短編
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「それじゃあ、またね」
情報を提供してくれた女と一夜を共にし、少し疲れた足取りで帰り道を辿る。
一夜と言っても、ちょっとやることやったらサヨナラだ。朝までなんて付き合ってられない。
ここ最近、ずっと夜は女といる気がして、少し疲れた。
こういうときに、ティティの顔が無性に見たくなる。
それで、一緒にホットミルクを飲んで、一緒に眠って、朝を向かえて。
「……会いたいなぁ」
会って、抱き締めて、目一杯吸って。
しかし、ティティの家に汚れを持ち込みたくない。
「……帰ろう」
どうせ、明日には会えるんだ。
重たい足を引きずり家に帰ると、人の気配がある。
侵入者かと身構えたが、すぐに軽い足音と「お帰りなさい」と聞きたかった声と姿が現れた。
「ティティ、なにしてるんだ?」
思わず聞くと、ティティは当たり前のように「疲れてそうだから来ました」と言う。
ありがたいと思うべきなんだろうが、いまはできれば会いたくなかったというか。
女を抱いた手でティティに触りたくない。
「ジャケット預かりますよ」
手を伸ばしてきたティティから自然と身を引くと、数秒停止してから「迷惑なようでしたら帰りますよ」と、眉をハの字にして言うから慌てて「迷惑じゃない」と訂正する。
「ただ、その……さっきまで、女といたんだ……」
そこでナニをしていたかは言わずとも伝わったのか、苦笑いしながら「それで私に触りたくないんですか?」と聞いてきた。
察しがよくて助かるよ。
「そういうこと。だから、一度シャワーを浴びさせてくれないか?」
「構いませんけど……。私はいない方がいいんじゃ……」
「いや正直、話しはしたかった。触らなければいいだけだから」
ティティの脇を通ってシャワーを浴びているとき、張りつめていた緊張が緩んだような気がした。
やはり、来てもらってよかったかも知れないな。
浴室からでると、しっかりとパジャマが用意されていて表情も緩む。
リビングに行くと、ソファーでケータイを弄っていたティティがこちらを向き「なにか飲みますか?」と聞いてきた。
「じゃあ、ホットミルク。砂糖いっぱいだけ」
「わかりました」
キッチンでミルクを温めるティティに、「俺、そんなに疲れた顔してたかい?」と聞くと、顎に手をあて「顔というか……仕草?」と言う。
仕草?
「髪かきあげたり、眉間のシワほぐしたり、腕組んだりすることが多いときは、疲れてるんだろうなと」
「そんな些細なところを見てるのか、キミ」
「まあ……。嫌ならやめますけど」
バツが悪そうに視線をそらすティティ。
「嫌じゃないよ。気遣ってくれて、ありがとう」
「いえ、別にこれくらい」
口ではそう言うくせに、表情は嬉しそうなところが愛しくなる。
できあがったホットミルクを受け取り、ソファーに向かい合って座った。
いつもなら俺の隣に座るのに、向かいに座るのは俺に触れない気遣いだろう。
「正直、ここ最近、気を張っていたから来てくれて助かったよ」
「呼んでくれたら、すぐ来ますよ。というか、呼びつけたり押し掛けたりするときと、しないとき。なにが違うんですか?」
「うーん、そういう男女間の汚れ仕事のときは、ついキミを避けてしまうかな」
俺の言葉に盛大にしかめっ面をするティティ。
「私だって、汚れ仕事してます」
「それは、セクシャルなものじゃないだろ」
「なら、セクシャルなものを教えてくださいよ」
「やだ」
ティティには、拷問などの汚れ仕事は仕込んだが、性的な部分は保健の授業程度の知識しか与えていない。
そのうち知るとはわかっているが、ティティにそういうのを知って欲しくない自分が勝ってしまった。
それに、ティティに性技を仕込むということは、必然的に俺が実技で教えないといけない。
しかも、女性が快楽に耐えるには男よりも訓練が必要になってくる。
ティティの痴体を相手にし続けて、俺の良心が持つ自信がない。
「絶対に役に立ちますから!」
「……教えてもいいが、ティティ。教えたら俺はキミの側にはいなくなるし、いても目もあわせない。そして、キミを抱いた男は全員殺す。それでもいいなら、教えるが?」
「えぇ~なにそれ~」
混乱と困惑を一緒くたにした表情をするティティに、「それくらい、俺がしたくないってこと」と言うと、不細工な顔をして「なんでよ、もー」と不貞腐れる。
「大切に思ってるってことだよ」
「まあ、あのスティーブンさんがやりたくないことを無理にとは言いませんよ」
「そうしてくれ」
「あっ!でも、そういう知識はいれてもいいですか!」
「ぶっ!」
突然の申し出に、思わずミルクを吹き出しそうになった。
なんで、そうなるんだ!
「だって、ザップにバカにされるの悔しいんですよ」
「ダメ……いや、むしろ知っておいた方が変な性癖にならないか?」
大事に育てすぎて性癖が歪んだという話しはよく聞く。
ティティの性癖は自由であって欲しいが、俺のせいで変な性癖に目覚めたら申し訳ない。
「……ティティ、明日。AV鑑賞会をする」
「なんで」
「情操教育の一環として。そのあとに、アダルト用語とアダルトグッズについての説明をする」
「おぉ!ちょっと楽しみ!」
「ということで、明日の帰りは俺とAVを借りに行く」
「行くー!」
子供のようにはしゃぐティティに、まあ、ちょっと羞恥の地獄を見てもらおうかと画策する。
翌日の夜、俺の大画面テレビに流れる卑猥な映像に、ティティは泣き叫ぶことになった。
情報を提供してくれた女と一夜を共にし、少し疲れた足取りで帰り道を辿る。
一夜と言っても、ちょっとやることやったらサヨナラだ。朝までなんて付き合ってられない。
ここ最近、ずっと夜は女といる気がして、少し疲れた。
こういうときに、ティティの顔が無性に見たくなる。
それで、一緒にホットミルクを飲んで、一緒に眠って、朝を向かえて。
「……会いたいなぁ」
会って、抱き締めて、目一杯吸って。
しかし、ティティの家に汚れを持ち込みたくない。
「……帰ろう」
どうせ、明日には会えるんだ。
重たい足を引きずり家に帰ると、人の気配がある。
侵入者かと身構えたが、すぐに軽い足音と「お帰りなさい」と聞きたかった声と姿が現れた。
「ティティ、なにしてるんだ?」
思わず聞くと、ティティは当たり前のように「疲れてそうだから来ました」と言う。
ありがたいと思うべきなんだろうが、いまはできれば会いたくなかったというか。
女を抱いた手でティティに触りたくない。
「ジャケット預かりますよ」
手を伸ばしてきたティティから自然と身を引くと、数秒停止してから「迷惑なようでしたら帰りますよ」と、眉をハの字にして言うから慌てて「迷惑じゃない」と訂正する。
「ただ、その……さっきまで、女といたんだ……」
そこでナニをしていたかは言わずとも伝わったのか、苦笑いしながら「それで私に触りたくないんですか?」と聞いてきた。
察しがよくて助かるよ。
「そういうこと。だから、一度シャワーを浴びさせてくれないか?」
「構いませんけど……。私はいない方がいいんじゃ……」
「いや正直、話しはしたかった。触らなければいいだけだから」
ティティの脇を通ってシャワーを浴びているとき、張りつめていた緊張が緩んだような気がした。
やはり、来てもらってよかったかも知れないな。
浴室からでると、しっかりとパジャマが用意されていて表情も緩む。
リビングに行くと、ソファーでケータイを弄っていたティティがこちらを向き「なにか飲みますか?」と聞いてきた。
「じゃあ、ホットミルク。砂糖いっぱいだけ」
「わかりました」
キッチンでミルクを温めるティティに、「俺、そんなに疲れた顔してたかい?」と聞くと、顎に手をあて「顔というか……仕草?」と言う。
仕草?
「髪かきあげたり、眉間のシワほぐしたり、腕組んだりすることが多いときは、疲れてるんだろうなと」
「そんな些細なところを見てるのか、キミ」
「まあ……。嫌ならやめますけど」
バツが悪そうに視線をそらすティティ。
「嫌じゃないよ。気遣ってくれて、ありがとう」
「いえ、別にこれくらい」
口ではそう言うくせに、表情は嬉しそうなところが愛しくなる。
できあがったホットミルクを受け取り、ソファーに向かい合って座った。
いつもなら俺の隣に座るのに、向かいに座るのは俺に触れない気遣いだろう。
「正直、ここ最近、気を張っていたから来てくれて助かったよ」
「呼んでくれたら、すぐ来ますよ。というか、呼びつけたり押し掛けたりするときと、しないとき。なにが違うんですか?」
「うーん、そういう男女間の汚れ仕事のときは、ついキミを避けてしまうかな」
俺の言葉に盛大にしかめっ面をするティティ。
「私だって、汚れ仕事してます」
「それは、セクシャルなものじゃないだろ」
「なら、セクシャルなものを教えてくださいよ」
「やだ」
ティティには、拷問などの汚れ仕事は仕込んだが、性的な部分は保健の授業程度の知識しか与えていない。
そのうち知るとはわかっているが、ティティにそういうのを知って欲しくない自分が勝ってしまった。
それに、ティティに性技を仕込むということは、必然的に俺が実技で教えないといけない。
しかも、女性が快楽に耐えるには男よりも訓練が必要になってくる。
ティティの痴体を相手にし続けて、俺の良心が持つ自信がない。
「絶対に役に立ちますから!」
「……教えてもいいが、ティティ。教えたら俺はキミの側にはいなくなるし、いても目もあわせない。そして、キミを抱いた男は全員殺す。それでもいいなら、教えるが?」
「えぇ~なにそれ~」
混乱と困惑を一緒くたにした表情をするティティに、「それくらい、俺がしたくないってこと」と言うと、不細工な顔をして「なんでよ、もー」と不貞腐れる。
「大切に思ってるってことだよ」
「まあ、あのスティーブンさんがやりたくないことを無理にとは言いませんよ」
「そうしてくれ」
「あっ!でも、そういう知識はいれてもいいですか!」
「ぶっ!」
突然の申し出に、思わずミルクを吹き出しそうになった。
なんで、そうなるんだ!
「だって、ザップにバカにされるの悔しいんですよ」
「ダメ……いや、むしろ知っておいた方が変な性癖にならないか?」
大事に育てすぎて性癖が歪んだという話しはよく聞く。
ティティの性癖は自由であって欲しいが、俺のせいで変な性癖に目覚めたら申し訳ない。
「……ティティ、明日。AV鑑賞会をする」
「なんで」
「情操教育の一環として。そのあとに、アダルト用語とアダルトグッズについての説明をする」
「おぉ!ちょっと楽しみ!」
「ということで、明日の帰りは俺とAVを借りに行く」
「行くー!」
子供のようにはしゃぐティティに、まあ、ちょっと羞恥の地獄を見てもらおうかと画策する。
翌日の夜、俺の大画面テレビに流れる卑猥な映像に、ティティは泣き叫ぶことになった。