と、言ってました」
驚愕の事実に、紅玉と二人で呆然としていたら明兄が「けれど、恋愛に発展するとは到底思えませんがね」と付け加える。
「私も気になったので、どの様な方なのですか?と尋ねたら、土偶について延々と語っている動画を見せられました」
「炎兄が女の子の動画持ってるって現実が信じられないんだけど?!」
「考察が面白くて録画したそうです。お相手の女性も兄上同様、色恋に関心がないようですね」
それ本当に大丈夫?!気が合いすぎて、最終的にゴールインって流れじゃない?!と詰め寄ると、少し考えてから「なきにしもあらず」と返答され、紅玉の意識がとんだ。
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