短編
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佐助はよく周りを見ている。
気が利くし、面倒見のいい奴だ。
だが、そんないい奴でも欠点がある。
こいつは、人の好意を信用しない。
人として信用していても、その好意の裏には何か思惑があると勘ぐって頼らない。
過去に何があったのかは知らないけれど、一人で気張ってたら辛いだろうに。
佐助が甘えた声で甘えてきたら、どんな女でもコロッと行くだろうに。
少し位、背中を預けたっていいんじゃないだろうか。
「そう思わない、佐助?」
「そうだねー」
サンドイッチを飲み込み、佐助はへらりと笑った。
この流し方は、話は聞いていたが心底どうでもいい時の流し方だ。
「佐助、ちゃんと聞いてよ」
「そうは言っても、今さらどう甘えればいいのか分かんないんだよねー」
「成る程ねー。あ、お姉さーん!その、ミラクル苺パフェこっちでーす!」
私が注文したパフェが届いた。
ここのパフェは美味いが高いので滅多に食べられない。
私のテンションは鰻登りである。
いただきます、と早速手をつけようとした時だった。
「例えばさ、女の子と食事に行った時の甘え方ってどんな?」
お、なんだ、やる気だしたのか?
そうだなぁ、女の子なら「ちょっと頂戴」とかが鉄板じゃないかな?と、パフェを食べる手を止めて提案すると、突然佐助が私のスプーンを持った手を掴み、顔を近付け「撫子」と囁くように呼んだ。
「な、なに?」
少しドキドキしながら返事をすると、佐助は覗き込むように姿勢を低くして「そのパフェ全部頂戴?」と言った。
うん。完璧な上目遣いに猫撫で声でコロッといきそうだが、獲物を狙うハンターのような目なのは隠しきれてないぞ。
私はコロッといかないからな!
お姉さーん!ミラクル苺パフェもう一つお願いします!
気が利くし、面倒見のいい奴だ。
だが、そんないい奴でも欠点がある。
こいつは、人の好意を信用しない。
人として信用していても、その好意の裏には何か思惑があると勘ぐって頼らない。
過去に何があったのかは知らないけれど、一人で気張ってたら辛いだろうに。
佐助が甘えた声で甘えてきたら、どんな女でもコロッと行くだろうに。
少し位、背中を預けたっていいんじゃないだろうか。
「そう思わない、佐助?」
「そうだねー」
サンドイッチを飲み込み、佐助はへらりと笑った。
この流し方は、話は聞いていたが心底どうでもいい時の流し方だ。
「佐助、ちゃんと聞いてよ」
「そうは言っても、今さらどう甘えればいいのか分かんないんだよねー」
「成る程ねー。あ、お姉さーん!その、ミラクル苺パフェこっちでーす!」
私が注文したパフェが届いた。
ここのパフェは美味いが高いので滅多に食べられない。
私のテンションは鰻登りである。
いただきます、と早速手をつけようとした時だった。
「例えばさ、女の子と食事に行った時の甘え方ってどんな?」
お、なんだ、やる気だしたのか?
そうだなぁ、女の子なら「ちょっと頂戴」とかが鉄板じゃないかな?と、パフェを食べる手を止めて提案すると、突然佐助が私のスプーンを持った手を掴み、顔を近付け「撫子」と囁くように呼んだ。
「な、なに?」
少しドキドキしながら返事をすると、佐助は覗き込むように姿勢を低くして「そのパフェ全部頂戴?」と言った。
うん。完璧な上目遣いに猫撫で声でコロッといきそうだが、獲物を狙うハンターのような目なのは隠しきれてないぞ。
私はコロッといかないからな!
お姉さーん!ミラクル苺パフェもう一つお願いします!