2020バレンタイン部屋
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バレンタインは毎年、作者様と推しには大枚叩いてチョコを送っていた。
ありがとう作者様、ありがとう推し。
あなた達の為なら郵送代込みのチョコレートの値段なんて、痛くも痒くもないわ。
さて、今年も無事各所の作者様と推しにチョコレートを送れたが、降谷さんどうしよう。
今までは、匿名ではないが匿名と同義だったから少しも怖くないわとか歌いながら送ってたけど、降谷さんには顔面も名前も割れているから、リアルバレンタインじゃないですか?
私の心臓が持ちこたえますか?
しかも、私はいまのところ被疑者枠から外れておらず監視対象なわけで、そんな相手から市販とはいえチョコレートもらった降谷さんの反応を考えてごらんなさい?
「被疑者から受けとるわけないじゃないですか(執行人微笑)」
あ~!ダメですね!ダメです!
ガード張ってガードブレイク大ダメージ受けますわ!
カノーネ!
暗黒微笑にかけて笑いでダメージ軽減させようとしましたが、無意味でした!
普通に想像しただけでもしんどいですわ!
いやいやいや、そもそも降谷さん死ぬほど貰っているだろうし、そこに追い討ちかけるように甘い物は嫌がられるでしょ。
むしろ、わたさない事が推しへの愛情!と自分を言いくるめたが、いやぁ、習慣って怖いね。なんで、降谷さん用に買ってるんだよ。ビックリしたわ。ビックリしたから、追加で風見さんたち部下の方々の分も買っちゃったわよ。
どうしたもんかな、自分で食べるか。と思っていた矢先にケータイが降谷さんからの着信を知らせ、「ひゅっ……!」と夢女子の呼吸がでてしまった。
震える手で通話ボタンを押し、「もしもし?」と言おうとしたが、「しょっぱい物を買ってきてくれ。あと、煎茶とカップ麺」と問答無用な買い出し命令がくだった。
「あの……出先なので一度帰ってから……」
『出先なら丁度いいな、よろしく頼む。あぁ、領収書とレシートは忘れないように。じゃ』
ぶつり、と一方的に用件を伝え切れた電話に「傍若無人~」と興奮で震えた。
そうそうそう、降谷さんのこの俺様具合がたまらないんですよ!
しょっぱい物ってことは、やっぱりチョコレート食べてるんだろうなぁ。
一度、この無駄に買ってしまったチョコレートを置いてきたいが、たぶんそれをしたらこれ公されてしまう。
いや、私は公安じゃないからただの言葉の暴力を受けるだけなんだが。
致し方なく、生前の癖でしていた貯金を崩して買い物かご一杯に頼まれた物を入れ、がさごそ言わせながら警視庁まで赴いたら、待ち受けていた風見さんに引きずられる様に中へと引っ張って行かれた。
やめてください、まるで私が悪いことをしたみたいじゃないですか!
連れてこられた風見さんたちの仕事部屋に入ると、チョコを事務的に食べながら忙しなくキーボードを叩く降谷さんの背中と、机に置かれた翼を授けるドリンクが目に入ったので扉を閉めた。
「そっとしておこう」
「降谷さん、しょっぱい物が来ましたよ」
風見さんにより、そっとさせてもらえなかったので恐る恐る入れば、不機嫌丸だしな降谷さんが「想定より早かったな」と褒めてくれたので、安心して崩れ落ちそうだった。
「そっちに置いといてくれ」
指された方を見れば、学校でよく見る折り畳み机とパイプ椅子が置いてあったので、袋からお煎餅からポテチ、カップ麺を取り出したら、わらわらとゾンビの様に部下の方々が集まってきた。
なるほど、貴様ら全員修羅場だな。ちゃんと食事と睡眠とお風呂は入るんだぞ。
ゾンビ部下さんたちを避け、降谷さんに領収書とレシートをわたせば、余計な物は買っていないかチェックが入った。
チェックが済むと、財布から使った分よりだいぶ多めのお札をわたされたので、お釣りをだそうとしたら「お小遣いだ」と言われた。
あぁ~!推しのそういう、飴と鞭の使い分け私大好き~!
降谷さんと諭吉愛してる~!
「じゃあ、私はこれにて」
用は済んだぜ!と帰ろうとしたら、「なんだ、もう帰るのかい?」と声をかけられた。
むしろ、なぜ居座る?と振り返れば、降谷さんが変わらず不機嫌な顔で手を差し出していた。
なに、その手。
「今日がなんの日かは君の知るところだと思うが?」
Twitterで呟いていただろ。と、まだ盗み見されているのを忘れて呟いていたのを思い出した。
いや、しかし、降谷さんのデスク周りには山とつまれたチョコレート。そして私は被疑者。カノーネでガードブレイク大ダメージは嫌だ。絶対にまた泣き喚いてバンバンしてしまう。
しかも、ここでわたしたら部下さんたちにも見られるというわけで、そんな学生が廊下でわたすような状況下でわたせるのか、私?無理だ!
「……実は用意し忘れちゃったんですよ~!すみません~!」
笑って誤魔化そうとする私を、降谷さんは目を細めて「なるほど。君の僕への気持ちはその程度だったということか」とルシファー開幕ダメージ並みのダメージが入った。
こんにちは、情緒の死んだオタク。
「なんでそんなこと言うの推しぃ!私は推しがこれ以上チョコレートで胃もたれおこさないようにと思ってわたすの遠慮したしそもそも被疑者から絶対貰わないだろうって思ったからわたさなかったのに!なんで!なんで!うわぁぁぁぁぁ!」
床に崩れ落ち泣き喚く情緒が死んだオタクの早口を初めて目の当たりにした人たちはどよめき、一度見たことのある風見さんは私を宥めようとしてくれ、降谷さんはなんか見ている。
「じゃあ、僕が貰うって言ったら用意し……わたす、わたさないって言ってるってことは、用意はしてるんだな?」
「あぁー!ちょっと待って降谷さん!」
私の制止も聞かず、私の鞄からチョコレートの箱を二個取り出し、満面の笑みで「どっちだ?」と聞いてくるベビーフェイスデビル。顔がいい。
観念して小さい方を指差せば、「こっちの大きいのは?」と聞かれ「風見さんたちにもって思って」と羞恥と開幕ダメージで涙が止まらない私を他所に、「よかったな、お前たち。女子高生からバレンタインチョコレート貰えて」と言えば、小さく「よしっ」という声が聞こえてきた。
「喜んでもらえて、なによりです……」
「まあ、お前たちのは義理で本命は僕だということは覚えておくんだぞ」
「やめろー!鬼かー!こんな!こんな大勢の前で本命チョコなんてわたした経験のない私を辱しめて楽しいのかー!」
「すごく!」
爽やか笑顔で肯定され、風見さんに泣きついたら「降谷さん、苛めるのはその辺にしてあげてください」と止めに入ってくれた。
「うぅ……風見さんマイエンジェル……」
「エンジェル……なにを言っているんだい君は……。私たちにもチョコレート、ありがとう」
「ふぇ……菩薩……」
私の世迷い言に風見さんは困ったように笑い、降谷さんは「天使か菩薩か統一したらどうだ」と苦言を呈した。
マイエンジェルであり菩薩なんですよ。
ぐずぐずと、中々情緒が安定しない私に背を向けた降谷さんはデスクから長細い紙袋を持って来て、「手、出してください」と言うからだせば「ハッピーバレンタイン」と言うから目がごま塩。
「海外では、男性から女性に花を贈るのが一般的でしてね。まあ、花だと処理に困るかも知れないので、ハーバリウムにしてみました。本当は貰えなくてもわたすつもりでしたが、あれだけ僕が好きだと言っていたのになにもないのが少し癪に障りましてね。すみません」
降谷さんがなにか謝っているが、目がごま塩脳ミソフリーズナウな私の耳には入って来ない。
はっぴーばれんたいん?推しから?個人的に?
「お……推しぃ!そういうのは一週間前から宣告してくれないと心臓とまってしまうんです!やめてくださいありがとうございます大好き!プレゼントのチョイスがちゃんと相手に配慮しつつ基本からずれないのがさすが私の推し降谷零って感じで好きって感情が天元突破!これを活力に私は生きていくんだうわぁぁぁぁぁぁ!」
今度は喜びで情緒不安定になる私に、「喜んでくれてなによりだが、うるさい。お茶淹れてやるから、落ち着け」とこうなった原因がなにか言ってるし、降谷さんにお茶なんて淹れさせられないので、涙を拭いてティーブレイクの為のお茶を淹れにいった。
バレンタイン最高!
「いやぁ、ストレス発散もできて面白癒し場面を見られるなんて最高だな」
「あまり、いたいけな女子高生の気持ちを利用しない方がよいのでは……」
「風見、僕は利用できる物はなんでもするさ」
「それはちょっと……」
ありがとう作者様、ありがとう推し。
あなた達の為なら郵送代込みのチョコレートの値段なんて、痛くも痒くもないわ。
さて、今年も無事各所の作者様と推しにチョコレートを送れたが、降谷さんどうしよう。
今までは、匿名ではないが匿名と同義だったから少しも怖くないわとか歌いながら送ってたけど、降谷さんには顔面も名前も割れているから、リアルバレンタインじゃないですか?
私の心臓が持ちこたえますか?
しかも、私はいまのところ被疑者枠から外れておらず監視対象なわけで、そんな相手から市販とはいえチョコレートもらった降谷さんの反応を考えてごらんなさい?
「被疑者から受けとるわけないじゃないですか(執行人微笑)」
あ~!ダメですね!ダメです!
ガード張ってガードブレイク大ダメージ受けますわ!
カノーネ!
暗黒微笑にかけて笑いでダメージ軽減させようとしましたが、無意味でした!
普通に想像しただけでもしんどいですわ!
いやいやいや、そもそも降谷さん死ぬほど貰っているだろうし、そこに追い討ちかけるように甘い物は嫌がられるでしょ。
むしろ、わたさない事が推しへの愛情!と自分を言いくるめたが、いやぁ、習慣って怖いね。なんで、降谷さん用に買ってるんだよ。ビックリしたわ。ビックリしたから、追加で風見さんたち部下の方々の分も買っちゃったわよ。
どうしたもんかな、自分で食べるか。と思っていた矢先にケータイが降谷さんからの着信を知らせ、「ひゅっ……!」と夢女子の呼吸がでてしまった。
震える手で通話ボタンを押し、「もしもし?」と言おうとしたが、「しょっぱい物を買ってきてくれ。あと、煎茶とカップ麺」と問答無用な買い出し命令がくだった。
「あの……出先なので一度帰ってから……」
『出先なら丁度いいな、よろしく頼む。あぁ、領収書とレシートは忘れないように。じゃ』
ぶつり、と一方的に用件を伝え切れた電話に「傍若無人~」と興奮で震えた。
そうそうそう、降谷さんのこの俺様具合がたまらないんですよ!
しょっぱい物ってことは、やっぱりチョコレート食べてるんだろうなぁ。
一度、この無駄に買ってしまったチョコレートを置いてきたいが、たぶんそれをしたらこれ公されてしまう。
いや、私は公安じゃないからただの言葉の暴力を受けるだけなんだが。
致し方なく、生前の癖でしていた貯金を崩して買い物かご一杯に頼まれた物を入れ、がさごそ言わせながら警視庁まで赴いたら、待ち受けていた風見さんに引きずられる様に中へと引っ張って行かれた。
やめてください、まるで私が悪いことをしたみたいじゃないですか!
連れてこられた風見さんたちの仕事部屋に入ると、チョコを事務的に食べながら忙しなくキーボードを叩く降谷さんの背中と、机に置かれた翼を授けるドリンクが目に入ったので扉を閉めた。
「そっとしておこう」
「降谷さん、しょっぱい物が来ましたよ」
風見さんにより、そっとさせてもらえなかったので恐る恐る入れば、不機嫌丸だしな降谷さんが「想定より早かったな」と褒めてくれたので、安心して崩れ落ちそうだった。
「そっちに置いといてくれ」
指された方を見れば、学校でよく見る折り畳み机とパイプ椅子が置いてあったので、袋からお煎餅からポテチ、カップ麺を取り出したら、わらわらとゾンビの様に部下の方々が集まってきた。
なるほど、貴様ら全員修羅場だな。ちゃんと食事と睡眠とお風呂は入るんだぞ。
ゾンビ部下さんたちを避け、降谷さんに領収書とレシートをわたせば、余計な物は買っていないかチェックが入った。
チェックが済むと、財布から使った分よりだいぶ多めのお札をわたされたので、お釣りをだそうとしたら「お小遣いだ」と言われた。
あぁ~!推しのそういう、飴と鞭の使い分け私大好き~!
降谷さんと諭吉愛してる~!
「じゃあ、私はこれにて」
用は済んだぜ!と帰ろうとしたら、「なんだ、もう帰るのかい?」と声をかけられた。
むしろ、なぜ居座る?と振り返れば、降谷さんが変わらず不機嫌な顔で手を差し出していた。
なに、その手。
「今日がなんの日かは君の知るところだと思うが?」
Twitterで呟いていただろ。と、まだ盗み見されているのを忘れて呟いていたのを思い出した。
いや、しかし、降谷さんのデスク周りには山とつまれたチョコレート。そして私は被疑者。カノーネでガードブレイク大ダメージは嫌だ。絶対にまた泣き喚いてバンバンしてしまう。
しかも、ここでわたしたら部下さんたちにも見られるというわけで、そんな学生が廊下でわたすような状況下でわたせるのか、私?無理だ!
「……実は用意し忘れちゃったんですよ~!すみません~!」
笑って誤魔化そうとする私を、降谷さんは目を細めて「なるほど。君の僕への気持ちはその程度だったということか」とルシファー開幕ダメージ並みのダメージが入った。
こんにちは、情緒の死んだオタク。
「なんでそんなこと言うの推しぃ!私は推しがこれ以上チョコレートで胃もたれおこさないようにと思ってわたすの遠慮したしそもそも被疑者から絶対貰わないだろうって思ったからわたさなかったのに!なんで!なんで!うわぁぁぁぁぁ!」
床に崩れ落ち泣き喚く情緒が死んだオタクの早口を初めて目の当たりにした人たちはどよめき、一度見たことのある風見さんは私を宥めようとしてくれ、降谷さんはなんか見ている。
「じゃあ、僕が貰うって言ったら用意し……わたす、わたさないって言ってるってことは、用意はしてるんだな?」
「あぁー!ちょっと待って降谷さん!」
私の制止も聞かず、私の鞄からチョコレートの箱を二個取り出し、満面の笑みで「どっちだ?」と聞いてくるベビーフェイスデビル。顔がいい。
観念して小さい方を指差せば、「こっちの大きいのは?」と聞かれ「風見さんたちにもって思って」と羞恥と開幕ダメージで涙が止まらない私を他所に、「よかったな、お前たち。女子高生からバレンタインチョコレート貰えて」と言えば、小さく「よしっ」という声が聞こえてきた。
「喜んでもらえて、なによりです……」
「まあ、お前たちのは義理で本命は僕だということは覚えておくんだぞ」
「やめろー!鬼かー!こんな!こんな大勢の前で本命チョコなんてわたした経験のない私を辱しめて楽しいのかー!」
「すごく!」
爽やか笑顔で肯定され、風見さんに泣きついたら「降谷さん、苛めるのはその辺にしてあげてください」と止めに入ってくれた。
「うぅ……風見さんマイエンジェル……」
「エンジェル……なにを言っているんだい君は……。私たちにもチョコレート、ありがとう」
「ふぇ……菩薩……」
私の世迷い言に風見さんは困ったように笑い、降谷さんは「天使か菩薩か統一したらどうだ」と苦言を呈した。
マイエンジェルであり菩薩なんですよ。
ぐずぐずと、中々情緒が安定しない私に背を向けた降谷さんはデスクから長細い紙袋を持って来て、「手、出してください」と言うからだせば「ハッピーバレンタイン」と言うから目がごま塩。
「海外では、男性から女性に花を贈るのが一般的でしてね。まあ、花だと処理に困るかも知れないので、ハーバリウムにしてみました。本当は貰えなくてもわたすつもりでしたが、あれだけ僕が好きだと言っていたのになにもないのが少し癪に障りましてね。すみません」
降谷さんがなにか謝っているが、目がごま塩脳ミソフリーズナウな私の耳には入って来ない。
はっぴーばれんたいん?推しから?個人的に?
「お……推しぃ!そういうのは一週間前から宣告してくれないと心臓とまってしまうんです!やめてくださいありがとうございます大好き!プレゼントのチョイスがちゃんと相手に配慮しつつ基本からずれないのがさすが私の推し降谷零って感じで好きって感情が天元突破!これを活力に私は生きていくんだうわぁぁぁぁぁぁ!」
今度は喜びで情緒不安定になる私に、「喜んでくれてなによりだが、うるさい。お茶淹れてやるから、落ち着け」とこうなった原因がなにか言ってるし、降谷さんにお茶なんて淹れさせられないので、涙を拭いてティーブレイクの為のお茶を淹れにいった。
バレンタイン最高!
「いやぁ、ストレス発散もできて面白癒し場面を見られるなんて最高だな」
「あまり、いたいけな女子高生の気持ちを利用しない方がよいのでは……」
「風見、僕は利用できる物はなんでもするさ」
「それはちょっと……」