短編
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ハッピーメリークリスマスなどなく、俺様は今年もバイト先でお仕事に勤しんでます。
だけどこれは、自分から望んだシフトだから問題ない。
俺様だって、苗樫さんが今日の出勤を希望していなかったら、クリスマスは苗樫さんとのデートを組んでたし。
むさい野郎だけのクリスマス会と、苗樫さんと一緒に過ごせるバイト、どちらがいいかなんて迷う事なく後者に決まってる。
その日のバイト終わりは苗樫さんと二人であがって仲良く歩きながら、渡すタイミングをはかっていると唐突に苗樫さんが「猿飛さんって綺麗な手してますね」と言った。
「そうかな?」
「ちょっと左手見してもらえますか?」
「ん?いいけど」
俺様の左手を見ながら「細いけどいけるかな?」と呟きながら、徐にポケットから指輪をとりだし俺様の中指に通した。
「よかった、ぴったり」
「う、うん?」
「あげます」
「え……?……は?!」
「じゃっ、私こっちなんで。メリークリスマス」
「ちょっ!待って!」
俺様の制止も聞かず、苗樫さんは足早に帰っていってしまった。
その耳はほんのり赤くなっていた気がする。
だけどこれは、自分から望んだシフトだから問題ない。
俺様だって、苗樫さんが今日の出勤を希望していなかったら、クリスマスは苗樫さんとのデートを組んでたし。
むさい野郎だけのクリスマス会と、苗樫さんと一緒に過ごせるバイト、どちらがいいかなんて迷う事なく後者に決まってる。
その日のバイト終わりは苗樫さんと二人であがって仲良く歩きながら、渡すタイミングをはかっていると唐突に苗樫さんが「猿飛さんって綺麗な手してますね」と言った。
「そうかな?」
「ちょっと左手見してもらえますか?」
「ん?いいけど」
俺様の左手を見ながら「細いけどいけるかな?」と呟きながら、徐にポケットから指輪をとりだし俺様の中指に通した。
「よかった、ぴったり」
「う、うん?」
「あげます」
「え……?……は?!」
「じゃっ、私こっちなんで。メリークリスマス」
「ちょっ!待って!」
俺様の制止も聞かず、苗樫さんは足早に帰っていってしまった。
その耳はほんのり赤くなっていた気がする。