夢女子殺人事件
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
諸々の検査を終え、降谷さんに放流されてのんびりと学校生活していたら、ケータイに未登録の番号から着信があった。
誰だ、と思って無視を決め込んでいたら、最終的に留守番電話に「出ろ」という、クソブチギレ降谷零の声で入っていた。
わ〜、推しから着信だ〜。なんていうアプリゲー?
いや、出たくねえなあ……。と着信拒否にしようかと思った瞬間、ケータイがまた着信を知らせる。
「ぎゃっ!」
震えながら、電話に出ると「遅い」と低めの声がした。ひぃん。
「スミマセン、学校だったもので……」
『イベント周回ははかどったかい?』
「あ、はい。スミマセン」
そうでした、監視アプリを入れられていたんでしたっけ。
頭を抱える私に、「検査結果でたから、おいで」と言うから尻尾振って警察庁に駆けていってしまう。
推しの「おいで」は破壊力がデカすぎる。それが例え、薬物検査と精神鑑定の結果であろうと。
「推しに会える〜!」
「はーい、推しですよー」
「ぎぇぁぁあぁぁぁ!!」
スキップしながら警察庁に来ると、受付で推しが笑顔で推しと名乗りながら現れたら、そりゃ、こんな悲鳴も上げますわな。
勘弁してくれよ……。
「ほら、公共の場で悲鳴を上げない。おいで、行くよ」
「おぇ……推しのリアル「おいで」……エグい……」
「大丈夫か……?」
推しに背中をさすられ、更に気分が悪くなる私に降谷さんは「おんぶされたいか?」と追い打ちをかけてくる。
勘弁してくれや……。
「そんなんされたら、死んじゃう……」
「死ぬな。ほら、早く歩け」
「はい……」
降谷さんに首根っこを掴まれながら取調室に連れて行かれ、目の前に降谷さんが座る。
「あっ、推し顔がいい」
「どうも。それで結果だけ言えば、薬物検査にも精神鑑定にもキミは引っかからなかった」
「勝訴!!」
「ということで、キミへの組織の人間ではないか、という疑惑が濃くなったわけだな」
「あ〜!濃厚カルピス〜!」
上げて落ちた〜!と頭を抱えてしまった。本日二度目です。
なにをどうしても疑いが晴れないこんな状況じゃ、頭も抱えたくなる。
「待って〜!本当に、私は組織とは無関係なんです〜!」
「どうすれば証明できるんだろうね。キミが素直に話してくれれば、すべて丸く収まるんだけどね」
「えーん、言いたいことも言えないこんな世の中はポイズン」
世のズンだよ〜、と泣き喚く私を降谷さんは生暖かい目で見ながら、「まあ、僕もこんな抜けた子が組織の人間だとは思いたくないよ」と言う。
私も、こんなアホがジンのアニキと一緒にいたら手を叩いて笑っちゃうよ。
「言えたら言えたで、腕ひねり上げてるけどな」
「なんで?!」
「言っただろ?組織についての情報を持っているのに言わなかったら、物理的にひねり潰すって……」
言ってたな〜、そんなこと……。
「いや、でも軽率に組織の情報なんて通報したら死亡率上がっちゃうじゃないですか〜!」
最もな理由を述べると、すっ、と目を細めて「それは、僕がキミを守りきれないと言いたいのか?キミのことは絶対に守る」と自信満々に言うから、机に頭をぶつけた。
ぐぅ、かっこいい。
「毎度思うが、自分を痛めつけて楽しいのか?」
「なにも楽しくない」
しかし、痛めつけないとこの感情は抑えきれないのだ。
奇声をあげながら暴れまわるより、ずっとマシだ。
推しに、守ってもらえると言われて正気を保っていられるわけがない。
「というかそもそも、私は原作に介入するつもりはなかったんですよ。原作を壊したくないし、死亡率上がるし、推しに認知されたくないし……」
「原作とやらを変えたら、救えたはずの命があるとは思わなかったのか?」
「いや、ちょっと御長寿マンガすぎて全事件は覚えてないですし、得てして原作を変えると別の問題が発生するものなんですよ。そのイレギュラーまでカバーできないのに、無責任に運命は変えられないんですよ」
「死亡率ってのは?」
「レギュラーメンバーと交流すると、死亡率とか危険な目に会う確率が上がるんすわ〜」
「僕はレギュラーメンバーだったということか」
「あー?うーん……そんな感じです。映画のメインにもなりましたし」
「どんなだった?」
「めーーーーーーーーっちゃかっこよかったです。舌ペロシーンとか、リピ確定でした」
「舌ペロ、しようか?」
「ヤメテ……」
「好きな人に会うのは、そんなに嫌ですかー?」
「恥ずかしいから嫌でーす。で、いまの話はどこまで信じているんですか?」
「一割も信じてない」
「クソがぁ……」
なら、なんでこんな話ししとんねん。
顔だけ降谷さんに向けると、私と同じように机に突っ伏した降谷さんと目があった。
「どこからどう見ても、普通の女子高生ですよね」
「見たままの女子高生です」
「困ったな」
「困りましたね」
「とりあえず、継続して監視対象かな」
「ですよね〜」
「よければ、ポアロでバイトしませんか?」
「断る権利あります、それ?」
私の問いに、降谷さんに甘い笑みを浮かべて「な、い」と言われてしまい、「あーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」とサイレンみたいな声を上げてしまった。
推し、軽率に甘い笑みや甘い声ださないで。
誰だ、と思って無視を決め込んでいたら、最終的に留守番電話に「出ろ」という、クソブチギレ降谷零の声で入っていた。
わ〜、推しから着信だ〜。なんていうアプリゲー?
いや、出たくねえなあ……。と着信拒否にしようかと思った瞬間、ケータイがまた着信を知らせる。
「ぎゃっ!」
震えながら、電話に出ると「遅い」と低めの声がした。ひぃん。
「スミマセン、学校だったもので……」
『イベント周回ははかどったかい?』
「あ、はい。スミマセン」
そうでした、監視アプリを入れられていたんでしたっけ。
頭を抱える私に、「検査結果でたから、おいで」と言うから尻尾振って警察庁に駆けていってしまう。
推しの「おいで」は破壊力がデカすぎる。それが例え、薬物検査と精神鑑定の結果であろうと。
「推しに会える〜!」
「はーい、推しですよー」
「ぎぇぁぁあぁぁぁ!!」
スキップしながら警察庁に来ると、受付で推しが笑顔で推しと名乗りながら現れたら、そりゃ、こんな悲鳴も上げますわな。
勘弁してくれよ……。
「ほら、公共の場で悲鳴を上げない。おいで、行くよ」
「おぇ……推しのリアル「おいで」……エグい……」
「大丈夫か……?」
推しに背中をさすられ、更に気分が悪くなる私に降谷さんは「おんぶされたいか?」と追い打ちをかけてくる。
勘弁してくれや……。
「そんなんされたら、死んじゃう……」
「死ぬな。ほら、早く歩け」
「はい……」
降谷さんに首根っこを掴まれながら取調室に連れて行かれ、目の前に降谷さんが座る。
「あっ、推し顔がいい」
「どうも。それで結果だけ言えば、薬物検査にも精神鑑定にもキミは引っかからなかった」
「勝訴!!」
「ということで、キミへの組織の人間ではないか、という疑惑が濃くなったわけだな」
「あ〜!濃厚カルピス〜!」
上げて落ちた〜!と頭を抱えてしまった。本日二度目です。
なにをどうしても疑いが晴れないこんな状況じゃ、頭も抱えたくなる。
「待って〜!本当に、私は組織とは無関係なんです〜!」
「どうすれば証明できるんだろうね。キミが素直に話してくれれば、すべて丸く収まるんだけどね」
「えーん、言いたいことも言えないこんな世の中はポイズン」
世のズンだよ〜、と泣き喚く私を降谷さんは生暖かい目で見ながら、「まあ、僕もこんな抜けた子が組織の人間だとは思いたくないよ」と言う。
私も、こんなアホがジンのアニキと一緒にいたら手を叩いて笑っちゃうよ。
「言えたら言えたで、腕ひねり上げてるけどな」
「なんで?!」
「言っただろ?組織についての情報を持っているのに言わなかったら、物理的にひねり潰すって……」
言ってたな〜、そんなこと……。
「いや、でも軽率に組織の情報なんて通報したら死亡率上がっちゃうじゃないですか〜!」
最もな理由を述べると、すっ、と目を細めて「それは、僕がキミを守りきれないと言いたいのか?キミのことは絶対に守る」と自信満々に言うから、机に頭をぶつけた。
ぐぅ、かっこいい。
「毎度思うが、自分を痛めつけて楽しいのか?」
「なにも楽しくない」
しかし、痛めつけないとこの感情は抑えきれないのだ。
奇声をあげながら暴れまわるより、ずっとマシだ。
推しに、守ってもらえると言われて正気を保っていられるわけがない。
「というかそもそも、私は原作に介入するつもりはなかったんですよ。原作を壊したくないし、死亡率上がるし、推しに認知されたくないし……」
「原作とやらを変えたら、救えたはずの命があるとは思わなかったのか?」
「いや、ちょっと御長寿マンガすぎて全事件は覚えてないですし、得てして原作を変えると別の問題が発生するものなんですよ。そのイレギュラーまでカバーできないのに、無責任に運命は変えられないんですよ」
「死亡率ってのは?」
「レギュラーメンバーと交流すると、死亡率とか危険な目に会う確率が上がるんすわ〜」
「僕はレギュラーメンバーだったということか」
「あー?うーん……そんな感じです。映画のメインにもなりましたし」
「どんなだった?」
「めーーーーーーーーっちゃかっこよかったです。舌ペロシーンとか、リピ確定でした」
「舌ペロ、しようか?」
「ヤメテ……」
「好きな人に会うのは、そんなに嫌ですかー?」
「恥ずかしいから嫌でーす。で、いまの話はどこまで信じているんですか?」
「一割も信じてない」
「クソがぁ……」
なら、なんでこんな話ししとんねん。
顔だけ降谷さんに向けると、私と同じように机に突っ伏した降谷さんと目があった。
「どこからどう見ても、普通の女子高生ですよね」
「見たままの女子高生です」
「困ったな」
「困りましたね」
「とりあえず、継続して監視対象かな」
「ですよね〜」
「よければ、ポアロでバイトしませんか?」
「断る権利あります、それ?」
私の問いに、降谷さんに甘い笑みを浮かべて「な、い」と言われてしまい、「あーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」とサイレンみたいな声を上げてしまった。
推し、軽率に甘い笑みや甘い声ださないで。