夢女子殺人事件
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「キミも、仮装して渋谷行くのか?」
「行くわけないじゃないですか」
推し、すべての女子高校生がハロウィンに浮かれて渋谷に繰り出すと思わないでほしい。
いや、誘われたけれども。
普通に、あんな酒と雰囲気に酔って前後不覚な人々の群れに飛び込むとか、怖いじゃないですか。
あと、絶対になにかしらの犯罪に巻き込まれるから行きたくない。
「私はまだ死にたくない」
「死ぬようなイベントじゃないだろ」
「イベントでは大体、死亡率の高いイベントが起こるものです。何故ならドラマチックだから。あと、ハロウィンは推しの命日なので」
「僕はまだ死んでないぞ」
オタクは数多の推しがいるんですよ、推し。
いま言った推しとは、東京卍リベンジャーズの場地さんのことです。
血ハロを乗り越えるのに、いったいどれくらいの時間をかけたことか。
「ふーん。僕以外に好きな男がいるのか」
「推しはいくらいてもいい」
「ふーん……」
「よければ貸しましょうか?一緒に地獄を感じてください」
「なんだ、その最悪な誘い文句」
いや事実、リベは地獄だから。
新規読者の感想からしか得られない栄養が世の中にはあるんですよ。
まあまあ、とりあえず五巻まで試しにとにじり寄ると、珍しく後退りながら「いい」と拒否された。
くっ……!読んでほしいが、布教の強要はよくない……!
「自分で買うから」
「お?」
「読むのにお金をださないなんて、作者に失礼だろ?」
「ブ……」
「ぶ?」
「ブラボー!!!!スーパーブラボー!!!!!ちゃんと原作にお金を落としてくれる推しサイコー!!!!!読者の鑑!!!!!」
「うるさっ」
感極まってデカイ拍手をする私と、耳を軽く塞ぐ降谷さん。
いやいや、しかし、興味を持ったものにしっかりとお金を落とす人間は褒め称えねば。
「なんでしたっけ。タイトルと、その推しの名前」
「東京卍リベンジャーズの場地圭介くんです!よろしくお願いいたします!あっ」
「なんだ?」
「いや、リベはヤンキー漫画なので、安室さん的にどうなのかなと」
「僕はキミと違って、現実とフィクションの区別はつくから大丈夫だよ」
「私を区別のつかない人間みたいに言わないでくれませんか?」
「ついてないだろ」
ついとるわい。
まあ、とりあえず買ってください。
できれば、本屋さんで紙媒体で買ってください。
よろしくお願いいたします、と布教成功してウキウキで帰ってから暫くして、降谷さんから「どうして……」と電話口で言われた。
にこっ!
『場地くん……どうしてキミが……』
「ハロウィンに間に合ってよかったです!」
『鬼か、キミは……。いや、だが、ここから生き返るんだよな……?』
「それは読んで確かめてください。他に気になるキャラクターはいましたか?」
『千冬くんとドラケンくんが……』
にこっ!
いいですね、降谷さん!素質ありますよ!
『しかし、キミが場地くんが好きなのもわかるな』
「でしょ~!?」
『中学生で切腹は覚悟があって好感は持てる。それはそれとして子供にはしっかり生きてほしい……』
「で~~~~しょ~~~~!!??」
新規読者の悲鳴を聞いて興奮する私に、降谷さんは「これ、あとは誰が死ぬんだ」と聞いてきたが、リベはネタバレなしで読んでほしいので質問は受付けません。
『キミは……ああいう切腹も辞さない男が好きなのか……?』
「降谷さんもそうでしょ?」
『僕を切腹キャラだと思ってるのか』
「そうですね……。切腹キャラといいますか、必要とあれば命投げ出しちゃう人は好きですね」
『……変な趣味』
「行くわけないじゃないですか」
推し、すべての女子高校生がハロウィンに浮かれて渋谷に繰り出すと思わないでほしい。
いや、誘われたけれども。
普通に、あんな酒と雰囲気に酔って前後不覚な人々の群れに飛び込むとか、怖いじゃないですか。
あと、絶対になにかしらの犯罪に巻き込まれるから行きたくない。
「私はまだ死にたくない」
「死ぬようなイベントじゃないだろ」
「イベントでは大体、死亡率の高いイベントが起こるものです。何故ならドラマチックだから。あと、ハロウィンは推しの命日なので」
「僕はまだ死んでないぞ」
オタクは数多の推しがいるんですよ、推し。
いま言った推しとは、東京卍リベンジャーズの場地さんのことです。
血ハロを乗り越えるのに、いったいどれくらいの時間をかけたことか。
「ふーん。僕以外に好きな男がいるのか」
「推しはいくらいてもいい」
「ふーん……」
「よければ貸しましょうか?一緒に地獄を感じてください」
「なんだ、その最悪な誘い文句」
いや事実、リベは地獄だから。
新規読者の感想からしか得られない栄養が世の中にはあるんですよ。
まあまあ、とりあえず五巻まで試しにとにじり寄ると、珍しく後退りながら「いい」と拒否された。
くっ……!読んでほしいが、布教の強要はよくない……!
「自分で買うから」
「お?」
「読むのにお金をださないなんて、作者に失礼だろ?」
「ブ……」
「ぶ?」
「ブラボー!!!!スーパーブラボー!!!!!ちゃんと原作にお金を落としてくれる推しサイコー!!!!!読者の鑑!!!!!」
「うるさっ」
感極まってデカイ拍手をする私と、耳を軽く塞ぐ降谷さん。
いやいや、しかし、興味を持ったものにしっかりとお金を落とす人間は褒め称えねば。
「なんでしたっけ。タイトルと、その推しの名前」
「東京卍リベンジャーズの場地圭介くんです!よろしくお願いいたします!あっ」
「なんだ?」
「いや、リベはヤンキー漫画なので、安室さん的にどうなのかなと」
「僕はキミと違って、現実とフィクションの区別はつくから大丈夫だよ」
「私を区別のつかない人間みたいに言わないでくれませんか?」
「ついてないだろ」
ついとるわい。
まあ、とりあえず買ってください。
できれば、本屋さんで紙媒体で買ってください。
よろしくお願いいたします、と布教成功してウキウキで帰ってから暫くして、降谷さんから「どうして……」と電話口で言われた。
にこっ!
『場地くん……どうしてキミが……』
「ハロウィンに間に合ってよかったです!」
『鬼か、キミは……。いや、だが、ここから生き返るんだよな……?』
「それは読んで確かめてください。他に気になるキャラクターはいましたか?」
『千冬くんとドラケンくんが……』
にこっ!
いいですね、降谷さん!素質ありますよ!
『しかし、キミが場地くんが好きなのもわかるな』
「でしょ~!?」
『中学生で切腹は覚悟があって好感は持てる。それはそれとして子供にはしっかり生きてほしい……』
「で~~~~しょ~~~~!!??」
新規読者の悲鳴を聞いて興奮する私に、降谷さんは「これ、あとは誰が死ぬんだ」と聞いてきたが、リベはネタバレなしで読んでほしいので質問は受付けません。
『キミは……ああいう切腹も辞さない男が好きなのか……?』
「降谷さんもそうでしょ?」
『僕を切腹キャラだと思ってるのか』
「そうですね……。切腹キャラといいますか、必要とあれば命投げ出しちゃう人は好きですね」
『……変な趣味』