夢女子殺人事件
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
どうも、冬です。
秋があっという間に過ぎ去り、すでにこたつが我が家では登場しました。
ホットドリンクがバカ売れですね。
「ホットコーヒーです」
「ありがとうね、深湖ちゃん。そういえば、クリスマスどうするんだい?」
「バイトですね」
何故ならクリスマスは稼ぎ時で、尚且つ私は降谷さんの監視下にあるので、強制的にバイトを入れられた。
梓さんが「クリスマスだし、安室さんと二人きりがいいわよね」と謎の気をつかって、クリスマスは恐ろしいことに推しと二人きりだ。
梓さん、戻ってきて……。
「彼氏とか友だちとかと出掛けないのか?」
「友だちは彼氏とお出かけですし、家はイベントごとに興味がないので」
夢小説のネタとしては大変美味しくはありますが、リアルイベントとしてはクリスマス限定商品に浮かれるくらいですね。
「安室さんにクリスマスプレゼントとかは?」
「しないです、絶対に。なにか、よくないフラグが立ちそうなので」
「フラグ?」
そう、フラグである。
片思いの相手にクリスマスプレゼントなんて用意しようものなら、選んでる最中になにかしら事件に巻き込まれ生死の淵をさ迷うだろう。
痛いのは、嫌じゃん?
「もしかしたら、安室さんから貰えるかもしれないよ?」
「安室さん!プレゼント要りません!」
「貰えることを前提にするな!あと働け!」
怒られたので、お客さんと別れてキッチンに戻ると、お盆で割りと強めに叩かれた。
いった!!!!!!
お客様の雑談に付き合うのも、接客業で大切なことだと思うんですけど?!
「雑談の前に、クリスマスに向けたケーキ作り覚えろ」
「レシピ置いといて貰えれば、手すきのときに見ときますよ」
「僕自らレクチャーしてやると言っているのに、なにが嫌なんだ」
「推しにレクチャーされたら死んじゃうから、自力で頑張ろうとしてんですよ!!」
逆ギレする私に、降谷さんは至極不満そうな顔をして「折角いちゃもんつけられると楽しみにしてたのに」と言う。
折角いちゃもんつけられるとかいうパワーワードをしまって貰えますか????
なに、いちゃもんの機を伺ってるんですか。
「……ちょっと難しくしてやるか」
「私への嫌がらせは、梓さんへの迷惑に繋がりますよ」
「それはダメだな」
「その優しさ、少しは私に回してくださいよ」
文句を言うと、降谷さんは不思議そうに「本当に回してほしいのか?」と聞いてきた。
え、いや、優しさはいくらあってもよいのでは……。
「僕に優しくされて、精神持つならするが?」
「ダメですね、やめてください」
降谷さんに優しくされたら、確実にわけわからない喜びの舞をしてしまう。
私の人権が奪われるのは大変よくない。
まあ、すでに割りと奪われてはいるが。
「でも、ちょっと優しくされてみたい気持ちはある……」
「気が向いたらな」
一生気が向かない人間の言葉だ。
まあ、別に優しくされたいわけではないので構わないが。
私は静かに推せれば、それでいい。
「深湖ちゃん。安室さんに、なにあげるか決めたの?」
「あげません」
翌日、出勤してきた梓さんにまで聞かれてしまい、幾度となくお客さんにしたレスポンススピードで返す。
みんな……みんな、勘違いしているんだよ……!
「梓さん。たしかに、私は安室さんを推していますが、恋愛とはまた別なんです」
「けど、いっつも安室さん見て「好き」て呟いてるわよね?」
「え?呟いてます?」
「呟いてるわよ」
「呟いてるな」
完全に無意識で心のお漏らしをしているという事実を知ってしまい、恥ずかしくて丸まりそうになるのを堪えながら「はい……まあ、はい……好きは好きです……」と答える。
好きは好き!でも、それはそれ!これはこれ!
「アイドルとは結婚できない!ちゃんと、そういう線引きをした上での好きなんです!」
「だから、僕はアイドルではない」
「あむぴはアイドルです」
偶像崇拝という意味では、アイドル。
所詮私が作り上げた理想を降谷さんに見て喜んでいるにすぎない。
だから、もし降谷さんが私の理想から外れたら、私は勝手にがっかりして推すのを辞めてしまうだろう。
そう考えると、私の感情は大変身勝手で迷惑極まりないものだなと思う。
「……反省しよ」
「キミにも反省という概念があったんだな」
「安室さん、失礼ですよ!」
「大丈夫です、梓さん。めっちゃ許容範囲です」
むしろ、ご褒美ですよ。
そんなこんなで、クリスマス・イブ。
おじさんのお客さんから冷やかしにあいつつも、閉店を迎えた。
さてと、あとは帰るだけだと、降谷さんに挨拶して帰ろうとしたら襟首つかまれて引き留められた。
「一人で帰るな、危ないだろ」
「今日だけは、一人で帰らせてください!」
「なんで」
こういうイベントごとで、一緒に帰るとなにかプレゼント貰いそうで怖いんですよ!
帰して~!と抵抗するも、ゴリラには勝てず一緒に帰ることに。
何事もなく帰して……何事もなく帰して……。
何事もなく家に着いた。
さんきゅー、神。メリークリスマス。
「ありがとうございます、安室さん。おやすみなさい」
「おやすみなさい。あと、これどうぞ」
そう言いながら自分が巻いていたマフラーを私に巻いた?
ほわっ……?
「手編みのマフラー、僕の温もりつき。メリークリスマス。じゃ、おやすみ」
「ままままま待って安室さん」
「ああ、返礼とかは気にしなくていいから」
そういうことじゃないんです!!
秋があっという間に過ぎ去り、すでにこたつが我が家では登場しました。
ホットドリンクがバカ売れですね。
「ホットコーヒーです」
「ありがとうね、深湖ちゃん。そういえば、クリスマスどうするんだい?」
「バイトですね」
何故ならクリスマスは稼ぎ時で、尚且つ私は降谷さんの監視下にあるので、強制的にバイトを入れられた。
梓さんが「クリスマスだし、安室さんと二人きりがいいわよね」と謎の気をつかって、クリスマスは恐ろしいことに推しと二人きりだ。
梓さん、戻ってきて……。
「彼氏とか友だちとかと出掛けないのか?」
「友だちは彼氏とお出かけですし、家はイベントごとに興味がないので」
夢小説のネタとしては大変美味しくはありますが、リアルイベントとしてはクリスマス限定商品に浮かれるくらいですね。
「安室さんにクリスマスプレゼントとかは?」
「しないです、絶対に。なにか、よくないフラグが立ちそうなので」
「フラグ?」
そう、フラグである。
片思いの相手にクリスマスプレゼントなんて用意しようものなら、選んでる最中になにかしら事件に巻き込まれ生死の淵をさ迷うだろう。
痛いのは、嫌じゃん?
「もしかしたら、安室さんから貰えるかもしれないよ?」
「安室さん!プレゼント要りません!」
「貰えることを前提にするな!あと働け!」
怒られたので、お客さんと別れてキッチンに戻ると、お盆で割りと強めに叩かれた。
いった!!!!!!
お客様の雑談に付き合うのも、接客業で大切なことだと思うんですけど?!
「雑談の前に、クリスマスに向けたケーキ作り覚えろ」
「レシピ置いといて貰えれば、手すきのときに見ときますよ」
「僕自らレクチャーしてやると言っているのに、なにが嫌なんだ」
「推しにレクチャーされたら死んじゃうから、自力で頑張ろうとしてんですよ!!」
逆ギレする私に、降谷さんは至極不満そうな顔をして「折角いちゃもんつけられると楽しみにしてたのに」と言う。
折角いちゃもんつけられるとかいうパワーワードをしまって貰えますか????
なに、いちゃもんの機を伺ってるんですか。
「……ちょっと難しくしてやるか」
「私への嫌がらせは、梓さんへの迷惑に繋がりますよ」
「それはダメだな」
「その優しさ、少しは私に回してくださいよ」
文句を言うと、降谷さんは不思議そうに「本当に回してほしいのか?」と聞いてきた。
え、いや、優しさはいくらあってもよいのでは……。
「僕に優しくされて、精神持つならするが?」
「ダメですね、やめてください」
降谷さんに優しくされたら、確実にわけわからない喜びの舞をしてしまう。
私の人権が奪われるのは大変よくない。
まあ、すでに割りと奪われてはいるが。
「でも、ちょっと優しくされてみたい気持ちはある……」
「気が向いたらな」
一生気が向かない人間の言葉だ。
まあ、別に優しくされたいわけではないので構わないが。
私は静かに推せれば、それでいい。
「深湖ちゃん。安室さんに、なにあげるか決めたの?」
「あげません」
翌日、出勤してきた梓さんにまで聞かれてしまい、幾度となくお客さんにしたレスポンススピードで返す。
みんな……みんな、勘違いしているんだよ……!
「梓さん。たしかに、私は安室さんを推していますが、恋愛とはまた別なんです」
「けど、いっつも安室さん見て「好き」て呟いてるわよね?」
「え?呟いてます?」
「呟いてるわよ」
「呟いてるな」
完全に無意識で心のお漏らしをしているという事実を知ってしまい、恥ずかしくて丸まりそうになるのを堪えながら「はい……まあ、はい……好きは好きです……」と答える。
好きは好き!でも、それはそれ!これはこれ!
「アイドルとは結婚できない!ちゃんと、そういう線引きをした上での好きなんです!」
「だから、僕はアイドルではない」
「あむぴはアイドルです」
偶像崇拝という意味では、アイドル。
所詮私が作り上げた理想を降谷さんに見て喜んでいるにすぎない。
だから、もし降谷さんが私の理想から外れたら、私は勝手にがっかりして推すのを辞めてしまうだろう。
そう考えると、私の感情は大変身勝手で迷惑極まりないものだなと思う。
「……反省しよ」
「キミにも反省という概念があったんだな」
「安室さん、失礼ですよ!」
「大丈夫です、梓さん。めっちゃ許容範囲です」
むしろ、ご褒美ですよ。
そんなこんなで、クリスマス・イブ。
おじさんのお客さんから冷やかしにあいつつも、閉店を迎えた。
さてと、あとは帰るだけだと、降谷さんに挨拶して帰ろうとしたら襟首つかまれて引き留められた。
「一人で帰るな、危ないだろ」
「今日だけは、一人で帰らせてください!」
「なんで」
こういうイベントごとで、一緒に帰るとなにかプレゼント貰いそうで怖いんですよ!
帰して~!と抵抗するも、ゴリラには勝てず一緒に帰ることに。
何事もなく帰して……何事もなく帰して……。
何事もなく家に着いた。
さんきゅー、神。メリークリスマス。
「ありがとうございます、安室さん。おやすみなさい」
「おやすみなさい。あと、これどうぞ」
そう言いながら自分が巻いていたマフラーを私に巻いた?
ほわっ……?
「手編みのマフラー、僕の温もりつき。メリークリスマス。じゃ、おやすみ」
「ままままま待って安室さん」
「ああ、返礼とかは気にしなくていいから」
そういうことじゃないんです!!