夢女子殺人事件
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精神鑑定と薬物検査のダブルパンチってだけでも心が折れそうだってのに、FBI・オア・組織の疑惑をかけられて僕は、私は……。
「私、FBIでも組織の人間じゃありません!私の頭ではまずFBIに入れませんし、こんなポカしまくってたらジンニキに殺されてしまいます!」
「ジンニキ……?」
「置いといて」
ぎらっ!とした視線を向けられたが、今までそう呼んでいたのだから咄嗟には変えられないので適当に誤魔化し、「どう思いますか、降谷さん!」と詰めよれば「思わなくもない」と言われた。
悲しいけれど、それが真実。
「ですよね!じゃあ!」
「しかし、それが君を信じる理由にはならない」
「ですよねぇ……スヨボーン……」
しょんぼり絵文字を連打したくなったが、今はそれどころではない。
なんとかして信じてもらわないと、ヤバい女まっしぐらになってしまう。まっしぐらなのは猫だけでいい!
もう、私が原作知識持ち転生者である証明は困難。せめて、なにか文字でも口頭でもない方法で情報をわたして、私の信用度を上げられないだろうかと考えて閃いた!
私、天才!
「こっくりさんの紙を用意してください!」
「こっくりさん、というのは……あの、鳥居や文字や数字が書いてあるやつかい?」
風見さんの問いかけに「Yes!」と答えれば、降谷さんが「なんの為に?」と話をふってくれたので「文章もダメ!口頭もダメ!なら、決まった場所にある文字を辿れば、否が応でも伝わる!」と、背後にドヤァ!というオノマトペが出そうな勢いで考えを伝える。
降谷さんも、私の提案が悪くないと思ったのかA4の用紙にサラサラ、と文字などを書いてこっくりさんの紙を用意してくれた。
「どうぞ」
「なんで書けるんですか」
「教養として」
さすが、私の推しだぜ!教養の幅が広い!と盲目的に降谷讃頌を即興して歌い出してしまいそうだ。
讃えよ、褒めよ、讃えよ降谷零を!
風見さんが小銭入れから十円玉をだしてくれたので、信用回復!と意気込んで十円玉で赤井さんを生け贄に潜伏先を示そうとしたが……。
「どうしたんだい?早く、動かしてくれ」
急かされるが、どういう原理かピクリとも手が動かない。いや、そういう神的存在によるネタバレ防止機能のひとつだとは思うんだけど、こんな逆こっくりさんあります?!
しかし、これは私の信用問題に関わってくる重要案件。
「気合い!根性!降谷零への愛!」
「なんだ、突然」
ドン引く降谷さんと風見さん。
わかるよ。私も、友だちが突然推しへの愛を叫び始めたら、ちょっと引く。
手首をつかみ、無理矢理動かそうとする私の声帯は現在若本則夫さんなので、事件が起こったら私が犯人です。
動け!私の手!と、物理法則無視のネタバレ地雷の見えない存在と戦っていたが、その戦いも“ゴキッ”という鈍い音で終幕となった。
ぷらん、と垂れ下がる人差し指。
「メ……メメタァ!」
「高音がうるさい!なんだ!なにが起こった!」
降谷さんが痛みで悶え苦しむ私の腕をつかみ、指を確認したあとに「なんで脱臼してるんだ?!」と驚愕しているが私も吃驚ですよ!
「こんなクソ強制ミュート機能実装するくらいなら記憶消せよクソ運営がぁ!」
「落ち着け!」
痛みと予想外の事態でパニック起こす私を降谷さんはプリンセスホールドして医務室に運んだが、皆さんご想像ください。推しに横抱きにされたら、あなたはまだ痛みに意識がいきますか?私は無理でした。推しの香りと逞しい腕とゼロ距離と胸板で痛みの事はすっぽ抜けました。零くんだけにゼロ距離。
推し逞しい……カッコいい……。
「戻って来なさい!」
ぱんっ!と猫だましをくらい、やっと意識が戻ってきた時にはしっかりと固定と冷却がされていた。
「あれだけ痛がっていたのに静かになるから心配したよ」
「推しがかっこよすぎて意識が……」
「どうも。なにが起きたかは、病院に行く途中で聞く」
「はめときゃ治る!て言わないんですか?!」
「言わない。僕や風見なら言うけど、現段階でただの高校生かも知れない女の子の体を粗雑に扱うわけないさ」
「推しぃ……!」
風見さんには言うんですね、というツッコミはあるけれども疑わしい女にも優しくする推し大好き。
まだじんじんする指にヒィヒィ言っていたら、「風見。僕が車回すから、彼女を外まで連れてきてくれ」と言うので、風見さんと一緒に「降谷さんが車を回す?!」と驚きの声をあげてしまった。
「いえ、車なら私が!」
「いい。僕が下手に触ったらまた暴れだして、怪我が悪化するかも知れないだろ。女の子をこれ以上傷つけられないから、風見が連れてきてくれ」
そう言い残して颯爽と去っていく降谷さんのかっこよさに目眩がしそう、というか目眩がした。
あんなイケメンと同じ次元にいるの、あまりにも心臓に悪くありませんか?
「降谷さんの気遣いで前が見えない」
「ははっ、降谷さんは言い方はキツいかも知れないが、優しい人だよ」
「わかります~!解釈完全一致~!」
オタク、情緒ガタガタさせてまた風見さんを困惑させるのやめなさい。
「私、FBIでも組織の人間じゃありません!私の頭ではまずFBIに入れませんし、こんなポカしまくってたらジンニキに殺されてしまいます!」
「ジンニキ……?」
「置いといて」
ぎらっ!とした視線を向けられたが、今までそう呼んでいたのだから咄嗟には変えられないので適当に誤魔化し、「どう思いますか、降谷さん!」と詰めよれば「思わなくもない」と言われた。
悲しいけれど、それが真実。
「ですよね!じゃあ!」
「しかし、それが君を信じる理由にはならない」
「ですよねぇ……スヨボーン……」
しょんぼり絵文字を連打したくなったが、今はそれどころではない。
なんとかして信じてもらわないと、ヤバい女まっしぐらになってしまう。まっしぐらなのは猫だけでいい!
もう、私が原作知識持ち転生者である証明は困難。せめて、なにか文字でも口頭でもない方法で情報をわたして、私の信用度を上げられないだろうかと考えて閃いた!
私、天才!
「こっくりさんの紙を用意してください!」
「こっくりさん、というのは……あの、鳥居や文字や数字が書いてあるやつかい?」
風見さんの問いかけに「Yes!」と答えれば、降谷さんが「なんの為に?」と話をふってくれたので「文章もダメ!口頭もダメ!なら、決まった場所にある文字を辿れば、否が応でも伝わる!」と、背後にドヤァ!というオノマトペが出そうな勢いで考えを伝える。
降谷さんも、私の提案が悪くないと思ったのかA4の用紙にサラサラ、と文字などを書いてこっくりさんの紙を用意してくれた。
「どうぞ」
「なんで書けるんですか」
「教養として」
さすが、私の推しだぜ!教養の幅が広い!と盲目的に降谷讃頌を即興して歌い出してしまいそうだ。
讃えよ、褒めよ、讃えよ降谷零を!
風見さんが小銭入れから十円玉をだしてくれたので、信用回復!と意気込んで十円玉で赤井さんを生け贄に潜伏先を示そうとしたが……。
「どうしたんだい?早く、動かしてくれ」
急かされるが、どういう原理かピクリとも手が動かない。いや、そういう神的存在によるネタバレ防止機能のひとつだとは思うんだけど、こんな逆こっくりさんあります?!
しかし、これは私の信用問題に関わってくる重要案件。
「気合い!根性!降谷零への愛!」
「なんだ、突然」
ドン引く降谷さんと風見さん。
わかるよ。私も、友だちが突然推しへの愛を叫び始めたら、ちょっと引く。
手首をつかみ、無理矢理動かそうとする私の声帯は現在若本則夫さんなので、事件が起こったら私が犯人です。
動け!私の手!と、物理法則無視のネタバレ地雷の見えない存在と戦っていたが、その戦いも“ゴキッ”という鈍い音で終幕となった。
ぷらん、と垂れ下がる人差し指。
「メ……メメタァ!」
「高音がうるさい!なんだ!なにが起こった!」
降谷さんが痛みで悶え苦しむ私の腕をつかみ、指を確認したあとに「なんで脱臼してるんだ?!」と驚愕しているが私も吃驚ですよ!
「こんなクソ強制ミュート機能実装するくらいなら記憶消せよクソ運営がぁ!」
「落ち着け!」
痛みと予想外の事態でパニック起こす私を降谷さんはプリンセスホールドして医務室に運んだが、皆さんご想像ください。推しに横抱きにされたら、あなたはまだ痛みに意識がいきますか?私は無理でした。推しの香りと逞しい腕とゼロ距離と胸板で痛みの事はすっぽ抜けました。零くんだけにゼロ距離。
推し逞しい……カッコいい……。
「戻って来なさい!」
ぱんっ!と猫だましをくらい、やっと意識が戻ってきた時にはしっかりと固定と冷却がされていた。
「あれだけ痛がっていたのに静かになるから心配したよ」
「推しがかっこよすぎて意識が……」
「どうも。なにが起きたかは、病院に行く途中で聞く」
「はめときゃ治る!て言わないんですか?!」
「言わない。僕や風見なら言うけど、現段階でただの高校生かも知れない女の子の体を粗雑に扱うわけないさ」
「推しぃ……!」
風見さんには言うんですね、というツッコミはあるけれども疑わしい女にも優しくする推し大好き。
まだじんじんする指にヒィヒィ言っていたら、「風見。僕が車回すから、彼女を外まで連れてきてくれ」と言うので、風見さんと一緒に「降谷さんが車を回す?!」と驚きの声をあげてしまった。
「いえ、車なら私が!」
「いい。僕が下手に触ったらまた暴れだして、怪我が悪化するかも知れないだろ。女の子をこれ以上傷つけられないから、風見が連れてきてくれ」
そう言い残して颯爽と去っていく降谷さんのかっこよさに目眩がしそう、というか目眩がした。
あんなイケメンと同じ次元にいるの、あまりにも心臓に悪くありませんか?
「降谷さんの気遣いで前が見えない」
「ははっ、降谷さんは言い方はキツいかも知れないが、優しい人だよ」
「わかります~!解釈完全一致~!」
オタク、情緒ガタガタさせてまた風見さんを困惑させるのやめなさい。