短編
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なにやら今日は蘭さんから色々と用事を押し付けられ、帰宅が日付を跨いだ時間になってしまった。
しかもなにやら、VHSをわたされ「今日、これ観てから寝ろ」と言われた。
嫌な予感しかしない。
タイトルも何もないVHSをデッキに入れて再生すると、内容は洒落にならない怖さのホラードラマ「学校の怪談」だった。
何事もなかったように停止をし、画面を消して静かに「あいつ死んでくれないかな」と願う。
よくも、人のトラウマドラマをご用意したな。
観ずに寝たいが、観た感想を次回会ったときに言えと命令されている。
残念ながら、トラウマではあるが内容は薄ぼんやりとしか覚えていない。
どうしようか、と悩んだ末にケータイから春千夜さんの番号を呼び出す。
「春千夜さん、怖いドラマは平気ですか?」
「はぁー?なめてんのか、ゲボ!平気に決まってんだろ!」
というわけで、春千夜さんを召喚することに成功。
したが、どういうわけかマイキーさんもすり抜け召喚された。
「三途だけだと心配だから」
「あー……」
「マイキー!俺はホラーくらい平気です!」
「そうじゃない」
強く否定するマイキーさんの言わんとすることはわかる。
春千夜さん一人を、私の家に行かせるのが不安だったのだろう。
ありがたい心配だ。
「さて、本日のドラマはこちら」
と、3人でビールを開けたと同時に視聴を再開する。
普段、ドラマなど観ないであろう二人はビールを飲みながら余裕をこいていたが、段々春千夜さんの挙動がおかしくなっていく。
私に引っ付き震える姿は、さながらコアラの赤ちゃん。
やはり、自分より怖がる人間がいると冷静になれるものである。
予想的中、やったね。
それでも怖いものは怖いので、私はマイキーさんにコアラの赤ちゃんをする。
「蓮月、ちょっと近い」
「すみません、怖くて。春千夜さんにします」
「それはやだ」
そう言って、私を抱き締めるマイキーさん。
うーん、好き。
これで、ずっとなに叫んでいるかわからない春千夜さんがいなければ、ラブの予感がしたのに。
残念だ。
「蓮月」
「はい」
「こっち向いて、目閉じて」
「はい?」
え、この状況で発展するラブがあるんですか?私は全然構いません。
言われるままに目を閉じると、マイキーさんが近づいてくる気配がする。
おやおや!!まあまあ!!BGMが最悪ではあるが、これは!!
「はーい、そこまで」
「あ゛!」
口に入ってきたのは何者かの指、耳に入るは現況の声。
その名は灰谷蘭!
「ふぁにふるんれふか」
「んー?誰彼構わずキスする痴女からマイキーを助けただけだけど?」
蘭さんの指を口から引き抜き、「失敬な!相手くらい、私だって選びやすぁ!」と啖呵をきると、「うるせぇ」と頭をひっぱたかれた。
理不尽すぎる。
うるさいのは春千夜さんなのに。
「相手選んだとしても、マイキーはやめろ」
「俺は全然いいけど」
「んっ!」
「んっ!じゃねえよ」
またひっぱたかれる。
蘭さんはぶすくれながら、春千夜さんを引きずりマイキーさんに「マイキー、送ってく」と声をかける。
「帰っちゃうんですかぁ~?」
「帰っちゃいますよ~。一人で震えてろ」
そう言い捨て帰っていく蘭さんの背中にダブル中指をたてていると、マイキーさんが耳元で「眠れなかったら、電話して。すぐに来てやるから」と言って、軽く耳を撫でた。
マイキーさん!いけません!いけません!!と恥ずかしがっていたら、いつのまにか戻ってきていた蘭さんから米神に掌底をくらって、強制的におやすみさせられた。
しかもなにやら、VHSをわたされ「今日、これ観てから寝ろ」と言われた。
嫌な予感しかしない。
タイトルも何もないVHSをデッキに入れて再生すると、内容は洒落にならない怖さのホラードラマ「学校の怪談」だった。
何事もなかったように停止をし、画面を消して静かに「あいつ死んでくれないかな」と願う。
よくも、人のトラウマドラマをご用意したな。
観ずに寝たいが、観た感想を次回会ったときに言えと命令されている。
残念ながら、トラウマではあるが内容は薄ぼんやりとしか覚えていない。
どうしようか、と悩んだ末にケータイから春千夜さんの番号を呼び出す。
「春千夜さん、怖いドラマは平気ですか?」
「はぁー?なめてんのか、ゲボ!平気に決まってんだろ!」
というわけで、春千夜さんを召喚することに成功。
したが、どういうわけかマイキーさんもすり抜け召喚された。
「三途だけだと心配だから」
「あー……」
「マイキー!俺はホラーくらい平気です!」
「そうじゃない」
強く否定するマイキーさんの言わんとすることはわかる。
春千夜さん一人を、私の家に行かせるのが不安だったのだろう。
ありがたい心配だ。
「さて、本日のドラマはこちら」
と、3人でビールを開けたと同時に視聴を再開する。
普段、ドラマなど観ないであろう二人はビールを飲みながら余裕をこいていたが、段々春千夜さんの挙動がおかしくなっていく。
私に引っ付き震える姿は、さながらコアラの赤ちゃん。
やはり、自分より怖がる人間がいると冷静になれるものである。
予想的中、やったね。
それでも怖いものは怖いので、私はマイキーさんにコアラの赤ちゃんをする。
「蓮月、ちょっと近い」
「すみません、怖くて。春千夜さんにします」
「それはやだ」
そう言って、私を抱き締めるマイキーさん。
うーん、好き。
これで、ずっとなに叫んでいるかわからない春千夜さんがいなければ、ラブの予感がしたのに。
残念だ。
「蓮月」
「はい」
「こっち向いて、目閉じて」
「はい?」
え、この状況で発展するラブがあるんですか?私は全然構いません。
言われるままに目を閉じると、マイキーさんが近づいてくる気配がする。
おやおや!!まあまあ!!BGMが最悪ではあるが、これは!!
「はーい、そこまで」
「あ゛!」
口に入ってきたのは何者かの指、耳に入るは現況の声。
その名は灰谷蘭!
「ふぁにふるんれふか」
「んー?誰彼構わずキスする痴女からマイキーを助けただけだけど?」
蘭さんの指を口から引き抜き、「失敬な!相手くらい、私だって選びやすぁ!」と啖呵をきると、「うるせぇ」と頭をひっぱたかれた。
理不尽すぎる。
うるさいのは春千夜さんなのに。
「相手選んだとしても、マイキーはやめろ」
「俺は全然いいけど」
「んっ!」
「んっ!じゃねえよ」
またひっぱたかれる。
蘭さんはぶすくれながら、春千夜さんを引きずりマイキーさんに「マイキー、送ってく」と声をかける。
「帰っちゃうんですかぁ~?」
「帰っちゃいますよ~。一人で震えてろ」
そう言い捨て帰っていく蘭さんの背中にダブル中指をたてていると、マイキーさんが耳元で「眠れなかったら、電話して。すぐに来てやるから」と言って、軽く耳を撫でた。
マイキーさん!いけません!いけません!!と恥ずかしがっていたら、いつのまにか戻ってきていた蘭さんから米神に掌底をくらって、強制的におやすみさせられた。