夢女子殺人事件
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「なんだ、もう来てたのか」
僕の言葉に、風見は「えぇ」と短く返事をした。
風見のことだ、彼女を宥めてから来ると思っていたから僕よりあとに到着すると想定していたのだが。
「泣く女子高生をそのまま連れてくるなんて、意外と酷い人間だなお前」
「えっ?!違いますよ!私だって落ち着いてから来ようと思いましたが、本人が私が降谷さんに『これ公』されないようにと先を急がせたんです!」
「なんだ、これ公って」
「取り乱していてよくはわかりませんが、降谷さんに腕を捻りあげられることらしいです」
なんだそれ。
まあ、それも含めて取り調べを進めるとして、風見に彼女の現状について聞けば「落ち着いてはいます」となにか含みを感じる言い方をされた。
見ればわかると言われ、取り調べ室の隣にある部屋からマジックミラー越しに彼女と対面して意味がわかった。
「いやいやいやまずいまずいまずい。推しの前であの取り乱し方はやってはいけない。五億歩譲ってあむぴの女なら許されるかも知れないけど私は降谷零の女なのにあんな品性のない姿を晒すとかない。本当にない。いっそ殺してくれ。というか取り調べどうするよ。なにも誤魔化しがきかないんだけど。絶対に精神鑑定コースだよ」
早口すごいな。
というか、これは落ち着いていると言えるのか?落ち着いて取り乱しているようにしか見えないが?
大丈夫なのかと風見に尋ねるも、ここに来てからずっとあの調子で風見も女性警官も手におえない状態らしい。
「仕方がないな」
とりあえずできる範囲で取り調べをしようと思い部屋へ入るも、こちらに一向に気がつかない。
相当パニックに陥ってるな。
わざと足音をたてて近寄っても気付かないので、顔の近くで名前を呼べば「フルヤトオル!」と、混乱しているのか降谷と安室の名前を合体させた人間の名前を叫び椅子から転がり落ちた。
「少しは落ち着いたかい」
「推しに名前を呼ばれた成仏するしかない」
「なんだったら、もう一度呼ぼうか?」
腕を引き立ち上がらせながら聞くも、半べそで「心臓に悪いので遠慮します」と言われた。
やっとまともに話せる状態になったので、「僕が聞いたことには全て嘘偽りなく答えるように」と忠告したのに「待ってください!矛盾がないように嘘を考えますから!」と制止され、風見と一緒に「は?」という顔をしてしまった。
「嘘偽りなくと言ったはずだが?」
「だって!こんなこと言ったら、精神鑑定に回されるじゃないですか!推しに頭がおかしいとか思われたくない!」
「話してみないとわからないだろ」
ほら、話してみなさい。と優しく促せば視線をうろうろさせ悩んだ末、「実は私……」と驚愕の事実を語り始めた。
「つまり、君は前世の記憶があってその前世で僕たちは漫画の登場人物だったから、僕の素性などを知っていた、と……」
「はい……」
「なるほど。風見、精神鑑定と薬物検査の準備をしてくれ」
「ほらもー!」
僕の言葉に、風見は「えぇ」と短く返事をした。
風見のことだ、彼女を宥めてから来ると思っていたから僕よりあとに到着すると想定していたのだが。
「泣く女子高生をそのまま連れてくるなんて、意外と酷い人間だなお前」
「えっ?!違いますよ!私だって落ち着いてから来ようと思いましたが、本人が私が降谷さんに『これ公』されないようにと先を急がせたんです!」
「なんだ、これ公って」
「取り乱していてよくはわかりませんが、降谷さんに腕を捻りあげられることらしいです」
なんだそれ。
まあ、それも含めて取り調べを進めるとして、風見に彼女の現状について聞けば「落ち着いてはいます」となにか含みを感じる言い方をされた。
見ればわかると言われ、取り調べ室の隣にある部屋からマジックミラー越しに彼女と対面して意味がわかった。
「いやいやいやまずいまずいまずい。推しの前であの取り乱し方はやってはいけない。五億歩譲ってあむぴの女なら許されるかも知れないけど私は降谷零の女なのにあんな品性のない姿を晒すとかない。本当にない。いっそ殺してくれ。というか取り調べどうするよ。なにも誤魔化しがきかないんだけど。絶対に精神鑑定コースだよ」
早口すごいな。
というか、これは落ち着いていると言えるのか?落ち着いて取り乱しているようにしか見えないが?
大丈夫なのかと風見に尋ねるも、ここに来てからずっとあの調子で風見も女性警官も手におえない状態らしい。
「仕方がないな」
とりあえずできる範囲で取り調べをしようと思い部屋へ入るも、こちらに一向に気がつかない。
相当パニックに陥ってるな。
わざと足音をたてて近寄っても気付かないので、顔の近くで名前を呼べば「フルヤトオル!」と、混乱しているのか降谷と安室の名前を合体させた人間の名前を叫び椅子から転がり落ちた。
「少しは落ち着いたかい」
「推しに名前を呼ばれた成仏するしかない」
「なんだったら、もう一度呼ぼうか?」
腕を引き立ち上がらせながら聞くも、半べそで「心臓に悪いので遠慮します」と言われた。
やっとまともに話せる状態になったので、「僕が聞いたことには全て嘘偽りなく答えるように」と忠告したのに「待ってください!矛盾がないように嘘を考えますから!」と制止され、風見と一緒に「は?」という顔をしてしまった。
「嘘偽りなくと言ったはずだが?」
「だって!こんなこと言ったら、精神鑑定に回されるじゃないですか!推しに頭がおかしいとか思われたくない!」
「話してみないとわからないだろ」
ほら、話してみなさい。と優しく促せば視線をうろうろさせ悩んだ末、「実は私……」と驚愕の事実を語り始めた。
「つまり、君は前世の記憶があってその前世で僕たちは漫画の登場人物だったから、僕の素性などを知っていた、と……」
「はい……」
「なるほど。風見、精神鑑定と薬物検査の準備をしてくれ」
「ほらもー!」