婆娑羅横丁
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「これが、一花の母さんがやっていた店の鍵だ。あとの案内は、佐助に任してもいいか?」
「いいよ。その為に来たわけだし。じゃあ、行こうか一花」
パーカーの男性に一礼し、先を歩いている佐助さんの背中を追う。
数分歩いた所で、佐助さんが「ここが一花の店だよ」とひとつの店を指差した。
店の中を見ると、手入れをされた机や椅子、カウンターの奥の棚には食器が並んでいた。
佐助さんが鍵を開け「どうぞ」と中へ入るよう促す。
恐る恐る入ると、佐助さんが勝手知ったると言った様子でカウンターに入り紅茶を入れだした。
「随分、綺麗ですね」
「まあね。一花が帰って来るから、俺様が一通り綺麗にしといたから」
「私が来るの、分かってたんですか?」
「うん。何せ、俺様が来るように仕組んだからね」
「え?」
「一花は、ここにいた時、俺様の弟子だったから。いなくなる前に魔力を封印したんだけど、一花のお母さんに了承を得て十六になる時、封印が解けるよう仕組んだんだ。最近、変なモノを見ない?」
その質問に思わず「あんたの所為か!」と怒鳴ると、佐助さんは動揺しながら「え、そこ、そんな怒る所?!」と言った。
当たり前だろうが!
こちとら、そいつらの所為で悩んでたんだぞ!
私がキレると「ごめーんね?」と謝罪する気のないあざとい謝罪をしてきた。
「もう一回、封印してくださいよ!」
「契約書、書いてもらっちゃってるから無理!」
そう言い、空中で円を書くと一枚の紙が現れた。
引ったくるようにその紙を見ると、十六になったら横丁で魔法使いとしての修行を受けるという内容の契約書で、一番下には拙い字で私の名前が書いてあった。
目一杯引きちぎろうとしたが、この紙、どういう原理なのか破れない。
「無理、無理。契約の破棄はできないよ」
「こんな小さい時の契約なんて無効でしょ!」
「魔法使い同士の契約に歳なんて関係ありませーん」
私から契約書を奪い、ぎゅっと握ると契約書は消えて無くなった。
意地の悪い笑顔を浮かべながら、佐助さんは「今日から俺様は一花のお師匠様だよ」と言った。
こんな詐欺ってないよ!
「いいよ。その為に来たわけだし。じゃあ、行こうか一花」
パーカーの男性に一礼し、先を歩いている佐助さんの背中を追う。
数分歩いた所で、佐助さんが「ここが一花の店だよ」とひとつの店を指差した。
店の中を見ると、手入れをされた机や椅子、カウンターの奥の棚には食器が並んでいた。
佐助さんが鍵を開け「どうぞ」と中へ入るよう促す。
恐る恐る入ると、佐助さんが勝手知ったると言った様子でカウンターに入り紅茶を入れだした。
「随分、綺麗ですね」
「まあね。一花が帰って来るから、俺様が一通り綺麗にしといたから」
「私が来るの、分かってたんですか?」
「うん。何せ、俺様が来るように仕組んだからね」
「え?」
「一花は、ここにいた時、俺様の弟子だったから。いなくなる前に魔力を封印したんだけど、一花のお母さんに了承を得て十六になる時、封印が解けるよう仕組んだんだ。最近、変なモノを見ない?」
その質問に思わず「あんたの所為か!」と怒鳴ると、佐助さんは動揺しながら「え、そこ、そんな怒る所?!」と言った。
当たり前だろうが!
こちとら、そいつらの所為で悩んでたんだぞ!
私がキレると「ごめーんね?」と謝罪する気のないあざとい謝罪をしてきた。
「もう一回、封印してくださいよ!」
「契約書、書いてもらっちゃってるから無理!」
そう言い、空中で円を書くと一枚の紙が現れた。
引ったくるようにその紙を見ると、十六になったら横丁で魔法使いとしての修行を受けるという内容の契約書で、一番下には拙い字で私の名前が書いてあった。
目一杯引きちぎろうとしたが、この紙、どういう原理なのか破れない。
「無理、無理。契約の破棄はできないよ」
「こんな小さい時の契約なんて無効でしょ!」
「魔法使い同士の契約に歳なんて関係ありませーん」
私から契約書を奪い、ぎゅっと握ると契約書は消えて無くなった。
意地の悪い笑顔を浮かべながら、佐助さんは「今日から俺様は一花のお師匠様だよ」と言った。
こんな詐欺ってないよ!