短編
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「おー、酷い顔してるな。徹夜した?」
「だったらなんだ……」
「……運ぼうか」
「いい……」
フラフラと立ち上がる鬼灯を支えながら、部屋まで連れていく。
いまにも寝落ちしそうになる鬼灯をなんとか布団まで届け、「どれくらいで起こす?」と聞くと「いつも通り」とだけ言って寝落ちた。
いつも通り、つまり私が身を呈して塩梅を探れと言うことなのだろう。
「おやすみ」
とりあえず、今日は篁さんが代打で入るからそれのサポート。
各地獄の視察。
鬼灯への相談も解決できる範囲で解決して、無理そうなら篁さんに回して……。
とかなんとかやっているうちに、昼過ぎ。
もう少し寝かせてやりたいが、折角の休みを睡眠で終わらせてしまうのもどうかと思うし、なにより八時間以上の睡眠は体に負担がかかる。
「起こすか」
篁さんと閻魔大王に断りを入れ、鬼灯の部屋へと向かう。
嫌に威圧感を醸し出す部屋の戸を控えめに叩くも、反応無し。
まあ、そうだろうな。
静かに部屋へ入ると、落ち着いた寝息が聞こえる。
寝台に近づき、軽く揺するが反応無し。
あまり、大声をだすと機嫌が悪くなるからなあ。
「……鬼灯。起きられ、るっ!」
耳元で出来るだけ小さい声で声をかけたが、瞬時に蹴りが飛んできたので、後ろに飛び退いて回避する。
まだ起こさない方がよかったか。
もう少ししてから来るか、と帰ろうとしたら「起きましたよ……」と鬼灯が起き上がる。
「おはよう。どこで起きてたの?」
「貴方に揺すられたあたりですよ」
「いや、ならさっきの蹴りなによ」
「……気分?」
「気分で蹴るんじゃないわよ」
あんたの蹴りは、気分とかいうお茶目で許される威力じゃないんだから。
起きたなら、私はもう行くね。と言って出ていこうとしたら、「待ちなさい」と金魚草クッションを投げつけられて止められた。
「いまから現世への視察先を決めるので、貴方も付き合いなさい」
「なんで私が」
「貴方も同行するからですよ」
ああ、はい、はい。なるほどね。
なんで?
「閻魔大王と行きなよ」
「はぁ……。これだから、モテない女は」
「あ゛?」
いま、なんで私がモテない話を持ち出した?
やるか、この野郎。表出ろや。
「仕事というのもありますが、貴方とたまには遠出したいんですよ」
「うわ~職権濫用~」
「だから、仕事でもあるって言ってるでしょう。今回は、貴方を視察のパートナーに選んだだけです」
というわけで、どこに行きましょうか。と言いながら出される大量のるるぶ。
いや、旅行する気満々じゃん。
「仕事兼ねてるなら、あそこ行きたい。マッスルモンスター」
「アスレチック?なぜ?」
「いや、画像見たら安全ロープなかったら中々辛いなと思って」
構想としては、鬼灯が運動会でやっていた障害物競走だ。
あれを改良して、拷問に昇華したい。
「なるほど。では、行き先は決まりましたね」
「ついでにキャンプ場も行く?川辺だから、亡者いそうだし。あと、こういう開放的なところほど罪が露呈する」
「私が言うのもなんですが、ワーカーホリックですよ、貴方」
「お前が言うな」
「だったらなんだ……」
「……運ぼうか」
「いい……」
フラフラと立ち上がる鬼灯を支えながら、部屋まで連れていく。
いまにも寝落ちしそうになる鬼灯をなんとか布団まで届け、「どれくらいで起こす?」と聞くと「いつも通り」とだけ言って寝落ちた。
いつも通り、つまり私が身を呈して塩梅を探れと言うことなのだろう。
「おやすみ」
とりあえず、今日は篁さんが代打で入るからそれのサポート。
各地獄の視察。
鬼灯への相談も解決できる範囲で解決して、無理そうなら篁さんに回して……。
とかなんとかやっているうちに、昼過ぎ。
もう少し寝かせてやりたいが、折角の休みを睡眠で終わらせてしまうのもどうかと思うし、なにより八時間以上の睡眠は体に負担がかかる。
「起こすか」
篁さんと閻魔大王に断りを入れ、鬼灯の部屋へと向かう。
嫌に威圧感を醸し出す部屋の戸を控えめに叩くも、反応無し。
まあ、そうだろうな。
静かに部屋へ入ると、落ち着いた寝息が聞こえる。
寝台に近づき、軽く揺するが反応無し。
あまり、大声をだすと機嫌が悪くなるからなあ。
「……鬼灯。起きられ、るっ!」
耳元で出来るだけ小さい声で声をかけたが、瞬時に蹴りが飛んできたので、後ろに飛び退いて回避する。
まだ起こさない方がよかったか。
もう少ししてから来るか、と帰ろうとしたら「起きましたよ……」と鬼灯が起き上がる。
「おはよう。どこで起きてたの?」
「貴方に揺すられたあたりですよ」
「いや、ならさっきの蹴りなによ」
「……気分?」
「気分で蹴るんじゃないわよ」
あんたの蹴りは、気分とかいうお茶目で許される威力じゃないんだから。
起きたなら、私はもう行くね。と言って出ていこうとしたら、「待ちなさい」と金魚草クッションを投げつけられて止められた。
「いまから現世への視察先を決めるので、貴方も付き合いなさい」
「なんで私が」
「貴方も同行するからですよ」
ああ、はい、はい。なるほどね。
なんで?
「閻魔大王と行きなよ」
「はぁ……。これだから、モテない女は」
「あ゛?」
いま、なんで私がモテない話を持ち出した?
やるか、この野郎。表出ろや。
「仕事というのもありますが、貴方とたまには遠出したいんですよ」
「うわ~職権濫用~」
「だから、仕事でもあるって言ってるでしょう。今回は、貴方を視察のパートナーに選んだだけです」
というわけで、どこに行きましょうか。と言いながら出される大量のるるぶ。
いや、旅行する気満々じゃん。
「仕事兼ねてるなら、あそこ行きたい。マッスルモンスター」
「アスレチック?なぜ?」
「いや、画像見たら安全ロープなかったら中々辛いなと思って」
構想としては、鬼灯が運動会でやっていた障害物競走だ。
あれを改良して、拷問に昇華したい。
「なるほど。では、行き先は決まりましたね」
「ついでにキャンプ場も行く?川辺だから、亡者いそうだし。あと、こういう開放的なところほど罪が露呈する」
「私が言うのもなんですが、ワーカーホリックですよ、貴方」
「お前が言うな」