criminal
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アーティアからの緊急信号を受け取り、チェインに位置情報を送って探しに行かせるも対象は見つからず。
警察が普通に捜査して見つからないのだから、ある程度の幻術使いか地下に潜ってる可能性があると伝え地下を探ってもらうが、やはり闇雲では見つけるのは難しそうだ。
「うーん、ちょっと急いだ方がよさそうだな……」
僕の言葉にレオが、「大丈夫じゃないんすか?」と不思議そうに聞いてきたが、まあ、アーティア自身にはなんの不安もない。
しかし、彼女に生け捕りができるかというのが心配なのだ。
アーティアの血瘴術は切った物や触れた物を溶かすのが特徴で、生け捕りにするのはあまり向かない。
一応、生け捕りでと言われているので殺さないでくれよ、アーティア!とロウ警部補に嫌味を言わせたくない一心で祈る。
アーティアの心配はしていないのか、と聞かれれば少しはしてるがこの程度でやられるような子ではないのを、昨晩殴りあって嫌と言うほど知らしめられた。
レオに不審な場所がないか探させていたら、とある花屋を指差して「奥の部屋に通じるドアに変な幻術がかけられてます」と言ったので、とりあえず偵察に僕が行くことにする。
「こんにちは、花を見せてもらえますか?」
声をかけるも、奥から人が出てくる気配すらない。
隠れられそうな場所も探したが、生体反応なし。
レオの言う扉も見つからず、アーティアからの連絡もない。
ここは異界に程近いというわけではないし、通信できないというわけではないだろうし。
現に、アーティアの発信器は正常に作動している。
敵はいなそうなのでレオとチェインを呼び、奥へと通じる部屋とやらを探しだし、チェインに中から鍵を開けてもらい突入すれば、片腕をなくしのびている男を余所に家捜しをする返り血まみれのアーティアがいた。
「なにやってるんだ、アーティア」
「あぁ、よかった!皆さん、来てくれたんですね!」
椅子から飛び降りてこちらに駆け寄ってくるアーティアを、「終わったなら連絡しないか!」と怒れば「ケータイ隠されてしまって……すみません」としょんぼりしながら謝られた。
「それで、あれが犯人か?」
「はい、自分で言ってたので」
「生きてるな?」
「大丈夫です。変な種を植え付けられそうになったので咄嗟に片腕切り落としてしまいましたが、出血死しないように切り口は溶かしておきました。死なないように技を使わず殴って気絶させましたし」
ほら、生きてる。と一発蹴りを入れ呻き声をあげさせるアーティアに、レオが「ひでぇ!」と驚いたが、生存確認には一番手っ取り早い方法だろ。
「下手に離れるのも不安で、連絡もできないので困ってたんです。こういう時に、経験の差がでちゃいますね」
一人で解決すると息巻いていた故に、結局僕らが助けに来たことを相当気にしているのか、どことなく覇気がない。
レオが「ほら言うことあるんじゃないっすか?」と急かしてくるので、咳払いをひとつし「新人にしてはよくできた」と褒めれば苦笑いをひとつ返された。
「さぁ、あとは警察に任せて僕らは撤退するぞ」
遠くにサイレンが聞こえてきた。
血みどろのままでアーティアを外に出すのは流石に不審だし、顔の血を軽く拭い落とし僕の上着をかけてから抱き上げ、現場を全員であとにした。
事務所のバスルームに放り込んだアーティアが、湯気をたてながら上がったので「お疲れ様」と冷たい水を差し出す。
「他の人たちは?」
「緊急出動」
外を指差せば、盛大な爆発と土煙があがっている。
「スターフェイズさんは行かなくていいんですか?」
「頑張った新人を褒めないといけないから、僕は残ったよ」
「それなら、クラウスさんに褒められたかったです」
「僕じゃ不満か?」
「信用性の問題ですかね」
どういう意味だ、と頬を軽くつねってもぶすっ、とした表情を変えず振り払うこともない。
「なんだ、なんだ?納得いかない顔をするじゃないか?本当によくやったと思ってるんだぞ」
「でも……最後は上手くできませんでした……。スターフェイズさんの期待に沿えなかったです……」
「おいおい、なに言ってるんだ。完璧に沿ってたじゃないか。ライブラの仕事は生き残るのだって難しいんだ。生き残った、無傷で事件解決、犯人も生きてる。百点満点だ!」
尚も納得いかないという顔をするアーティアを抱き上げ、「君の悪い癖だぞ」と叱咤する。
「いつだって君は百点以上を目指そうとする。それ以上がなくたって。家庭事情があったのはわかるが、ここではその必要はないんだ。生き残ってくれ、アーティア。俺の為にも」
笑ってくれ、俺のHija Mía。と、アーティアの口角を親指で引き上げれば、困った顔をされた。
笑ってほしいんだけどなぁ。
「なら、今日は君の初仕事成功祝いになんでも言うことをきいてあげるよ。なにがいい?」
「それなら、一人暮らしを許してほしいわ!」
「はははっ!ジョークのセンスがないな、アーティア!俺がSíと言うとでも思うのかい!」
絶対に認めないかならー!
警察が普通に捜査して見つからないのだから、ある程度の幻術使いか地下に潜ってる可能性があると伝え地下を探ってもらうが、やはり闇雲では見つけるのは難しそうだ。
「うーん、ちょっと急いだ方がよさそうだな……」
僕の言葉にレオが、「大丈夫じゃないんすか?」と不思議そうに聞いてきたが、まあ、アーティア自身にはなんの不安もない。
しかし、彼女に生け捕りができるかというのが心配なのだ。
アーティアの血瘴術は切った物や触れた物を溶かすのが特徴で、生け捕りにするのはあまり向かない。
一応、生け捕りでと言われているので殺さないでくれよ、アーティア!とロウ警部補に嫌味を言わせたくない一心で祈る。
アーティアの心配はしていないのか、と聞かれれば少しはしてるがこの程度でやられるような子ではないのを、昨晩殴りあって嫌と言うほど知らしめられた。
レオに不審な場所がないか探させていたら、とある花屋を指差して「奥の部屋に通じるドアに変な幻術がかけられてます」と言ったので、とりあえず偵察に僕が行くことにする。
「こんにちは、花を見せてもらえますか?」
声をかけるも、奥から人が出てくる気配すらない。
隠れられそうな場所も探したが、生体反応なし。
レオの言う扉も見つからず、アーティアからの連絡もない。
ここは異界に程近いというわけではないし、通信できないというわけではないだろうし。
現に、アーティアの発信器は正常に作動している。
敵はいなそうなのでレオとチェインを呼び、奥へと通じる部屋とやらを探しだし、チェインに中から鍵を開けてもらい突入すれば、片腕をなくしのびている男を余所に家捜しをする返り血まみれのアーティアがいた。
「なにやってるんだ、アーティア」
「あぁ、よかった!皆さん、来てくれたんですね!」
椅子から飛び降りてこちらに駆け寄ってくるアーティアを、「終わったなら連絡しないか!」と怒れば「ケータイ隠されてしまって……すみません」としょんぼりしながら謝られた。
「それで、あれが犯人か?」
「はい、自分で言ってたので」
「生きてるな?」
「大丈夫です。変な種を植え付けられそうになったので咄嗟に片腕切り落としてしまいましたが、出血死しないように切り口は溶かしておきました。死なないように技を使わず殴って気絶させましたし」
ほら、生きてる。と一発蹴りを入れ呻き声をあげさせるアーティアに、レオが「ひでぇ!」と驚いたが、生存確認には一番手っ取り早い方法だろ。
「下手に離れるのも不安で、連絡もできないので困ってたんです。こういう時に、経験の差がでちゃいますね」
一人で解決すると息巻いていた故に、結局僕らが助けに来たことを相当気にしているのか、どことなく覇気がない。
レオが「ほら言うことあるんじゃないっすか?」と急かしてくるので、咳払いをひとつし「新人にしてはよくできた」と褒めれば苦笑いをひとつ返された。
「さぁ、あとは警察に任せて僕らは撤退するぞ」
遠くにサイレンが聞こえてきた。
血みどろのままでアーティアを外に出すのは流石に不審だし、顔の血を軽く拭い落とし僕の上着をかけてから抱き上げ、現場を全員であとにした。
事務所のバスルームに放り込んだアーティアが、湯気をたてながら上がったので「お疲れ様」と冷たい水を差し出す。
「他の人たちは?」
「緊急出動」
外を指差せば、盛大な爆発と土煙があがっている。
「スターフェイズさんは行かなくていいんですか?」
「頑張った新人を褒めないといけないから、僕は残ったよ」
「それなら、クラウスさんに褒められたかったです」
「僕じゃ不満か?」
「信用性の問題ですかね」
どういう意味だ、と頬を軽くつねってもぶすっ、とした表情を変えず振り払うこともない。
「なんだ、なんだ?納得いかない顔をするじゃないか?本当によくやったと思ってるんだぞ」
「でも……最後は上手くできませんでした……。スターフェイズさんの期待に沿えなかったです……」
「おいおい、なに言ってるんだ。完璧に沿ってたじゃないか。ライブラの仕事は生き残るのだって難しいんだ。生き残った、無傷で事件解決、犯人も生きてる。百点満点だ!」
尚も納得いかないという顔をするアーティアを抱き上げ、「君の悪い癖だぞ」と叱咤する。
「いつだって君は百点以上を目指そうとする。それ以上がなくたって。家庭事情があったのはわかるが、ここではその必要はないんだ。生き残ってくれ、アーティア。俺の為にも」
笑ってくれ、俺のHija Mía。と、アーティアの口角を親指で引き上げれば、困った顔をされた。
笑ってほしいんだけどなぁ。
「なら、今日は君の初仕事成功祝いになんでも言うことをきいてあげるよ。なにがいい?」
「それなら、一人暮らしを許してほしいわ!」
「はははっ!ジョークのセンスがないな、アーティア!俺がSíと言うとでも思うのかい!」
絶対に認めないかならー!