短編
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「裏道~、久しぶり~」
「あ゛?」
久しぶりに会ったというのに、突然ガンを飛ばされた。
なにかしたか?
いや、裏道のことだからなにか嫌なことがあったのかもしれない。
それなら、なおさら話を聞かないとな。
「おいおい、機嫌悪いじゃん?なんかあった~?」
「うるせぇ、話しかけるな」
……いや、確実に私への怒りだな。
なにかしたかなぁ、と思うもしつこく聞いてもイライラさせてしまうだろうし。
そんなときは~?
「く~ま~た~に~!」
「人をひみつ道具みたいに呼ばないでくれませんか」
裏道の理解できない行動に関しては、熊谷はひみつ道具並みに役に立つ存在だ。
いいから教えろ~!
このまま、裏道が不機嫌でもいいのか?と脅せば、「あんたのせいだろうが」と顔をしかめられた。
「あんた、誕生日もクリスマスも忘れてただろ」
「………………あっ」
うっかりである。
そういえば、忙しかったり風邪引いてたりで忘れていた。
やば〜、どうしよう。と視線が泳ぐ私に熊谷は「なんとかしてから、歳越してくださいよ」と言い捨てて帰っていった。
それは、私もそう思う。
しかし、誕生日もクリスマスも完全にスルーしてしまい、寂しがりやな裏道はさぞ当日凹んだことだろう。
想像しただけで泣けてきてしまう。
そうしたのは、私なんだけれども。
かなり今更ではあるが、ケーキなんかと一応用意はしていたプレゼントを持って裏道の家まで来た。
追い返される気はするが、インターホンを押すと「……なんだよ」と不機嫌丸出しな声がした。
「えっと……誕生日おめでとう、メリークリスマス……」
「帰れ」
まあ、そうなりますよね。
いつの話をしてるんだ、という話だ。
「裏道、プレゼントだけもらって欲しいな……。タイミング逃してたけど、用意はしてたんだよ」
「逃すイベントじゃねえだろうが」
「風邪引いてたんだって」
そう言うと、勢いよくドアが開いた。
「風邪引いてた?」
「う、うん」
不安そうな顔をする裏道に「あ、でもインフルエンザとかじゃないから、大丈夫だよ」と言うも、「なんですぐ連絡しないんだよ」と怒られた。
「別に大したことなかったし、心配かけたくなかったし」
「普段、そんな気遣いしないくせに……。中、入れよ。また風邪引くだろ」
機嫌がなおったかどうかはわからないが、敵意を向けられることはなくなったのでお邪魔する。
台所に行き、「ケーキ、シトロンでいいよね〜」と聞くと呆れた顔で「俺が甘いもの嫌いなの知ってて言ってる?」と聞いてきた。
そうは言っても、誕生日と言えばケーキじゃん?シトロンなら、甘さも控えめでなんだかんだで裏道も食べるし。
「はい、誕生日プレゼントはマグカップとバスボムです」
「お前、自分の欲しいもの買ってない?」
「だって、裏道が欲しいものは私の欲しいものだし」
「なんの自信だよ。けど、ありがとう」
「いえいえ。ごめんね、過ぎちゃって」
「それは、もういい。つか、病気した時はすぐ連絡しろ。お前、そういうの隠すのやめろ。マジで心配になるから」
大袈裟すぎるって〜、と笑って言ったら「お前が足の骨折って入院したのを黙ってたの、まだ許してねえからな」と静かに怒られた。
あの時の裏道、この世の絶望を目の当たりにしたかのような顔だったな。
ごめんて。
「お前にとって大したことじゃなくても、俺にとっては大事なんだよ」
「ひゅ〜!私の事大好き〜!」
からかったら、問答無用でマウントを取られた。
動きが機敏すぎる。
「あ゛?」
久しぶりに会ったというのに、突然ガンを飛ばされた。
なにかしたか?
いや、裏道のことだからなにか嫌なことがあったのかもしれない。
それなら、なおさら話を聞かないとな。
「おいおい、機嫌悪いじゃん?なんかあった~?」
「うるせぇ、話しかけるな」
……いや、確実に私への怒りだな。
なにかしたかなぁ、と思うもしつこく聞いてもイライラさせてしまうだろうし。
そんなときは~?
「く~ま~た~に~!」
「人をひみつ道具みたいに呼ばないでくれませんか」
裏道の理解できない行動に関しては、熊谷はひみつ道具並みに役に立つ存在だ。
いいから教えろ~!
このまま、裏道が不機嫌でもいいのか?と脅せば、「あんたのせいだろうが」と顔をしかめられた。
「あんた、誕生日もクリスマスも忘れてただろ」
「………………あっ」
うっかりである。
そういえば、忙しかったり風邪引いてたりで忘れていた。
やば〜、どうしよう。と視線が泳ぐ私に熊谷は「なんとかしてから、歳越してくださいよ」と言い捨てて帰っていった。
それは、私もそう思う。
しかし、誕生日もクリスマスも完全にスルーしてしまい、寂しがりやな裏道はさぞ当日凹んだことだろう。
想像しただけで泣けてきてしまう。
そうしたのは、私なんだけれども。
かなり今更ではあるが、ケーキなんかと一応用意はしていたプレゼントを持って裏道の家まで来た。
追い返される気はするが、インターホンを押すと「……なんだよ」と不機嫌丸出しな声がした。
「えっと……誕生日おめでとう、メリークリスマス……」
「帰れ」
まあ、そうなりますよね。
いつの話をしてるんだ、という話だ。
「裏道、プレゼントだけもらって欲しいな……。タイミング逃してたけど、用意はしてたんだよ」
「逃すイベントじゃねえだろうが」
「風邪引いてたんだって」
そう言うと、勢いよくドアが開いた。
「風邪引いてた?」
「う、うん」
不安そうな顔をする裏道に「あ、でもインフルエンザとかじゃないから、大丈夫だよ」と言うも、「なんですぐ連絡しないんだよ」と怒られた。
「別に大したことなかったし、心配かけたくなかったし」
「普段、そんな気遣いしないくせに……。中、入れよ。また風邪引くだろ」
機嫌がなおったかどうかはわからないが、敵意を向けられることはなくなったのでお邪魔する。
台所に行き、「ケーキ、シトロンでいいよね〜」と聞くと呆れた顔で「俺が甘いもの嫌いなの知ってて言ってる?」と聞いてきた。
そうは言っても、誕生日と言えばケーキじゃん?シトロンなら、甘さも控えめでなんだかんだで裏道も食べるし。
「はい、誕生日プレゼントはマグカップとバスボムです」
「お前、自分の欲しいもの買ってない?」
「だって、裏道が欲しいものは私の欲しいものだし」
「なんの自信だよ。けど、ありがとう」
「いえいえ。ごめんね、過ぎちゃって」
「それは、もういい。つか、病気した時はすぐ連絡しろ。お前、そういうの隠すのやめろ。マジで心配になるから」
大袈裟すぎるって〜、と笑って言ったら「お前が足の骨折って入院したのを黙ってたの、まだ許してねえからな」と静かに怒られた。
あの時の裏道、この世の絶望を目の当たりにしたかのような顔だったな。
ごめんて。
「お前にとって大したことじゃなくても、俺にとっては大事なんだよ」
「ひゅ〜!私の事大好き〜!」
からかったら、問答無用でマウントを取られた。
動きが機敏すぎる。