夢女子殺人事件
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「本日から週三日ですが、シフトに入らせていただきます氷室深湖です。よろしくお願いします」
半ば強制的にアルバイトとして入ったポアロ。
降谷さんには、「週七でもいいんだがな」と言われたが流石に労基に引っかかるし、勉強時間がなくなるだろ。
交渉に交渉を重ね、最終的に私が泣きながら地団駄踏んで週三にしてもらった。
降谷さんの交渉術なら、私を言論でねじ伏せ週七で働くと私自ら言わせることは可能だっただろうが、それをしなかったのはせめてもの情けだろう。
まあ、バイトの日以外はポアロで勉強する約束をしてしまったので、実質完全監視下に置かれたわけだが。
「アルバイトしながら勉強って、大変じゃない?」
「大丈夫ですよ、梓さん。成績を落としそうになったら、僕が付きっきりで勉強を見る約束をしていますから」
ね……?と圧をかけてくる降谷さんに、苦笑いで返す。
絶対、絶対、成績は落とさない。
推しとマンツーマンでお勉強会なんて、心臓が保たない。
「チクタクボム!!」と言いながら爆発してしまう。
あと、ただでさえ忙しい降谷零にこれ以上要らぬ仕事をさせられない。
こんな、手を使わず己の指を脱臼させる副音声付き情緒不安定女に付き合わせられないのだ、絶対に……!
「それじゃあ仕事教えるから、こっちおいで」
「え……推し……ではなく安室さんが教育係なんですか……?」
「……なにか文句でもあるのかな?」
笑顔で聞いてくる降谷さんから視線をそらし「榎本さんがいいです……」と、そっと梓さんの服をつまみながら言うと、梓さんは嬉しそうに「あら〜!」と言うが降谷さんの目が笑っていない。口角しか上がってない。
死ぬ。
「僕では不満だと……。なるほど」
「あ、いや、不満とかではなく……」
「じゃあ、なんだって言うんだ?」
「あっ、あっ……」
降谷さんとしては、できるだけなにかあったときにぶん殴れる範囲に私を置いておきたいし、梓さんを危険に晒さないためなのはわかっているが、推しに仕事を教わるとか、そんな夢小説みたいなことになるとこっちの心臓が本当に保たんのや……。
「安室さん、私なら大丈夫ですよ?」
「そうはいきませんよ。梓さんの仕事を増やせません。そういうわけだから、さっさとおいで、深湖」
「えんっ!!!!」
親戚のお兄さんという設定なので名前呼びは仕方ないが、なんの前触れもなく呼ばれてしまい、手であおいで嗅がないといけないタイプの薬品を直にかいだかのような声を出して倒れた。
梓さんが驚いて「大丈夫?!」と言いながら抱き起こしてくれたが、降谷さんは「いつものことなので、放っておいて大丈夫です」と冷たい。
しかし、その冷たさすら嬉しくなってしまう。
ハッピー夢女子。
「この子は僕が大好きすぎて、名前を呼ばれると発作を起こすんです」
「あってるけど、バラすのやめてください」
好きな人に「こいつは僕が好きです」と他人にバラされるなんて、中学生までにしてほしい。
深呼吸をしてからもう一度「榎本さんが……!いいです……!」と訴えるも、冷え冷えとした笑顔で「僕がまだ“おいで”と言っているうちに、おいで」と言うからシワシワピカチュウになってしまう。
「因みに、これ以上ダダをこねたらどうなりますか……?」
「チョークスリーパーを決めながら「来い」と言われるか、「表に出ろ」になる」
表に出たら、なにをされるんだろう……。
あまり、考えたくない……。
シワシワしながら降谷さんの側まで行くと、「最初から大人しく言うことをききなさい」と軽くデコピンされた。
「あっ……」
推しにデコピンされるとかなんていう夢小説……?
瞬時に足の力が抜け、背中から倒れそうになるが降谷さんにキャッチされ、完全に燃え尽きた。真っ白にな……。
「我が生涯に一片の悔い無し」
「バイト一日目で生涯の幕を下ろすな」
ほら、さっさと起きる。と言われ、むくり……と復活すると、梓さんに「深湖ちゃん、大丈夫?」と聞かれたが、それは頭がだろうか、それとも体調がだろうか。
「大丈夫です、働きます」
「具合悪くなったら、すぐ言ってね?」
すでに、推しから仕事を教わるという展開に気分が悪くなっている場合はどうすればいいのか……。
半ば強制的にアルバイトとして入ったポアロ。
降谷さんには、「週七でもいいんだがな」と言われたが流石に労基に引っかかるし、勉強時間がなくなるだろ。
交渉に交渉を重ね、最終的に私が泣きながら地団駄踏んで週三にしてもらった。
降谷さんの交渉術なら、私を言論でねじ伏せ週七で働くと私自ら言わせることは可能だっただろうが、それをしなかったのはせめてもの情けだろう。
まあ、バイトの日以外はポアロで勉強する約束をしてしまったので、実質完全監視下に置かれたわけだが。
「アルバイトしながら勉強って、大変じゃない?」
「大丈夫ですよ、梓さん。成績を落としそうになったら、僕が付きっきりで勉強を見る約束をしていますから」
ね……?と圧をかけてくる降谷さんに、苦笑いで返す。
絶対、絶対、成績は落とさない。
推しとマンツーマンでお勉強会なんて、心臓が保たない。
「チクタクボム!!」と言いながら爆発してしまう。
あと、ただでさえ忙しい降谷零にこれ以上要らぬ仕事をさせられない。
こんな、手を使わず己の指を脱臼させる副音声付き情緒不安定女に付き合わせられないのだ、絶対に……!
「それじゃあ仕事教えるから、こっちおいで」
「え……推し……ではなく安室さんが教育係なんですか……?」
「……なにか文句でもあるのかな?」
笑顔で聞いてくる降谷さんから視線をそらし「榎本さんがいいです……」と、そっと梓さんの服をつまみながら言うと、梓さんは嬉しそうに「あら〜!」と言うが降谷さんの目が笑っていない。口角しか上がってない。
死ぬ。
「僕では不満だと……。なるほど」
「あ、いや、不満とかではなく……」
「じゃあ、なんだって言うんだ?」
「あっ、あっ……」
降谷さんとしては、できるだけなにかあったときにぶん殴れる範囲に私を置いておきたいし、梓さんを危険に晒さないためなのはわかっているが、推しに仕事を教わるとか、そんな夢小説みたいなことになるとこっちの心臓が本当に保たんのや……。
「安室さん、私なら大丈夫ですよ?」
「そうはいきませんよ。梓さんの仕事を増やせません。そういうわけだから、さっさとおいで、深湖」
「えんっ!!!!」
親戚のお兄さんという設定なので名前呼びは仕方ないが、なんの前触れもなく呼ばれてしまい、手であおいで嗅がないといけないタイプの薬品を直にかいだかのような声を出して倒れた。
梓さんが驚いて「大丈夫?!」と言いながら抱き起こしてくれたが、降谷さんは「いつものことなので、放っておいて大丈夫です」と冷たい。
しかし、その冷たさすら嬉しくなってしまう。
ハッピー夢女子。
「この子は僕が大好きすぎて、名前を呼ばれると発作を起こすんです」
「あってるけど、バラすのやめてください」
好きな人に「こいつは僕が好きです」と他人にバラされるなんて、中学生までにしてほしい。
深呼吸をしてからもう一度「榎本さんが……!いいです……!」と訴えるも、冷え冷えとした笑顔で「僕がまだ“おいで”と言っているうちに、おいで」と言うからシワシワピカチュウになってしまう。
「因みに、これ以上ダダをこねたらどうなりますか……?」
「チョークスリーパーを決めながら「来い」と言われるか、「表に出ろ」になる」
表に出たら、なにをされるんだろう……。
あまり、考えたくない……。
シワシワしながら降谷さんの側まで行くと、「最初から大人しく言うことをききなさい」と軽くデコピンされた。
「あっ……」
推しにデコピンされるとかなんていう夢小説……?
瞬時に足の力が抜け、背中から倒れそうになるが降谷さんにキャッチされ、完全に燃え尽きた。真っ白にな……。
「我が生涯に一片の悔い無し」
「バイト一日目で生涯の幕を下ろすな」
ほら、さっさと起きる。と言われ、むくり……と復活すると、梓さんに「深湖ちゃん、大丈夫?」と聞かれたが、それは頭がだろうか、それとも体調がだろうか。
「大丈夫です、働きます」
「具合悪くなったら、すぐ言ってね?」
すでに、推しから仕事を教わるという展開に気分が悪くなっている場合はどうすればいいのか……。