お憑かれwinter 1年目
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「えっと、もう勘づいているとは思いますが……私には……霊感とか霊力とか……そういうのがあります……」
ドキドキでは足りない、バクバクと嫌な脈の打ち方をする心臓。
緊張で呼吸が浅くなる私とは対照的に、忍足先輩は「やっぱり、そうなんか~!」とあっけらかんと受け入れた。
拍子抜けする私と、「ほらな」と言いたげな光君。
「前からな、なんとなくそうなんちゃうかなって思っとったんやけど、本人が否定しとることガツガツ聞くんのはあかんかなって思ってたんや」
スッキリしたー!と、晴れ晴れとした顔の忍足先輩を見たら、ジワリと涙が滲んだがなんとか堪える。
「もしかして今回だけやなくて、今まで肩叩いたりしとったんのもそういう、お祓い?みたいなもんやったん?」
「は……はい……。忍足先輩、憑かれやすく好かれやすい体質みたいで……雑霊祓ったりはしてました……」
途切れ途切れに説明をすれば、忍足先輩は「ほんまかいな!うっわー!おおきにな、夕日さん!」と満面の笑みでお礼を言った。
「なんで……」
「え?なんでって、なんで?助けてもろたんに、お礼言わん方がおかしいやろ?」
「だって……今まで助けてお礼なんて言われたことなくて……。変なことがあったら、全部私の所為にされて……気持ち悪がられて……」
堪えていた涙がボロボロとこぼれ落ち、忍足先輩は狼狽しながら光君に助けを求めるも、「こういうんは、泣かせた本人がなんとかするんが筋とちゃいます?」と突き放した。
忍足先輩は、困った顔を叩き気合いを入れ「そいつらは、そいつら!俺は、俺や!」と宣言した。
「世の中、そういう奴らもおる!せやけど、俺は夕日さんの所為やとか、気持ち悪いなんて思わんし、ほんまに感謝しとる!もし、そんな奴ら見つけたら俺のスピードスターキックかましたるわ!それに、今回かて夕日さんおらな危なかったんやから!おおきに……いや、ありがとう夕日さん!」
ぎゅっ!と手を握られ、忍足先輩の言葉が嬉しくて、嬉しくて、子供のように声をあげて泣いてしまった。
驚いて「手、握られるん嫌やった?!」と言って、手を引っ込めようとするので「はなさないでくださいあああ!」と駄々をこねる。
わーわー、泣く私の声に慌てて駆けつけた住職たちに光君が説明をし、住職たちが「一二三ちゃんを、宜しゅう頼みます」と言っているのが聞こえた。
大泣きが収まり、小さなしゃくりが聞こえる程度に落ち着き、忍足先輩が「レアなもん、見たわ」と茶化してきて、光君が「そういうこと言うからモテへんのですわ」と的確に指摘する。
「うっさいわ!せやけどな、夕日さん。そない怖がらんくても、俺や光だけやなくて住職さんらや白石たちかて味方なんや。もっと信じてくれへん?」
「ごめんな……さい……」
「謝らんでええんよ。白石たちに霊感とか話すかどうかは別として、明日、学校行ったら話しかけたってな。めっちゃ心配しとったから」
その言葉に「はい」と返事をしたら、「おっ!今の笑顔は最高に可愛かったで!」と誉められた。
忍足先輩は隠れイケメンですね。と言えばいつもの調子で、「オープンイケメンやろうが!」と突っ込まれた。
ドキドキでは足りない、バクバクと嫌な脈の打ち方をする心臓。
緊張で呼吸が浅くなる私とは対照的に、忍足先輩は「やっぱり、そうなんか~!」とあっけらかんと受け入れた。
拍子抜けする私と、「ほらな」と言いたげな光君。
「前からな、なんとなくそうなんちゃうかなって思っとったんやけど、本人が否定しとることガツガツ聞くんのはあかんかなって思ってたんや」
スッキリしたー!と、晴れ晴れとした顔の忍足先輩を見たら、ジワリと涙が滲んだがなんとか堪える。
「もしかして今回だけやなくて、今まで肩叩いたりしとったんのもそういう、お祓い?みたいなもんやったん?」
「は……はい……。忍足先輩、憑かれやすく好かれやすい体質みたいで……雑霊祓ったりはしてました……」
途切れ途切れに説明をすれば、忍足先輩は「ほんまかいな!うっわー!おおきにな、夕日さん!」と満面の笑みでお礼を言った。
「なんで……」
「え?なんでって、なんで?助けてもろたんに、お礼言わん方がおかしいやろ?」
「だって……今まで助けてお礼なんて言われたことなくて……。変なことがあったら、全部私の所為にされて……気持ち悪がられて……」
堪えていた涙がボロボロとこぼれ落ち、忍足先輩は狼狽しながら光君に助けを求めるも、「こういうんは、泣かせた本人がなんとかするんが筋とちゃいます?」と突き放した。
忍足先輩は、困った顔を叩き気合いを入れ「そいつらは、そいつら!俺は、俺や!」と宣言した。
「世の中、そういう奴らもおる!せやけど、俺は夕日さんの所為やとか、気持ち悪いなんて思わんし、ほんまに感謝しとる!もし、そんな奴ら見つけたら俺のスピードスターキックかましたるわ!それに、今回かて夕日さんおらな危なかったんやから!おおきに……いや、ありがとう夕日さん!」
ぎゅっ!と手を握られ、忍足先輩の言葉が嬉しくて、嬉しくて、子供のように声をあげて泣いてしまった。
驚いて「手、握られるん嫌やった?!」と言って、手を引っ込めようとするので「はなさないでくださいあああ!」と駄々をこねる。
わーわー、泣く私の声に慌てて駆けつけた住職たちに光君が説明をし、住職たちが「一二三ちゃんを、宜しゅう頼みます」と言っているのが聞こえた。
大泣きが収まり、小さなしゃくりが聞こえる程度に落ち着き、忍足先輩が「レアなもん、見たわ」と茶化してきて、光君が「そういうこと言うからモテへんのですわ」と的確に指摘する。
「うっさいわ!せやけどな、夕日さん。そない怖がらんくても、俺や光だけやなくて住職さんらや白石たちかて味方なんや。もっと信じてくれへん?」
「ごめんな……さい……」
「謝らんでええんよ。白石たちに霊感とか話すかどうかは別として、明日、学校行ったら話しかけたってな。めっちゃ心配しとったから」
その言葉に「はい」と返事をしたら、「おっ!今の笑顔は最高に可愛かったで!」と誉められた。
忍足先輩は隠れイケメンですね。と言えばいつもの調子で、「オープンイケメンやろうが!」と突っ込まれた。