夢女子殺人事件
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運営の強制ミュートにより指を脱臼してから二ヶ月ほど経ち通院も終わったのだが、その間、降谷さんが一切接触してこなかった。
正直、安堵よりなにかあるのではという不安の方が大きい。
またゼロの執行人みたいにヤバい案件に関わっているのでは。
大丈夫か、推し。生きているか、推し。安否だけでも教えてくれ、推し。
激重監視アプリはまだ入れているので、行き先をツイートすれば来るかとも考えたが、未遂で終わらせた。
そんな構ってちゃんみたいなこと、恥ずかしくてできない。
私には、いつでも降谷さんが来られるように、こうして公園をぶらつくのが精一杯だ。これもどうかと思うけど。
よくよく考えれば、降谷さんに目をつけられる前の生活に戻ったわけだし、死亡率が下がったのだから喜ぶべきなのだろう。
このアプリを消せば、もう私と降谷さんを繋ぐものはなくなる。
「……さよなら、零」
などと、降谷零の女気取ってほの暗い系の夢小説みたいなセリフを悦に浸りながら言い、アプリを消そうとしたら「さようならだなんて、悲しいこと言わないでくださいよ」と、ふわふわスフレのような柔らかく甘い声背後から囁かれ「ギアッチョ!」と意味もなくジョジョの暗チの名前を口走ってしまった。
「どこから出たんだ、いまの声」
「私の喉からなんですけど……。なんで、降谷さんが……?」
「残念、いまは安室です」
そういう話をしているのではないですが、そうですか。
恥ずかしいところを見られ、なんの前触れもなく現れた推しに久しぶりに動悸息切れが激しい。
恋しちゃったんだ、たぶん。気がついてないでしょ。気がついてるよ。
「どうしてここに……?」
「どうしてって、怪我が治ったようだったので会いに来たんですよ」
それは監視目的という意味ですよね、うへぁ。
ぶるぶるどっぐのように震える私に、降谷さんは安室スマイルで「それに君、まだ検査受けてませんよね?」と低めの声で言うから、視線がスイムした。
そういえばそうでしたね。
「なのに、どうして一方的にサヨナラしようとしてるんですかねぇ?」
「接触がないから、もう疑惑が晴れたのかなって」
「疑惑を晴らせる要素が、今までにありましたか?」
「ありましぇん」
ですよね、と語尾にハートが付きそうな声で言うので、チョロい夢女子だから怖さとかよりも「推しー!好きー!」となってしまう。
「それじゃあ、散歩がてら検査に行きましょうか」
「そんなピクニック感覚でやるものじゃないですけどね」
まあ、どうせ薬物もやっていなければ精神も異常をきたしていないので、いいのですが。
推しにね、疑いをかけられているという事実が、ただただ悲しいだけなのですよ。私は。
「この間のオカルトを僕なりに考えたんですけど、指の力で脱臼させた、というのはどうでしょう」
「そんな、特殊技能持っているように見えているんですか?」
「組織の人間なら可能かと」
「中国雑技団か」
いや、まあ、色んな人間がいるから、そういう当たり屋みたいた能力を持った人間がいても不思議ではないけれど。
「あれは、神様による強制ミュートなんですよ。神様は、私が原作に食い込むことを許さないようです」
「君の小説で言うところの傍観夢ってやつですか」
「違う、やめて」
降谷さんが夢小説の話をするの地雷です、やめてください。そもそも、こんなガッツリキャラと関わっておいて傍観もなにもないでしょ。早口で否定しますよ。傍観夢好きですけど。
そもそも、今まで元気だったんですか?危険なことしてませんか?怪我とかはありませんか?と降谷さんのことを心配すれば、口元に指をあてて「ナイショです」と言われる。
なんだ、貴様!そのセクシーな仕草は!ゼロスを思い出してしまうだろ!帰りにスレイヤーズ借りて帰ります!
正直、安堵よりなにかあるのではという不安の方が大きい。
またゼロの執行人みたいにヤバい案件に関わっているのでは。
大丈夫か、推し。生きているか、推し。安否だけでも教えてくれ、推し。
激重監視アプリはまだ入れているので、行き先をツイートすれば来るかとも考えたが、未遂で終わらせた。
そんな構ってちゃんみたいなこと、恥ずかしくてできない。
私には、いつでも降谷さんが来られるように、こうして公園をぶらつくのが精一杯だ。これもどうかと思うけど。
よくよく考えれば、降谷さんに目をつけられる前の生活に戻ったわけだし、死亡率が下がったのだから喜ぶべきなのだろう。
このアプリを消せば、もう私と降谷さんを繋ぐものはなくなる。
「……さよなら、零」
などと、降谷零の女気取ってほの暗い系の夢小説みたいなセリフを悦に浸りながら言い、アプリを消そうとしたら「さようならだなんて、悲しいこと言わないでくださいよ」と、ふわふわスフレのような柔らかく甘い声背後から囁かれ「ギアッチョ!」と意味もなくジョジョの暗チの名前を口走ってしまった。
「どこから出たんだ、いまの声」
「私の喉からなんですけど……。なんで、降谷さんが……?」
「残念、いまは安室です」
そういう話をしているのではないですが、そうですか。
恥ずかしいところを見られ、なんの前触れもなく現れた推しに久しぶりに動悸息切れが激しい。
恋しちゃったんだ、たぶん。気がついてないでしょ。気がついてるよ。
「どうしてここに……?」
「どうしてって、怪我が治ったようだったので会いに来たんですよ」
それは監視目的という意味ですよね、うへぁ。
ぶるぶるどっぐのように震える私に、降谷さんは安室スマイルで「それに君、まだ検査受けてませんよね?」と低めの声で言うから、視線がスイムした。
そういえばそうでしたね。
「なのに、どうして一方的にサヨナラしようとしてるんですかねぇ?」
「接触がないから、もう疑惑が晴れたのかなって」
「疑惑を晴らせる要素が、今までにありましたか?」
「ありましぇん」
ですよね、と語尾にハートが付きそうな声で言うので、チョロい夢女子だから怖さとかよりも「推しー!好きー!」となってしまう。
「それじゃあ、散歩がてら検査に行きましょうか」
「そんなピクニック感覚でやるものじゃないですけどね」
まあ、どうせ薬物もやっていなければ精神も異常をきたしていないので、いいのですが。
推しにね、疑いをかけられているという事実が、ただただ悲しいだけなのですよ。私は。
「この間のオカルトを僕なりに考えたんですけど、指の力で脱臼させた、というのはどうでしょう」
「そんな、特殊技能持っているように見えているんですか?」
「組織の人間なら可能かと」
「中国雑技団か」
いや、まあ、色んな人間がいるから、そういう当たり屋みたいた能力を持った人間がいても不思議ではないけれど。
「あれは、神様による強制ミュートなんですよ。神様は、私が原作に食い込むことを許さないようです」
「君の小説で言うところの傍観夢ってやつですか」
「違う、やめて」
降谷さんが夢小説の話をするの地雷です、やめてください。そもそも、こんなガッツリキャラと関わっておいて傍観もなにもないでしょ。早口で否定しますよ。傍観夢好きですけど。
そもそも、今まで元気だったんですか?危険なことしてませんか?怪我とかはありませんか?と降谷さんのことを心配すれば、口元に指をあてて「ナイショです」と言われる。
なんだ、貴様!そのセクシーな仕草は!ゼロスを思い出してしまうだろ!帰りにスレイヤーズ借りて帰ります!