criminal
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そろそろアーティアを起こす時間かと思い起きると、アーティアの部屋から「んー!完全復活!」という元気な声が聞こえて笑みがこぼれる。
いつものスーツに着替えてから出れば、キッチンにアーティアが立っていたので、「おはよう、人魚姫。もう体は大丈夫かい?」と尋ねると、口角をひくつかせ「それは、あの無様な姿の私を例えての発言かしら?」と怒る姿もまたいい。
「よろついた無様な姿も愛しかったよ」
「隠しもしないわね」
「なにを言っても喧嘩吹っ掛けるつもりだったんだろ」
俺の問いかけに、アーティアは苦笑いしながら「バレたか」と言う。
「人がまともに動けないのをいいことに、散々撫で回してくれたお礼をしようかと思ったのに」
「そうなのかい?俺はてっきり、景気付けに吹っ掛けようとしたのかと思ったよ」
「それもあるわね」
クスクスといたずらっ子のように無邪気な笑みを浮かべる仕草は小さい姿の時と変わらないのに、いやに艶かしい印象を受ける。
姿形に影響されていないと思っていたが、だいぶ影響されていたんだな。
乗ってこないことが気になったのか、「どうしたの?」と聞かれた。
「いや、綺麗になったなと思って」
「なによ、褒めてもなにもでないわよ」
「それは残念だ」
前触れもなく褒めたのがよくなかったのか、変に警戒して後ずさりをしだした。
そうやって逃げられると追いかけたくなるんだけどなあ。
一歩逃げられれば一歩距離を詰め、また一歩逃げられればまた一歩距離を詰める。
成長したから脚は長くなったものの、やはり俺の方が脚は長いのですぐに追い詰められ、不安そうに見上げ「なによ、本当に」と聞かれるとなにもないのになにかしたくなるな。
「別に。君が逃げるからだろ」
「だって、なんだか雰囲気が怖くて」
きゅっ、と唇を引き結ぶ姿も小さい姿だったらただ可愛いなあ、とからかう余裕もあったのだが大人となるとやはり感情も変わってくるな。
「そんなに怯えることないだろ。俺はただ、選んだ服が似合っていてよかったなと思って見ていただけさ」
「本当でしょうね」
「おや?それ以外のなにかをご所望だったかな?」
さらり、と髪を撫で頬を撫でれば、からかわれていると察し怯えた表情を笑みに切り替え、俺の首に腕を回して「そうだって言ったら、どうする?」と挑発してくる。
「……アーティア。いままでは子供の姿だから見逃されていた行為だと、理解しなさい」
「あら、見逃してくれてた……んん?!」
余裕綽々の様子だったから、逃げないように頭と腰を固定し、約束のセカンドキスを長めにいただいた。
リップ音をたてて唇を離せば、なにか文句のひとつでも言われるかなと思えば、羞恥からか、はたまた怒りからか顔を真っ赤にして涙目で震えていた。
「約束したのも誘ったのも君なんだから、文句は言わないでくれよ」
先手を打っての発言のつもりだったが、アーティア「わかってるけど、そうじゃないわよ!」と怒りをあらわにする。
「私からスマートにアランにして驚かせてやろうって思ってたのに、台無しじゃない!私だって、私からしたかったわ!」
先を越された悔しさから地団駄を踏む姿に、こういう負けず嫌いな子供っぽさは健在なのかと逆に安心してしまうな。
怒るアーティアの頬を撫で、「こっちのテクニックで俺を出し抜こうなんて、十年早いよ」と言えば、お得意の天邪鬼で「速攻抜いてあげるわよ!」と喧嘩腰になる。
「すぐにアランレベルの技術身に付けて、男からバンバン情報引き抜いてやーー」
アーティアがなにやら不穏な言葉を言いきる前に人指しを唇に押しあて「それは許さない」と、低く告げれば緊張した面持ちで黙った。
「君のその魅力的な体を使えば情報は得られるだろう。だが、女性がやるには危険が多い方法だ」
「アランだってやってるじゃない……」
「俺は男だから、いざとなれば相手をねじ伏せられる。でも、君は女性だ。ほら、こうすればもう身動きがとれないだろ」
両手首を片手で拘束し、もう片手で腰を抱き、アーティアの脚の間へ入り込み一切の動きを封じた。
抵抗しようとするが抜け出せず唸るアーティアに、「わかっただろ?」と問えばふて腐れながら「わかったわよ」と理解してもらえたようだ。
「それに、あの程度のキスで取り乱す子には難しいだろうね」
熟れたトマトみたいだったね、とからかえばなにやらゴニョゴニョと言っているようで、「言いたいことがあるなら言ってみなさい」と促せば、頬を紅潮させながら「好きな人にいきなりされたら、取り乱すに決まってるじゃない」と口にするものだから。
「アーティア、この状態でそれを言うのか?」
「言えって言ったのはアランでしょ!」
耳まで赤くして抗議するアーティアを、どうしてやろうかと思案する。
このまま本当に抱いてしまいたい気持ちはあるが、そんなことをすれば軽蔑されるだろう。
しかも、あまり時間がない。
俺としても、最初くらいは優しくゆっくり丁寧にしたい。
なんとか欲を飲み込み、アーティアを抱きしめ「いまはこれで我慢するよ」と言えば、あまりわかっていない声で「そ、そう」と返された。
時間のない朝だったことに感謝するんだな。
久しぶりのアーティア手製朝食に舌鼓を打っていると、「服、ありがとうね」と言われた。
はにかみながら、「アランから一番にもらえたて嬉しかったわ」恥ずかしそうに言われ、初めてアーティアを愛しいと感じたときのような感情に、胸が苦しくなった。
その事実が恥ずかしくて、柄にもなく照れる。
「俺も君のことを言えないくらい、純粋な物言いに弱いみたいだ」
「まるで、私が純粋な物言いをしないみたいじゃない」
「自分の言動を振り返ってみるんだな」
わかって言っているのだろう。
アーティアはクスクス笑い、「そうね、純粋とはほど遠いわね」と肯定する。
「けど、服のサイズなんてよくわかったわね」
「花音薔薇兜が、サイズを測ってくれたからね」
「へぇ、あとで見せて。ちょっと気になるわ」
あまりにも普通に俺がスリーサイズ知っていることに関して受け流されたので、「勝手に知ったことに、文句を言ってもいいんだぞ」と言うも、なんの邪気もない笑顔で「アランなら気にしないわ」と言われ、複雑な感情になった。
意識して気にしてほしい気持ちと、罵られなかったことへの安堵の気持ちがない交ぜになって、気分が悪いなと思っていたら「どうせ、スリーサイズなんて目測できるんでしょ」と、期待に満ちた顔で言われ「できるわけないだろ?!」と驚いて返してしまった。
「できないの……?」
「なんだ、そのがっかりした顔は!」
「アランならできるかなって……」
「俺は下着売り場の店員じゃないんだ、できない!」
「そう……」
本気で俺ならできると思っていたのか、至極残念そうな顔をされた。
なんでそこに期待と憧れみたいな感情をむけてくるんだ。
見た目通りの大人な時と、時折見せる子供っぽさに振り回されて脳がバグを起こしそうだ。
子供の姿の時は、一生懸命背伸びしているようでなんとも思わなかったのにな。
それでも、まあ。
「やっぱり、どんなに姿が変わってもアーティアはアーティアだな」
「どういう意味」
「世界で一番可愛い俺のお姫様」
アーティアは不服そうに「いまは騎士になりたいわ」と言うが、こんな可愛い騎士を前線にはだせないな。
いつものスーツに着替えてから出れば、キッチンにアーティアが立っていたので、「おはよう、人魚姫。もう体は大丈夫かい?」と尋ねると、口角をひくつかせ「それは、あの無様な姿の私を例えての発言かしら?」と怒る姿もまたいい。
「よろついた無様な姿も愛しかったよ」
「隠しもしないわね」
「なにを言っても喧嘩吹っ掛けるつもりだったんだろ」
俺の問いかけに、アーティアは苦笑いしながら「バレたか」と言う。
「人がまともに動けないのをいいことに、散々撫で回してくれたお礼をしようかと思ったのに」
「そうなのかい?俺はてっきり、景気付けに吹っ掛けようとしたのかと思ったよ」
「それもあるわね」
クスクスといたずらっ子のように無邪気な笑みを浮かべる仕草は小さい姿の時と変わらないのに、いやに艶かしい印象を受ける。
姿形に影響されていないと思っていたが、だいぶ影響されていたんだな。
乗ってこないことが気になったのか、「どうしたの?」と聞かれた。
「いや、綺麗になったなと思って」
「なによ、褒めてもなにもでないわよ」
「それは残念だ」
前触れもなく褒めたのがよくなかったのか、変に警戒して後ずさりをしだした。
そうやって逃げられると追いかけたくなるんだけどなあ。
一歩逃げられれば一歩距離を詰め、また一歩逃げられればまた一歩距離を詰める。
成長したから脚は長くなったものの、やはり俺の方が脚は長いのですぐに追い詰められ、不安そうに見上げ「なによ、本当に」と聞かれるとなにもないのになにかしたくなるな。
「別に。君が逃げるからだろ」
「だって、なんだか雰囲気が怖くて」
きゅっ、と唇を引き結ぶ姿も小さい姿だったらただ可愛いなあ、とからかう余裕もあったのだが大人となるとやはり感情も変わってくるな。
「そんなに怯えることないだろ。俺はただ、選んだ服が似合っていてよかったなと思って見ていただけさ」
「本当でしょうね」
「おや?それ以外のなにかをご所望だったかな?」
さらり、と髪を撫で頬を撫でれば、からかわれていると察し怯えた表情を笑みに切り替え、俺の首に腕を回して「そうだって言ったら、どうする?」と挑発してくる。
「……アーティア。いままでは子供の姿だから見逃されていた行為だと、理解しなさい」
「あら、見逃してくれてた……んん?!」
余裕綽々の様子だったから、逃げないように頭と腰を固定し、約束のセカンドキスを長めにいただいた。
リップ音をたてて唇を離せば、なにか文句のひとつでも言われるかなと思えば、羞恥からか、はたまた怒りからか顔を真っ赤にして涙目で震えていた。
「約束したのも誘ったのも君なんだから、文句は言わないでくれよ」
先手を打っての発言のつもりだったが、アーティア「わかってるけど、そうじゃないわよ!」と怒りをあらわにする。
「私からスマートにアランにして驚かせてやろうって思ってたのに、台無しじゃない!私だって、私からしたかったわ!」
先を越された悔しさから地団駄を踏む姿に、こういう負けず嫌いな子供っぽさは健在なのかと逆に安心してしまうな。
怒るアーティアの頬を撫で、「こっちのテクニックで俺を出し抜こうなんて、十年早いよ」と言えば、お得意の天邪鬼で「速攻抜いてあげるわよ!」と喧嘩腰になる。
「すぐにアランレベルの技術身に付けて、男からバンバン情報引き抜いてやーー」
アーティアがなにやら不穏な言葉を言いきる前に人指しを唇に押しあて「それは許さない」と、低く告げれば緊張した面持ちで黙った。
「君のその魅力的な体を使えば情報は得られるだろう。だが、女性がやるには危険が多い方法だ」
「アランだってやってるじゃない……」
「俺は男だから、いざとなれば相手をねじ伏せられる。でも、君は女性だ。ほら、こうすればもう身動きがとれないだろ」
両手首を片手で拘束し、もう片手で腰を抱き、アーティアの脚の間へ入り込み一切の動きを封じた。
抵抗しようとするが抜け出せず唸るアーティアに、「わかっただろ?」と問えばふて腐れながら「わかったわよ」と理解してもらえたようだ。
「それに、あの程度のキスで取り乱す子には難しいだろうね」
熟れたトマトみたいだったね、とからかえばなにやらゴニョゴニョと言っているようで、「言いたいことがあるなら言ってみなさい」と促せば、頬を紅潮させながら「好きな人にいきなりされたら、取り乱すに決まってるじゃない」と口にするものだから。
「アーティア、この状態でそれを言うのか?」
「言えって言ったのはアランでしょ!」
耳まで赤くして抗議するアーティアを、どうしてやろうかと思案する。
このまま本当に抱いてしまいたい気持ちはあるが、そんなことをすれば軽蔑されるだろう。
しかも、あまり時間がない。
俺としても、最初くらいは優しくゆっくり丁寧にしたい。
なんとか欲を飲み込み、アーティアを抱きしめ「いまはこれで我慢するよ」と言えば、あまりわかっていない声で「そ、そう」と返された。
時間のない朝だったことに感謝するんだな。
久しぶりのアーティア手製朝食に舌鼓を打っていると、「服、ありがとうね」と言われた。
はにかみながら、「アランから一番にもらえたて嬉しかったわ」恥ずかしそうに言われ、初めてアーティアを愛しいと感じたときのような感情に、胸が苦しくなった。
その事実が恥ずかしくて、柄にもなく照れる。
「俺も君のことを言えないくらい、純粋な物言いに弱いみたいだ」
「まるで、私が純粋な物言いをしないみたいじゃない」
「自分の言動を振り返ってみるんだな」
わかって言っているのだろう。
アーティアはクスクス笑い、「そうね、純粋とはほど遠いわね」と肯定する。
「けど、服のサイズなんてよくわかったわね」
「花音薔薇兜が、サイズを測ってくれたからね」
「へぇ、あとで見せて。ちょっと気になるわ」
あまりにも普通に俺がスリーサイズ知っていることに関して受け流されたので、「勝手に知ったことに、文句を言ってもいいんだぞ」と言うも、なんの邪気もない笑顔で「アランなら気にしないわ」と言われ、複雑な感情になった。
意識して気にしてほしい気持ちと、罵られなかったことへの安堵の気持ちがない交ぜになって、気分が悪いなと思っていたら「どうせ、スリーサイズなんて目測できるんでしょ」と、期待に満ちた顔で言われ「できるわけないだろ?!」と驚いて返してしまった。
「できないの……?」
「なんだ、そのがっかりした顔は!」
「アランならできるかなって……」
「俺は下着売り場の店員じゃないんだ、できない!」
「そう……」
本気で俺ならできると思っていたのか、至極残念そうな顔をされた。
なんでそこに期待と憧れみたいな感情をむけてくるんだ。
見た目通りの大人な時と、時折見せる子供っぽさに振り回されて脳がバグを起こしそうだ。
子供の姿の時は、一生懸命背伸びしているようでなんとも思わなかったのにな。
それでも、まあ。
「やっぱり、どんなに姿が変わってもアーティアはアーティアだな」
「どういう意味」
「世界で一番可愛い俺のお姫様」
アーティアは不服そうに「いまは騎士になりたいわ」と言うが、こんな可愛い騎士を前線にはだせないな。