短編
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あれはまだ、佐助が幼く純粋だった時の話だ。
佐助と手を繋いで里を散歩していると、引退したじいちゃんが趣味の木彫りで名前を入れる事を不思議がった佐助。
「撫子ちゃん。なんで名前を彫るの?」
「自分が彫りました、自分の物ですよって意味で彫ってるんだよ」
「自分のものには名前を彫るの?」
「そうだね」
そうなんだ!と言って、佐助は私の手を離してじいちゃんの元に行き、彫刻刀を借りた。
何に使うんだろうなぁ、と彫刻刀を持って戻ってきた佐助を見ていたら、佐助は走ってきた勢いのまま彫刻刀を私の腹目掛けて振り下ろしてきたのだ。
「ぎゃあ!」
すんでの所で回避したが、佐助は酷く不満そうに「避けちゃだめ!」と言った。
「なに?!佐助どうしたの?!私、大好きだよね?!」
「うん!大好き!だから、誰かに取られちゃう前に俺様の名前彫るの!」
撫子ちゃんは俺様のものだから!と、邪気のない真っ直ぐな瞳で言われた時、私は久しぶりに恐怖を感じたね。子供って行動が予測不能で超怖いって思ったよ。
「まあ、そんな事があったんだよ佐助。で、昨日、同様の理由で弁丸様に刺されかけた訳だが、どんな心境だい佐助」
「子供超怖い!」
佐助と手を繋いで里を散歩していると、引退したじいちゃんが趣味の木彫りで名前を入れる事を不思議がった佐助。
「撫子ちゃん。なんで名前を彫るの?」
「自分が彫りました、自分の物ですよって意味で彫ってるんだよ」
「自分のものには名前を彫るの?」
「そうだね」
そうなんだ!と言って、佐助は私の手を離してじいちゃんの元に行き、彫刻刀を借りた。
何に使うんだろうなぁ、と彫刻刀を持って戻ってきた佐助を見ていたら、佐助は走ってきた勢いのまま彫刻刀を私の腹目掛けて振り下ろしてきたのだ。
「ぎゃあ!」
すんでの所で回避したが、佐助は酷く不満そうに「避けちゃだめ!」と言った。
「なに?!佐助どうしたの?!私、大好きだよね?!」
「うん!大好き!だから、誰かに取られちゃう前に俺様の名前彫るの!」
撫子ちゃんは俺様のものだから!と、邪気のない真っ直ぐな瞳で言われた時、私は久しぶりに恐怖を感じたね。子供って行動が予測不能で超怖いって思ったよ。
「まあ、そんな事があったんだよ佐助。で、昨日、同様の理由で弁丸様に刺されかけた訳だが、どんな心境だい佐助」
「子供超怖い!」