夢女子殺人事件
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夢小説を嗜む者、トリップ物は説明文くらいなら目にしたことがあるだろう。
たぶん。いや、知らんけど。
私も何度か読んだことはあるし、何度かトリップしたいなと思ったこともある。
しかし、現在はまっている犯罪の町であるマンガには行きたくはなかった。
もっと平和軸な場所がよかったが、なんの因果か私は犯罪の町、米花町へと降り立ってしまったのだった。
そんなこんなでトリップしたが、やはり眼鏡の死神とエンカウントしなければ犯罪に巻き込まれないようで、割りと平和に夢女子生活をしながら学校行ったりアルバイトをしたりしていた。
降谷零の夢女子としては、降谷さんと夢小説展開繰り広げたいなとは思うが、降谷さんの正体を知るって事は犯罪遭遇率を上げ生存率を下げる行為なので生き残る為にそれは避けたいし、避けたのだけれども心は降谷さんと共にと思って彼のイニシャルキーホルダーを持っていたのがよくなかったらしい。
とある夢女子オフ旅行へ参加したら、解釈違い強火同担拒否の夢女子が起こした殺人事件に巻き込まれ、イニシャルではないHのイニシャルキーホルダーを突っ込まれ、動転してしまい「降谷零さんのイニシャルなんです!」と口走ってしまった。
まぁ、当たり前というか、降谷さんに目をつけられ週に一回は安室透に成り済まし偶然を装い探りを入れられている。
降谷さんと交流が増える、それつまり犯罪に巻き込まれる確率が増えるって私知ってるわ、梓ちゃん。
「あっ!こんにちは、お出かけですか?」
「ひゅっ……!」
毎度の事ながら、なんの前触れもなくひょっこり現れるので変な呼吸になる。
夢女子の呼吸 壱の型 推しの顔がいい。
トリップ前の世界なら、友達ときゃっきゃっうふふしながら語れるが、この世界で降谷零と関わる事は生存率が下がる。
警察学校組の事を俺はよく知っているんだ。
ジリジリとすぐに離脱できるよう身構え、降谷さんの獲物を逃がそうとしない獣の目を見つめながら「そうなんですよ~。安室さんもですか~?」と返す。
「僕は買い出しに来たんです。あなたの姿が見えたので、声をかけたんですよ」
「そうなんですか~!お気遣いいただき、ありがとうございます~!」
「いえいえ。知り合いを見かけたら、声をかけたくなる性分でして。ところで、最近物騒じゃないですか?なにか、困ってる事はないですか?」
強いて言えば、最近色黒のベビーフェイスイケメンに遭遇しすぎて心臓止まりそうってことでしょうか。
あと、犯罪に巻き込まれやすくなったが大体、降谷さんが現れてワンパン終了なのでこっちは問題ない。
気を抜くと死亡一直線だから気だけは抜かないけれども。
「大丈夫ですよ、心配してくださらなくても。ほら、早く帰らないと榎本さん困っちゃいますよ」
「僕、梓さんの話しましたか……?」
「ひゅっ……!」
圧倒的痛恨のミス。
完全に迂闊な発言して追い詰められる犯人の図。
私はなにもしていない。
「……してました」
「本当に?」
「してました」
「おかしいなぁ……。僕、これでも記憶力には自信があるんですけど……」
でしょうね、存じ上げております。
ダメだ、目が完全に疑っている。
瞳に疑惑の文字が踊っているのが見える。
これ以上、ここに留まってはならないと判断し、「友達待たせてるので!さよなら!」と言い捨て逃げ出した。
道中、鍵アカウントで「降谷さん怖い」と壁打ちをして心を静めるのに必死だった。
「お疲れ様です、降谷さん。例の女子高生はどうですか?」
コーヒーを淹れてくれた風見に尋ねられ、素直に「怪しい」と答えれば、怪訝な顔をされた。
事の発端は、とある殺人事件で会った事のない彼女が僕の名前を知っていた。
同姓同名かとも思ったが、僕の名前を口にした彼女が「しまった」という顔で僕の顔を見たので、十中八九、彼女は僕を知っている。
しかし、僕自身は彼女を知らないという食い違い。
どこかの諜報機関の人間かと経歴をあらったが、不自然な点のない極々一般的な女子高生。
謎が謎を呼び、探りを入れようと接触を図るも何故か警戒され、より一層怪しさが増す。
そして、今日は話した事のない梓さんの事を知っていた。
本人は僕が話したと、瞬きひとつせず言っていたが確実に嘘。
つけられたはずもなく、彼女が店に来た事もない。
「どこか、重要機密の機関からのエージェントという事でしょうか?」
「それも違うと思う」
「何故?」
「情報保護がガバガバすぎる」
スマホの画面には、「降谷さん怖い」「突然現れないでほしい。好きと怖いで心臓が止まる」「やらかした」などの呟きが表示されている。
所謂、Twitterの鍵アカウント。
フォロー、フォロワーはゼロの完全壁打ちアカウント。
時間と内容的に、僕に対して言っているのはすぐわかった。
僕は安室透として会いに行っているし、彼女も安室透に対して受け答えしているが、こちらでは降谷零の話。
「情報保護はしないが、僕の仕事内容や過去をほとんど把握している……。怪しさしかない」
「えっ?!仕事から過去まで?!」
「彼女の部屋に侵入して、パソコンとスマホにハッキングしたら、僕の性格や生活の考察やら過去、仕事内容、周辺の人物の関係などのまとめが出てきた」
所々、妄想も織り混ぜられてはいるが、中々よくできたまとめだった。
安室透、降谷零だけでなく、バーボン、そして黒の組織についてのまとめ。
それはもう、見てきたのではないか、本人に聞いて回ったのではないかというくらいに。
それと、こちらは完全なる創作物なので風見には言わないが、僕と見知らぬ女性の恋物語も出てきた。
こちらは完全に妄想なので、個人の尊厳を守る為に伏せておく事にした。
さすがの僕も何が何だかわからなくなっている。
「とりあえず、しばらくは監視対象だ」
「承知しました」
これからどう情報を引き出してやろうかとあたたかいコーヒーを飲み思案した。
目先の目標としては、あの警戒心と恐怖心を取り除くことかな、と怯えきって引きつった笑顔を見せ震える彼女を思い出したら、ちょっと面白くて笑ってしまった。
女性を笑うなんて、いけないなぁ。
たぶん。いや、知らんけど。
私も何度か読んだことはあるし、何度かトリップしたいなと思ったこともある。
しかし、現在はまっている犯罪の町であるマンガには行きたくはなかった。
もっと平和軸な場所がよかったが、なんの因果か私は犯罪の町、米花町へと降り立ってしまったのだった。
そんなこんなでトリップしたが、やはり眼鏡の死神とエンカウントしなければ犯罪に巻き込まれないようで、割りと平和に夢女子生活をしながら学校行ったりアルバイトをしたりしていた。
降谷零の夢女子としては、降谷さんと夢小説展開繰り広げたいなとは思うが、降谷さんの正体を知るって事は犯罪遭遇率を上げ生存率を下げる行為なので生き残る為にそれは避けたいし、避けたのだけれども心は降谷さんと共にと思って彼のイニシャルキーホルダーを持っていたのがよくなかったらしい。
とある夢女子オフ旅行へ参加したら、解釈違い強火同担拒否の夢女子が起こした殺人事件に巻き込まれ、イニシャルではないHのイニシャルキーホルダーを突っ込まれ、動転してしまい「降谷零さんのイニシャルなんです!」と口走ってしまった。
まぁ、当たり前というか、降谷さんに目をつけられ週に一回は安室透に成り済まし偶然を装い探りを入れられている。
降谷さんと交流が増える、それつまり犯罪に巻き込まれる確率が増えるって私知ってるわ、梓ちゃん。
「あっ!こんにちは、お出かけですか?」
「ひゅっ……!」
毎度の事ながら、なんの前触れもなくひょっこり現れるので変な呼吸になる。
夢女子の呼吸 壱の型 推しの顔がいい。
トリップ前の世界なら、友達ときゃっきゃっうふふしながら語れるが、この世界で降谷零と関わる事は生存率が下がる。
警察学校組の事を俺はよく知っているんだ。
ジリジリとすぐに離脱できるよう身構え、降谷さんの獲物を逃がそうとしない獣の目を見つめながら「そうなんですよ~。安室さんもですか~?」と返す。
「僕は買い出しに来たんです。あなたの姿が見えたので、声をかけたんですよ」
「そうなんですか~!お気遣いいただき、ありがとうございます~!」
「いえいえ。知り合いを見かけたら、声をかけたくなる性分でして。ところで、最近物騒じゃないですか?なにか、困ってる事はないですか?」
強いて言えば、最近色黒のベビーフェイスイケメンに遭遇しすぎて心臓止まりそうってことでしょうか。
あと、犯罪に巻き込まれやすくなったが大体、降谷さんが現れてワンパン終了なのでこっちは問題ない。
気を抜くと死亡一直線だから気だけは抜かないけれども。
「大丈夫ですよ、心配してくださらなくても。ほら、早く帰らないと榎本さん困っちゃいますよ」
「僕、梓さんの話しましたか……?」
「ひゅっ……!」
圧倒的痛恨のミス。
完全に迂闊な発言して追い詰められる犯人の図。
私はなにもしていない。
「……してました」
「本当に?」
「してました」
「おかしいなぁ……。僕、これでも記憶力には自信があるんですけど……」
でしょうね、存じ上げております。
ダメだ、目が完全に疑っている。
瞳に疑惑の文字が踊っているのが見える。
これ以上、ここに留まってはならないと判断し、「友達待たせてるので!さよなら!」と言い捨て逃げ出した。
道中、鍵アカウントで「降谷さん怖い」と壁打ちをして心を静めるのに必死だった。
「お疲れ様です、降谷さん。例の女子高生はどうですか?」
コーヒーを淹れてくれた風見に尋ねられ、素直に「怪しい」と答えれば、怪訝な顔をされた。
事の発端は、とある殺人事件で会った事のない彼女が僕の名前を知っていた。
同姓同名かとも思ったが、僕の名前を口にした彼女が「しまった」という顔で僕の顔を見たので、十中八九、彼女は僕を知っている。
しかし、僕自身は彼女を知らないという食い違い。
どこかの諜報機関の人間かと経歴をあらったが、不自然な点のない極々一般的な女子高生。
謎が謎を呼び、探りを入れようと接触を図るも何故か警戒され、より一層怪しさが増す。
そして、今日は話した事のない梓さんの事を知っていた。
本人は僕が話したと、瞬きひとつせず言っていたが確実に嘘。
つけられたはずもなく、彼女が店に来た事もない。
「どこか、重要機密の機関からのエージェントという事でしょうか?」
「それも違うと思う」
「何故?」
「情報保護がガバガバすぎる」
スマホの画面には、「降谷さん怖い」「突然現れないでほしい。好きと怖いで心臓が止まる」「やらかした」などの呟きが表示されている。
所謂、Twitterの鍵アカウント。
フォロー、フォロワーはゼロの完全壁打ちアカウント。
時間と内容的に、僕に対して言っているのはすぐわかった。
僕は安室透として会いに行っているし、彼女も安室透に対して受け答えしているが、こちらでは降谷零の話。
「情報保護はしないが、僕の仕事内容や過去をほとんど把握している……。怪しさしかない」
「えっ?!仕事から過去まで?!」
「彼女の部屋に侵入して、パソコンとスマホにハッキングしたら、僕の性格や生活の考察やら過去、仕事内容、周辺の人物の関係などのまとめが出てきた」
所々、妄想も織り混ぜられてはいるが、中々よくできたまとめだった。
安室透、降谷零だけでなく、バーボン、そして黒の組織についてのまとめ。
それはもう、見てきたのではないか、本人に聞いて回ったのではないかというくらいに。
それと、こちらは完全なる創作物なので風見には言わないが、僕と見知らぬ女性の恋物語も出てきた。
こちらは完全に妄想なので、個人の尊厳を守る為に伏せておく事にした。
さすがの僕も何が何だかわからなくなっている。
「とりあえず、しばらくは監視対象だ」
「承知しました」
これからどう情報を引き出してやろうかとあたたかいコーヒーを飲み思案した。
目先の目標としては、あの警戒心と恐怖心を取り除くことかな、と怯えきって引きつった笑顔を見せ震える彼女を思い出したら、ちょっと面白くて笑ってしまった。
女性を笑うなんて、いけないなぁ。
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