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やばい、やばい、やばい!!
背後から聞こえる、「止まれ、仔犬!」という、クルーウェル先生の怒声に縮み上がりながら、走る速度は緩めない。
ここで失速でもしようものなら、あの怒髪天をついたクルーウェル先生に何をされるかわかったもんじゃない。
しかし、このままでは、脚の長さの差で確実に追い付かれる。
現に、背後から聞こえるクルーウェル先生の怒声が近くなってきている。
あの、風の抵抗をもろに受ける毛皮のコートを着ているのに、スピードをあげてくるってどういうことなの!
普段は、運動なんてできません、みたいな顔をしているのに、足も速くていらっしゃる!
なんとか、あの足を封じられないかと思案して、ずいぶん前にサイズを間違って買ってしまったハイヒールが部屋にあることを思い出した。
マジカルペンを、クルーウェル先生の足元に向け、部屋にあるハイヒールを強くイメージし、「変われー!」と言えば、見事にクルーウェル先生のお洒落な革靴がハイヒールに変わった。その瞬間、クルーウェル先生が体勢を崩し、膝をついた。
わははは!男がハイヒールを履きこなせるわけがない!よっしゃぁ!と安堵したのも束の間。膝をついたところから、流れるようにクラウチングスタートをし、一気に加速してきた。
「ちょっと待ってぇ!」
どうして、そのハイヒールとコートでさっきよりスピードが出ているんですか!
説明しよう!クルーウェル先生は先ほど膝をつかされたことと、仔犬である私に反抗されたことに大層腹をたてて怒りが振りきれている!
その証拠に、顔が般若のようになり、「止まれ」とも言わなくなった!
あの顔は、「確実に貴様を捕まえて泣きながら地を這いつくばらせ、調教してやる」という顔だ!
まずい、まずい、まずい!これは、まずい!
人間としての生活が終わってしまう!
怒声にとってかわり、背後から聞こえるハイヒールの靴音に泣きそうにながら、コーナーを曲がり、減速、あるいは転倒を目論んだのだが、クルーウェル先生は減速も転倒もせず、綺麗なフォームを維持しコーナリングした。
なんでですか!
ひぃ、ひぃ、言いながら逃げていたが、遂には背後までハイヒールの音が迫り、最終的に並走されラリアットで止められた。
「げほっ!げほっ!」
酸欠のところに食らったラリアットで噎せていたら、息ひとつ乱していないクルーウェル先生が「ずいぶんと楽しそうに駆け回ったな、仔犬。ドッグランは終わりだ」と、綺麗な顔を怒りと、いまから行うであろう調教への興奮で歪めて言った。
「せ、先生……!植物園の薬草を勝手に拝借したことや、反抗したことは謝るので、許してください……!」
必死に謝るも、クルーウェル先生は無慈悲にも「もう、遅い」と低い声で死刑宣告をした。
「お前、なんだそれ」
エースが愉快そうに、私の首についた赤い首輪を指差して聞いてきた。
「これはね、私がクルーウェル先生の言いつけを破る度に電流が流れる魔法の首輪だよ……」
「……本当になにしたんだよ、お前」
斯々然々と説明したら、エースに「要領悪いのに、勇者だよなー」と呆れられた。
ラギー先輩にも言われたよ、それ。
「別に、あれだけあるんだから、ちょっとくらい貰っても……あぎゃー!」
刹那、首輪を通して電流が流れ酷い叫び声をあげてしまった。
痛みのあまり地に伏す私の耳に、「どうやら、まだ調教が必要なようだな。駄犬」と、首輪の持ち主であるクルーウェル先生の声がするりと入ってくる。
クルーウェル先生はうずくまる私の襟首を掴み立たせ、教鞭で無理矢理視線を合わせ「俺との待ち合わせに雑談で遅れただけでなく、反省の色の見えない発言。覚悟はできているな?」と問いかけてくるが、できていません。
「Bad girl.二度と俺に逆らう気など起きないように、調教しなおしてやる。ありがたく思え」
「くぅーん!」
背後から聞こえる、「止まれ、仔犬!」という、クルーウェル先生の怒声に縮み上がりながら、走る速度は緩めない。
ここで失速でもしようものなら、あの怒髪天をついたクルーウェル先生に何をされるかわかったもんじゃない。
しかし、このままでは、脚の長さの差で確実に追い付かれる。
現に、背後から聞こえるクルーウェル先生の怒声が近くなってきている。
あの、風の抵抗をもろに受ける毛皮のコートを着ているのに、スピードをあげてくるってどういうことなの!
普段は、運動なんてできません、みたいな顔をしているのに、足も速くていらっしゃる!
なんとか、あの足を封じられないかと思案して、ずいぶん前にサイズを間違って買ってしまったハイヒールが部屋にあることを思い出した。
マジカルペンを、クルーウェル先生の足元に向け、部屋にあるハイヒールを強くイメージし、「変われー!」と言えば、見事にクルーウェル先生のお洒落な革靴がハイヒールに変わった。その瞬間、クルーウェル先生が体勢を崩し、膝をついた。
わははは!男がハイヒールを履きこなせるわけがない!よっしゃぁ!と安堵したのも束の間。膝をついたところから、流れるようにクラウチングスタートをし、一気に加速してきた。
「ちょっと待ってぇ!」
どうして、そのハイヒールとコートでさっきよりスピードが出ているんですか!
説明しよう!クルーウェル先生は先ほど膝をつかされたことと、仔犬である私に反抗されたことに大層腹をたてて怒りが振りきれている!
その証拠に、顔が般若のようになり、「止まれ」とも言わなくなった!
あの顔は、「確実に貴様を捕まえて泣きながら地を這いつくばらせ、調教してやる」という顔だ!
まずい、まずい、まずい!これは、まずい!
人間としての生活が終わってしまう!
怒声にとってかわり、背後から聞こえるハイヒールの靴音に泣きそうにながら、コーナーを曲がり、減速、あるいは転倒を目論んだのだが、クルーウェル先生は減速も転倒もせず、綺麗なフォームを維持しコーナリングした。
なんでですか!
ひぃ、ひぃ、言いながら逃げていたが、遂には背後までハイヒールの音が迫り、最終的に並走されラリアットで止められた。
「げほっ!げほっ!」
酸欠のところに食らったラリアットで噎せていたら、息ひとつ乱していないクルーウェル先生が「ずいぶんと楽しそうに駆け回ったな、仔犬。ドッグランは終わりだ」と、綺麗な顔を怒りと、いまから行うであろう調教への興奮で歪めて言った。
「せ、先生……!植物園の薬草を勝手に拝借したことや、反抗したことは謝るので、許してください……!」
必死に謝るも、クルーウェル先生は無慈悲にも「もう、遅い」と低い声で死刑宣告をした。
「お前、なんだそれ」
エースが愉快そうに、私の首についた赤い首輪を指差して聞いてきた。
「これはね、私がクルーウェル先生の言いつけを破る度に電流が流れる魔法の首輪だよ……」
「……本当になにしたんだよ、お前」
斯々然々と説明したら、エースに「要領悪いのに、勇者だよなー」と呆れられた。
ラギー先輩にも言われたよ、それ。
「別に、あれだけあるんだから、ちょっとくらい貰っても……あぎゃー!」
刹那、首輪を通して電流が流れ酷い叫び声をあげてしまった。
痛みのあまり地に伏す私の耳に、「どうやら、まだ調教が必要なようだな。駄犬」と、首輪の持ち主であるクルーウェル先生の声がするりと入ってくる。
クルーウェル先生はうずくまる私の襟首を掴み立たせ、教鞭で無理矢理視線を合わせ「俺との待ち合わせに雑談で遅れただけでなく、反省の色の見えない発言。覚悟はできているな?」と問いかけてくるが、できていません。
「Bad girl.二度と俺に逆らう気など起きないように、調教しなおしてやる。ありがたく思え」
「くぅーん!」