夢女子殺人事件
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「四卓片付け!」
「はい!」
「会計!」
「はい!」
「オーダーとる!」
「はい!」
「皿洗い!」
「はいー!」
目まぐるしく出される指示に対応し、嵐のようなランチタイムを切り抜ける。
疲れすぎて虚無である。
いや、我新人ぞ?新人ぞ?この仕事量はおかしくはないか?
ホールもキッチンもやっていますが?
「バックラーしたい」
出されたまかないを食べながら呟くと、「逃がすとでも思っているのか?」と聞かれ、少し泣いてしまった。
カツカレーがしょっぱい……。
「さりとて、仕事が多すぎる……」
「梓さんがいない分、働いてもらわないとね」
そう。梓さんはいま、ご友人と旅行に行っていて、店は私と降谷さんで回している。
二日でホールとキッチンの仕事を叩き込まれ、三日目に「今日は一人で全部やれ」とだけ連絡が来て、開店から閉店まで一人でやらされた。
あのときは本当にバックれてやろうかと思ったが、さすがに梓さんに迷惑をかけられない。
「僕と二人きりでお店をやれるんだから、嬉しいだろ?」
「……推し、的確に夢女子の繊細なハートを刺激しないでほしい」
危うくカツが気管に入るところだったわよ。
忙しさで忘れていたが、今現在、私は降谷さんと二人で店をやっているのか。
ドキドキする~。
「わけないでしょ!ドキドキ消えるレベルの忙しさだわ!」
しかもここには、メガネの死神が来るんだぞ!おちおち「推しとお店屋さん♡」とかのんきなこと言ってられないんだよ!
いつなんどき、事件に巻き込まれるんじゃないかと、戦々恐々としとるんじゃ、こっちは!
「こんにちはー」
「んぐふっ!」
噂をすれば影。
メガネの死神が現れ、カレーが鼻から出そうになった。
「どうしたの、深湖姉ちゃん」
「ちょっとビックリしてカレーが逆流しただけ。コナンくんは、お昼?」
「うん!深湖姉ちゃんは休憩?」
「休憩~。安室さんにこき使われたから、疲れちゃったよ」
「女子高生がなに言ってるんだ」
和気藹々と会話をして、何事もない空気を作っているが、なにかボロをださないかとヒヤヒヤしている。
しかし、紅茶うめ~、と紅茶を口に含んだ瞬間、コナンくんが「二人はどういう関係なの?」とぶっこんできた。
え、これ、え、いつも通り親戚て言えばいいの?でも、コナンくんは降谷さんの事情を知っている。親戚は不自然なのでは?
助けて、推し。と視線で助けを求めたら、降谷さんは難しい顔をしてから「容疑者」と素直に言った。
お前……。
「いや、そうだけど……。もっと、協力者とかさ……」
「君に協力者として使える部分がないからな……。ボロがでるくらいなら、正直に言った方がいいだろ?」
たしかに、貴方なにができますか?て聞かれたら詰みだ。
「容疑者って、深湖姉ちゃんなにしたの?」
「なにもしていないよ、私はただの女子高生さ」
本当の本当にただの女子高生なのに、神の御技で謎の怪しい陰影が入ったのか、コナンくんが「この人、なにか隠してるぞ」という顔をしている。
いや、まあ、隠してはいますが。
「コナンくんも覚えてるんじゃないかな。ずいぶん前に旅行に行っただろ?そこに、彼女がいたのは覚えてるよね?」
「うん。安室さんのこと知ってて、怪しかったよね」
「怪しまれてたんかい」
「むしろ怪しくない要素があったと思ってるのか」
思ってないです。
推しが目の前にいてずっと挙動不審でした。
「そのあと彼女について色々探ったら、不可解なことが多すぎてね。一般人が知らない情報まで知っていたから、今現在、組織の人間じゃないかと容疑をかけている」
「組織の……!」
コナンくんが勢いよくこちらを見て警戒をあらわにするが、降谷さんは「でも、あまりにも普通というか、なんというか……」と頭が痛そうな仕草をしながら言う。
「公安や組織どころか、僕しか知らないような情報は知っているが、そのセキュリティはガバガバ。あと情緒不安定」
「余計なお世話過ぎません?」
「まあ、そんな訳だから、コナンくんも見張っていてくれ。逃げようとしたら、サッカーボール当てていいから」
「あんな殺人ボール受けたら死んでしまいます!」
こんなか弱い女子相手に、そんなガチな制止方法とらないでください!
「ボク、深湖姉ちゃんに見せたことあったっけ?」
「……」
「……詰めが甘いな」
最終的に、コナンくんにも一から十まで説明されたが、前世の話では白い目で見られた。
小学生の視線が痛い。
「はい!」
「会計!」
「はい!」
「オーダーとる!」
「はい!」
「皿洗い!」
「はいー!」
目まぐるしく出される指示に対応し、嵐のようなランチタイムを切り抜ける。
疲れすぎて虚無である。
いや、我新人ぞ?新人ぞ?この仕事量はおかしくはないか?
ホールもキッチンもやっていますが?
「バックラーしたい」
出されたまかないを食べながら呟くと、「逃がすとでも思っているのか?」と聞かれ、少し泣いてしまった。
カツカレーがしょっぱい……。
「さりとて、仕事が多すぎる……」
「梓さんがいない分、働いてもらわないとね」
そう。梓さんはいま、ご友人と旅行に行っていて、店は私と降谷さんで回している。
二日でホールとキッチンの仕事を叩き込まれ、三日目に「今日は一人で全部やれ」とだけ連絡が来て、開店から閉店まで一人でやらされた。
あのときは本当にバックれてやろうかと思ったが、さすがに梓さんに迷惑をかけられない。
「僕と二人きりでお店をやれるんだから、嬉しいだろ?」
「……推し、的確に夢女子の繊細なハートを刺激しないでほしい」
危うくカツが気管に入るところだったわよ。
忙しさで忘れていたが、今現在、私は降谷さんと二人で店をやっているのか。
ドキドキする~。
「わけないでしょ!ドキドキ消えるレベルの忙しさだわ!」
しかもここには、メガネの死神が来るんだぞ!おちおち「推しとお店屋さん♡」とかのんきなこと言ってられないんだよ!
いつなんどき、事件に巻き込まれるんじゃないかと、戦々恐々としとるんじゃ、こっちは!
「こんにちはー」
「んぐふっ!」
噂をすれば影。
メガネの死神が現れ、カレーが鼻から出そうになった。
「どうしたの、深湖姉ちゃん」
「ちょっとビックリしてカレーが逆流しただけ。コナンくんは、お昼?」
「うん!深湖姉ちゃんは休憩?」
「休憩~。安室さんにこき使われたから、疲れちゃったよ」
「女子高生がなに言ってるんだ」
和気藹々と会話をして、何事もない空気を作っているが、なにかボロをださないかとヒヤヒヤしている。
しかし、紅茶うめ~、と紅茶を口に含んだ瞬間、コナンくんが「二人はどういう関係なの?」とぶっこんできた。
え、これ、え、いつも通り親戚て言えばいいの?でも、コナンくんは降谷さんの事情を知っている。親戚は不自然なのでは?
助けて、推し。と視線で助けを求めたら、降谷さんは難しい顔をしてから「容疑者」と素直に言った。
お前……。
「いや、そうだけど……。もっと、協力者とかさ……」
「君に協力者として使える部分がないからな……。ボロがでるくらいなら、正直に言った方がいいだろ?」
たしかに、貴方なにができますか?て聞かれたら詰みだ。
「容疑者って、深湖姉ちゃんなにしたの?」
「なにもしていないよ、私はただの女子高生さ」
本当の本当にただの女子高生なのに、神の御技で謎の怪しい陰影が入ったのか、コナンくんが「この人、なにか隠してるぞ」という顔をしている。
いや、まあ、隠してはいますが。
「コナンくんも覚えてるんじゃないかな。ずいぶん前に旅行に行っただろ?そこに、彼女がいたのは覚えてるよね?」
「うん。安室さんのこと知ってて、怪しかったよね」
「怪しまれてたんかい」
「むしろ怪しくない要素があったと思ってるのか」
思ってないです。
推しが目の前にいてずっと挙動不審でした。
「そのあと彼女について色々探ったら、不可解なことが多すぎてね。一般人が知らない情報まで知っていたから、今現在、組織の人間じゃないかと容疑をかけている」
「組織の……!」
コナンくんが勢いよくこちらを見て警戒をあらわにするが、降谷さんは「でも、あまりにも普通というか、なんというか……」と頭が痛そうな仕草をしながら言う。
「公安や組織どころか、僕しか知らないような情報は知っているが、そのセキュリティはガバガバ。あと情緒不安定」
「余計なお世話過ぎません?」
「まあ、そんな訳だから、コナンくんも見張っていてくれ。逃げようとしたら、サッカーボール当てていいから」
「あんな殺人ボール受けたら死んでしまいます!」
こんなか弱い女子相手に、そんなガチな制止方法とらないでください!
「ボク、深湖姉ちゃんに見せたことあったっけ?」
「……」
「……詰めが甘いな」
最終的に、コナンくんにも一から十まで説明されたが、前世の話では白い目で見られた。
小学生の視線が痛い。