夢女子殺人事件
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「だからぁ!だから、嫌だったのにぃ!」
精神鑑定どころか薬物検査までされることになり、バンバンと五才児のように机を叩いて怒るが、降谷さんに「黙れ」と静かに言われ叩いていた手の甲を降谷さんの手で押さえつけられた。
「うわぁぁぁぁ!推しの手が!手が触れてしまっ!」
「取り乱すな。降谷零の女は品よくしてないといけないんだろ。一、二、三、はい!」
カウントされた瞬間に、降谷零の女スイッチを入れ「ごめんなさい、降谷さん。私ったら、はしたなかったですね」と毎度お馴染みの降谷零の女面したら「うわっ」という顔をされた。
かなしい。
「それじゃあ一応もう一度聞くが、君が所持していた僕の情報はどこで手に入れた」
「あの、その前に手を退けてくださいませんか?緊張して……その……」
手汗がヤバい。
苦笑いする私に、降谷さんは「バンバンしないか?」と幼児にするような質問をしてきた。
「はい、もちろん」
ならば、と解放された手を即座に膝の上に持っていき手汗を拭く。
危うく机の上に水溜まりができるところだった。
「それで、情報をどこで知り得たか、でしたっけ?」
「そうだ」
「本当に“生まれる前から知っていた”としか言いようがなく……」
じゃないと、一般人に公安の情報が漏れたという非常事態であり、情報が漏れている降谷さんの首が飛ぶ。
降谷さんと風見さんは難しい顔で唸った。
「確かに、海外では前世の記憶や霊による捜査協力なんて話があるにはある」
「世界まるみせ、面白いですよね」
「話を脱線させるな」
「はい」
「だが、日本ではそういったスピリチュアル的な物は認められていない。しかも、僕らが漫画の世界の登場人物だなんて、信じがたい」
ですよね、わかります。
そこら辺、ぼかしとけばよかったなー。と後悔する私に、降谷さんは悩みに悩んだ末、「仮にそれが本当だとして」と話が進まないので一旦信じることで別口から供述を引き出すことにしたみたいだ。
「今から質問することに答えろ。赤井秀一の潜伏先はどこだ」
「うわぁ、凄い私情。あの、黒の組織の情報とかではなく?」
私の質問に、降谷さんをは深く息を吐いてから「そうだな……」と言うので、やはり黒の組織についての情報かと思ったが雰囲気的に違う気がする。
「もし万が一、組織について君がなにかしら有力な情報を持っていたとして、それを僕に伝えなかったのだとしたら……捻り潰す。物理的に」
「ひぃん」
殺気だった目が本気なのを物語っている。
「組織についても、赤井さんについても、パソコンとノートにまとめた限りしか知りません」
素直に白状すれば、降谷さんはいま思い出したといった風に、私がまとめた名探偵コナン備忘録のコピーをおもむろにとりだした。
うわ、なにをするんだやめろ。
羞恥で死んでしまう。
「この、所々文字化けしているところはなにが書いてあるんだ」
とんとん、と指差されたところを見るが、別に文字化けされてはおらず、「烏丸蓮耶が組織のボス」と書かれており、私は首を傾げ「ちゃんと書かれてますけど」と言うと眉をひそめられた。
別の箇所かと思い他に目を通すが、やはり文字化けはしてない。
もう一度、降谷さんを見るが顔が険しい。
「え、あの、なにか……はっ!」
いやいやいや、よくよく考えたら組織のボスの情報ってかなり有力情報ではないか?
「違うんです!違うんです!たしかに『烏丸蓮耶がボスだってことは』知ってましたけど、この世界だと『突拍子もない人物』じゃないですか?!いきなり言ってもイタズラだと思われるじゃないですか!悪意はないんです!捻り潰さないでください!」
早口で自己弁護をしたが、降谷さんは目を見開き、同じように険しい顔でいぶかしむ風見さんに「どう思う」と意見を求め二人でなにやらひそひそと話始めた。
やめてくださーい!本人の目の前で内緒話しないでくださーい!
ガクガクブルブルする私に、降谷さんが神妙な顔で「君、いま自分がなにを言ったかわかっているか?」と聞くので、「『組織のボスの名前』ですよね」と答えるも、顎に手をあて考え込んでしまった。
「なにか、特殊な発声方か?」
「FBIや組織の人間でしたら、それくらいの特殊技能があってもおかしくないですね」
「なんの話ですか?」
「君の言葉の一部が、さっきから僕ら二人には認識できないんだよ」
んなアホな。
そんな二次創作みたいな都合のいい話があるかい、と思いながら、既に私の存在が二次創作じゃないかと考えたら、ありえるのではと冷や汗が流れ始める。
私はもう一度、「『烏丸蓮耶が組織のボス』」と言えば、二人は首を振ってみせた。
「ふぁー!神のみわざ同じみわざ!」
「いきなり叫ぶな」
叫ばずにいられるか。
こんな、都合がいいどころか都合最悪なネタバレ防止ミュートあんまりどぅ!
「原作沿い異世界トリップは世界を救いたい派です!」
「なんの話をしてるんだ、君は。はいはい!降谷零の女は!」
「叫んだりしない!」
降谷さんが私の扱い手慣れてきている。
精神鑑定どころか薬物検査までされることになり、バンバンと五才児のように机を叩いて怒るが、降谷さんに「黙れ」と静かに言われ叩いていた手の甲を降谷さんの手で押さえつけられた。
「うわぁぁぁぁ!推しの手が!手が触れてしまっ!」
「取り乱すな。降谷零の女は品よくしてないといけないんだろ。一、二、三、はい!」
カウントされた瞬間に、降谷零の女スイッチを入れ「ごめんなさい、降谷さん。私ったら、はしたなかったですね」と毎度お馴染みの降谷零の女面したら「うわっ」という顔をされた。
かなしい。
「それじゃあ一応もう一度聞くが、君が所持していた僕の情報はどこで手に入れた」
「あの、その前に手を退けてくださいませんか?緊張して……その……」
手汗がヤバい。
苦笑いする私に、降谷さんは「バンバンしないか?」と幼児にするような質問をしてきた。
「はい、もちろん」
ならば、と解放された手を即座に膝の上に持っていき手汗を拭く。
危うく机の上に水溜まりができるところだった。
「それで、情報をどこで知り得たか、でしたっけ?」
「そうだ」
「本当に“生まれる前から知っていた”としか言いようがなく……」
じゃないと、一般人に公安の情報が漏れたという非常事態であり、情報が漏れている降谷さんの首が飛ぶ。
降谷さんと風見さんは難しい顔で唸った。
「確かに、海外では前世の記憶や霊による捜査協力なんて話があるにはある」
「世界まるみせ、面白いですよね」
「話を脱線させるな」
「はい」
「だが、日本ではそういったスピリチュアル的な物は認められていない。しかも、僕らが漫画の世界の登場人物だなんて、信じがたい」
ですよね、わかります。
そこら辺、ぼかしとけばよかったなー。と後悔する私に、降谷さんは悩みに悩んだ末、「仮にそれが本当だとして」と話が進まないので一旦信じることで別口から供述を引き出すことにしたみたいだ。
「今から質問することに答えろ。赤井秀一の潜伏先はどこだ」
「うわぁ、凄い私情。あの、黒の組織の情報とかではなく?」
私の質問に、降谷さんをは深く息を吐いてから「そうだな……」と言うので、やはり黒の組織についての情報かと思ったが雰囲気的に違う気がする。
「もし万が一、組織について君がなにかしら有力な情報を持っていたとして、それを僕に伝えなかったのだとしたら……捻り潰す。物理的に」
「ひぃん」
殺気だった目が本気なのを物語っている。
「組織についても、赤井さんについても、パソコンとノートにまとめた限りしか知りません」
素直に白状すれば、降谷さんはいま思い出したといった風に、私がまとめた名探偵コナン備忘録のコピーをおもむろにとりだした。
うわ、なにをするんだやめろ。
羞恥で死んでしまう。
「この、所々文字化けしているところはなにが書いてあるんだ」
とんとん、と指差されたところを見るが、別に文字化けされてはおらず、「烏丸蓮耶が組織のボス」と書かれており、私は首を傾げ「ちゃんと書かれてますけど」と言うと眉をひそめられた。
別の箇所かと思い他に目を通すが、やはり文字化けはしてない。
もう一度、降谷さんを見るが顔が険しい。
「え、あの、なにか……はっ!」
いやいやいや、よくよく考えたら組織のボスの情報ってかなり有力情報ではないか?
「違うんです!違うんです!たしかに『烏丸蓮耶がボスだってことは』知ってましたけど、この世界だと『突拍子もない人物』じゃないですか?!いきなり言ってもイタズラだと思われるじゃないですか!悪意はないんです!捻り潰さないでください!」
早口で自己弁護をしたが、降谷さんは目を見開き、同じように険しい顔でいぶかしむ風見さんに「どう思う」と意見を求め二人でなにやらひそひそと話始めた。
やめてくださーい!本人の目の前で内緒話しないでくださーい!
ガクガクブルブルする私に、降谷さんが神妙な顔で「君、いま自分がなにを言ったかわかっているか?」と聞くので、「『組織のボスの名前』ですよね」と答えるも、顎に手をあて考え込んでしまった。
「なにか、特殊な発声方か?」
「FBIや組織の人間でしたら、それくらいの特殊技能があってもおかしくないですね」
「なんの話ですか?」
「君の言葉の一部が、さっきから僕ら二人には認識できないんだよ」
んなアホな。
そんな二次創作みたいな都合のいい話があるかい、と思いながら、既に私の存在が二次創作じゃないかと考えたら、ありえるのではと冷や汗が流れ始める。
私はもう一度、「『烏丸蓮耶が組織のボス』」と言えば、二人は首を振ってみせた。
「ふぁー!神のみわざ同じみわざ!」
「いきなり叫ぶな」
叫ばずにいられるか。
こんな、都合がいいどころか都合最悪なネタバレ防止ミュートあんまりどぅ!
「原作沿い異世界トリップは世界を救いたい派です!」
「なんの話をしてるんだ、君は。はいはい!降谷零の女は!」
「叫んだりしない!」
降谷さんが私の扱い手慣れてきている。