夢女子殺人事件
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降谷さんの買い物に付き合わされ、ティーブレイクしているときに聞き知った声が聞こえた。
「この声は、桑島法子さん……!」
突然、前世で聞いた声優さんの名前を口走った私に、降谷さんは慣れた様子で「知り合いですか?」と聞いてきた。
最近、降谷さんが本当に私の奇行に反応を示さなくなった。
最初の頃は、ちょっとビクッ、てしてたのに。
「いや、一方的に知っているだけといいますか」
「ああ、広義の恋人?」
「ヤメテ……」
いつだか、降谷さんの追求から逃げようとして口走った言葉を使われ、泣きそうになった。
最近、私をいじめて楽しんでませんか?
耳を澄ますと、少し離れた席にいる女性が声の主のようだ。
しかし、桑島さんはそこまで犯人率は高くない。
しかし、これだけは言える。
「あの人、なにか事件に巻き込まれますね」
「なにを根拠に?」
「声が主役級」
「理由が暴論過ぎないか?」
「いやいや、桑島さん使って事件起こさないとか、声優の無駄遣い過ぎますよ。しかし、あの感じの女性となると、巻き込まれるのは少年探偵団かな」
「バカ言ってないで、もう行きますよ」
「はーい」
まあ、巻き込まれるのが私じゃないなら、別にいいや~、と非道なことを考えたからでしょうか。
声帯が桑島さんに拉致られました。
「て、私が巻き込まれるんかーい!」
いやいやいや、ここは少年探偵団が巻き込まれて、コナンくんが颯爽と解決する流れでは?!
なんで、私?!
「あら、目が覚めたの」
「あの、なぜ私は拉致されたのでしょうか……」
「身に覚えがないとは言わせないわよ。あんた、私がお父様を殺そうとしてるの知ってるんでしょ。そんな人間を生かすわけないじゃない」
「なんて????」
たしかに、事件に巻き込まれそう~。とは言ったけど、なんでそうなる?
ちょっとした発言が犯罪に繋がりすぎじゃない?!米花町の住民、思想が危険すぎだろ!
犯人が出ていき、ヒモで繋がれた手錠を見て絶望……あ、これTRICK(ドラマ)で見たシチュエーションだ。
このヒモをこうして、ここに通して、これをこうして、こうじゃ!
「ぬ、抜けた……」
さんきゅー!山田奈緒子!見ててよかった、TRICK!
気がつかれる前に逃げなくては……!
扉を開け用心深く廊下を進んでいると、後ろから「お前?!」と男の声がした。
「ど、どうやって抜け出した!」
「イッツァマジック!」
「意味わかんねえよ!クソ!ただでさえ、変な男と眼鏡のガキが来てるってのに!」
はい、察し。事件解決!
いや、しかし、ここで捕まると確実に人質コースだ、どうしよう。
前世では、中国拳法をしている推しや降谷さんの真似をしてボクシングを習ってはいたが、今世ではまだ未修得……!
ど、どうする……!私、ピンチ……!
迫る男の手……!
「そ、そ……!双掌打ぁー!!」
「ぐぇふっ!」
咄嗟に出たのは、前世で習っていた中国拳法の技。
え、前世の経験値も受け継いでるの……?
「さ……さんきゅー!神!さんきゅー!谷本夏!」
推しててよかった、谷本夏!
感動もそこそこに、変な男と眼鏡のガキの名前を大声で呼びながら、いやに広い屋敷をかけまわっていたら、部屋から降谷さんが出てきて「なんでいるんだ?!」と言ってきた。
なんで、とは?
「いや、まあ、こっちも片がついたし探しに行くつもりだったから、手間ははぶけたが……」
「深湖姉ちゃん、大丈夫だったの?!」
「元気!あともう一人、向こうに共犯者っぽい人が」
「逃げたのか!どっちだ!」
「いや、たぶんまだ気絶してます」
割りと深めに技が決まったから、まだ起きてはいないと思う。
一緒に男のところまで行くと、やはりまだ気絶しており、すんなりと事件解決した。
「よく、手錠をされた状態で迎撃できたな」
「前世でとった杵柄ですね」
「声だけで事件察知して、自力で脱出して、手錠された状態で大の男を迎撃……」
「ふふん、どうですか!見直しましたか!」
「そうだな、ちょっと容疑が深まった」
有能アピールしたはずなのにな~!
「この声は、桑島法子さん……!」
突然、前世で聞いた声優さんの名前を口走った私に、降谷さんは慣れた様子で「知り合いですか?」と聞いてきた。
最近、降谷さんが本当に私の奇行に反応を示さなくなった。
最初の頃は、ちょっとビクッ、てしてたのに。
「いや、一方的に知っているだけといいますか」
「ああ、広義の恋人?」
「ヤメテ……」
いつだか、降谷さんの追求から逃げようとして口走った言葉を使われ、泣きそうになった。
最近、私をいじめて楽しんでませんか?
耳を澄ますと、少し離れた席にいる女性が声の主のようだ。
しかし、桑島さんはそこまで犯人率は高くない。
しかし、これだけは言える。
「あの人、なにか事件に巻き込まれますね」
「なにを根拠に?」
「声が主役級」
「理由が暴論過ぎないか?」
「いやいや、桑島さん使って事件起こさないとか、声優の無駄遣い過ぎますよ。しかし、あの感じの女性となると、巻き込まれるのは少年探偵団かな」
「バカ言ってないで、もう行きますよ」
「はーい」
まあ、巻き込まれるのが私じゃないなら、別にいいや~、と非道なことを考えたからでしょうか。
声帯が桑島さんに拉致られました。
「て、私が巻き込まれるんかーい!」
いやいやいや、ここは少年探偵団が巻き込まれて、コナンくんが颯爽と解決する流れでは?!
なんで、私?!
「あら、目が覚めたの」
「あの、なぜ私は拉致されたのでしょうか……」
「身に覚えがないとは言わせないわよ。あんた、私がお父様を殺そうとしてるの知ってるんでしょ。そんな人間を生かすわけないじゃない」
「なんて????」
たしかに、事件に巻き込まれそう~。とは言ったけど、なんでそうなる?
ちょっとした発言が犯罪に繋がりすぎじゃない?!米花町の住民、思想が危険すぎだろ!
犯人が出ていき、ヒモで繋がれた手錠を見て絶望……あ、これTRICK(ドラマ)で見たシチュエーションだ。
このヒモをこうして、ここに通して、これをこうして、こうじゃ!
「ぬ、抜けた……」
さんきゅー!山田奈緒子!見ててよかった、TRICK!
気がつかれる前に逃げなくては……!
扉を開け用心深く廊下を進んでいると、後ろから「お前?!」と男の声がした。
「ど、どうやって抜け出した!」
「イッツァマジック!」
「意味わかんねえよ!クソ!ただでさえ、変な男と眼鏡のガキが来てるってのに!」
はい、察し。事件解決!
いや、しかし、ここで捕まると確実に人質コースだ、どうしよう。
前世では、中国拳法をしている推しや降谷さんの真似をしてボクシングを習ってはいたが、今世ではまだ未修得……!
ど、どうする……!私、ピンチ……!
迫る男の手……!
「そ、そ……!双掌打ぁー!!」
「ぐぇふっ!」
咄嗟に出たのは、前世で習っていた中国拳法の技。
え、前世の経験値も受け継いでるの……?
「さ……さんきゅー!神!さんきゅー!谷本夏!」
推しててよかった、谷本夏!
感動もそこそこに、変な男と眼鏡のガキの名前を大声で呼びながら、いやに広い屋敷をかけまわっていたら、部屋から降谷さんが出てきて「なんでいるんだ?!」と言ってきた。
なんで、とは?
「いや、まあ、こっちも片がついたし探しに行くつもりだったから、手間ははぶけたが……」
「深湖姉ちゃん、大丈夫だったの?!」
「元気!あともう一人、向こうに共犯者っぽい人が」
「逃げたのか!どっちだ!」
「いや、たぶんまだ気絶してます」
割りと深めに技が決まったから、まだ起きてはいないと思う。
一緒に男のところまで行くと、やはりまだ気絶しており、すんなりと事件解決した。
「よく、手錠をされた状態で迎撃できたな」
「前世でとった杵柄ですね」
「声だけで事件察知して、自力で脱出して、手錠された状態で大の男を迎撃……」
「ふふん、どうですか!見直しましたか!」
「そうだな、ちょっと容疑が深まった」
有能アピールしたはずなのにな~!