短編
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「政宗様が酷く気落ちしてるんだ」
突如現れた伊達君の保護者、片倉さんはそう言った。
伊達君とは、ちょっかいをかけてきた伊達君に理不尽な言葉を浴びせる程度の仲なので、そんな事を言われても静かで平和だ位にしか思わない。
なので、「そっすか」と言い捨て去ろうとしたら、回り込んで行く手を阻まれた。
「実はバレンタインにお前からチョコを貰えなかったのが理由らしいんだ」
聞いてないし、どうでもいいし、何ヵ月前の話だし、どんだけ引きずってるんだし。
伊達君、そんなにメンタル弱かったっけ。
私が何を言っても「素直じゃないhoneyだ」とか冗談で返す鋼の心の持ち主だと思ってたわ。
「……それで、私にどうしろって言うんですか」
仕方ない。乗り掛かった船だ、聞いてやろう。
大体、予想はつくが。
「今からでも遅くねぇ。チョコレートを作ってやってくれ。材料は用意してある」
そっと渡された三つのビニール袋には、ラッピング用品と大量の徳用チョコレートが入ってた。
おい、この量を私一人で作れって言うのか。
というか、この量食べたら伊達君鼻血だすんじゃないか。
「やる気がわいてきました!頑張ります!」
伊達君に鼻血をださせる為に!
そんな経緯で作ることにはなったが、できる事なら美味い物を作りたい。
伊達君の為ではなく、食材の為に。
なので、料理上手と噂の前田まつさんに話を伺った所「料理は愛情でございまする!」と豪語された。
残念ながらそんな物は持ち合わせていない。
あったら、ちゃんと当日に渡してるし忘れない。
しょうがないが、恥を忍んで男子で料理上手な猿飛君に事情を説明したら、喜んで手伝ってくれた。
そんなこんなで、猿飛君の憎しみと私の悪意で出来上がったチョコレートを見事全部たいらげた伊達君は、案の定鼻血をだしたらしい。
こうして私と猿飛君の間に固い絆が結ばれたのであった。
突如現れた伊達君の保護者、片倉さんはそう言った。
伊達君とは、ちょっかいをかけてきた伊達君に理不尽な言葉を浴びせる程度の仲なので、そんな事を言われても静かで平和だ位にしか思わない。
なので、「そっすか」と言い捨て去ろうとしたら、回り込んで行く手を阻まれた。
「実はバレンタインにお前からチョコを貰えなかったのが理由らしいんだ」
聞いてないし、どうでもいいし、何ヵ月前の話だし、どんだけ引きずってるんだし。
伊達君、そんなにメンタル弱かったっけ。
私が何を言っても「素直じゃないhoneyだ」とか冗談で返す鋼の心の持ち主だと思ってたわ。
「……それで、私にどうしろって言うんですか」
仕方ない。乗り掛かった船だ、聞いてやろう。
大体、予想はつくが。
「今からでも遅くねぇ。チョコレートを作ってやってくれ。材料は用意してある」
そっと渡された三つのビニール袋には、ラッピング用品と大量の徳用チョコレートが入ってた。
おい、この量を私一人で作れって言うのか。
というか、この量食べたら伊達君鼻血だすんじゃないか。
「やる気がわいてきました!頑張ります!」
伊達君に鼻血をださせる為に!
そんな経緯で作ることにはなったが、できる事なら美味い物を作りたい。
伊達君の為ではなく、食材の為に。
なので、料理上手と噂の前田まつさんに話を伺った所「料理は愛情でございまする!」と豪語された。
残念ながらそんな物は持ち合わせていない。
あったら、ちゃんと当日に渡してるし忘れない。
しょうがないが、恥を忍んで男子で料理上手な猿飛君に事情を説明したら、喜んで手伝ってくれた。
そんなこんなで、猿飛君の憎しみと私の悪意で出来上がったチョコレートを見事全部たいらげた伊達君は、案の定鼻血をだしたらしい。
こうして私と猿飛君の間に固い絆が結ばれたのであった。