お憑かれwinter 1年目
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大晦日となり、謙也さんに引きずり出される形で一二三の寺へ除夜の鐘を鳴らしに来た。
「こ、ここが夕日さんの家か……!」
嬉しさと緊張をない交ぜにした表情の部長が言うた。
謙也さんが「夕日さんどこやろ?」と辺りを見渡すがおらんようや。
「ちぇー。夕日さんの巫女さん姿みられるんかと思ったんに」
巫女さん?
何言うとるんやろ、この人。
巫女さんは、寺やのうて神社やろ。
もしや、ツッコミ待ちのボケかと思うたけど、謙也さんは大真面目な顔やった。
師範と小石川さんも何か言いたげやけど、面白そうやから目配せをして黙ってもらった。
「巫女さんかぁ、えぇなぁ可愛くて」
「あらぁ?くらりん、巫女さん好きなん?それなら、アタイがやったるで!」
「あかん!小春の巫女さん姿やなんて、こいつらがあかん妄想するにきまっとるやん!」
「誰がするか!!」
誰一人として突っ込まん。
いやぁ、アホもここまでくるとおもろいわぁ。
動画撮影しつつ、遠巻きに見ながら笑いを堪えとったら、通りかかった一二三が「何やってるの?」と聞いてきた。
勿論、格好は防寒着がっちがちな私服や。
「一二三の巫女さん姿、楽しみやなー、て話しとるアホを録画しとるんや」
「え、なにそれ。ハードル高いって言うか、そもそもここ神社じゃないんだけど」
なんで訂正してくれないの、と一二三は言うが、最近、ブログネタがないから丁度よくてな。
そう言うと、一二三は渋い顔で「ブログに載せるのはやめた方がいいよ」と言った。
「写っちゃってるから」
「霊的な?」
「霊的な」
どこや?と頭付き合わせてケータイの画面をのぞき込み、動画を再生させると、直ぐに「ほら、ここ」と茂みの中を指さした。
「ほんまや、女がおるな」
「今日は人が多いから、寄って来ちゃってるんだろうね。危ないのではないけれど」
「えぇネタゲットやな」
「根性据わってるなぁ、光君は……」
呆れながら笑う一二三に、Vサインをして見せれば「まあ、危険じゃないからいいけどさ」と、溜息を吐かれた。
その日のブログは、勿論、このネタで書いたんやけど、自称霊感持ち連中が「この幽霊……ヤバいですよ……」「お祓いした方がいいです」などコメントしてきておもろかった。
しかも、無断転載しよったやつらのコメントが「この動画を撮った人物は今現在生きてはいないようだ……」と書いてあって、尚ウケた。
「一二三、俺、死んどるらしいで」
そう、冬休み中の部活で手伝いにきとった一二三に話したら、驚き顔で「じゃあ、今、私が話してる光君は……!」と言ってきたので、俺も神妙な顔で「せや、俺はもう……」と返す。
「私すらわからないだなんて……。いったい、どんな未練が……」
「俺もそろそろ終わらしたいんや……。手伝ってくれるか?」
「うん、なにをすればいいかな?」
「とりあえず、穴掘って謙也さんとユウジさんを落としたい」
「全力で協力するよ」
ほなら、堀に行こうかと話が纏まったっちゅーのに、謙也さんとユウジさんが「ボケか本気かわからんけど、やめろや自分ら!」とストップをかけてきた。
チッ……。
「こ、ここが夕日さんの家か……!」
嬉しさと緊張をない交ぜにした表情の部長が言うた。
謙也さんが「夕日さんどこやろ?」と辺りを見渡すがおらんようや。
「ちぇー。夕日さんの巫女さん姿みられるんかと思ったんに」
巫女さん?
何言うとるんやろ、この人。
巫女さんは、寺やのうて神社やろ。
もしや、ツッコミ待ちのボケかと思うたけど、謙也さんは大真面目な顔やった。
師範と小石川さんも何か言いたげやけど、面白そうやから目配せをして黙ってもらった。
「巫女さんかぁ、えぇなぁ可愛くて」
「あらぁ?くらりん、巫女さん好きなん?それなら、アタイがやったるで!」
「あかん!小春の巫女さん姿やなんて、こいつらがあかん妄想するにきまっとるやん!」
「誰がするか!!」
誰一人として突っ込まん。
いやぁ、アホもここまでくるとおもろいわぁ。
動画撮影しつつ、遠巻きに見ながら笑いを堪えとったら、通りかかった一二三が「何やってるの?」と聞いてきた。
勿論、格好は防寒着がっちがちな私服や。
「一二三の巫女さん姿、楽しみやなー、て話しとるアホを録画しとるんや」
「え、なにそれ。ハードル高いって言うか、そもそもここ神社じゃないんだけど」
なんで訂正してくれないの、と一二三は言うが、最近、ブログネタがないから丁度よくてな。
そう言うと、一二三は渋い顔で「ブログに載せるのはやめた方がいいよ」と言った。
「写っちゃってるから」
「霊的な?」
「霊的な」
どこや?と頭付き合わせてケータイの画面をのぞき込み、動画を再生させると、直ぐに「ほら、ここ」と茂みの中を指さした。
「ほんまや、女がおるな」
「今日は人が多いから、寄って来ちゃってるんだろうね。危ないのではないけれど」
「えぇネタゲットやな」
「根性据わってるなぁ、光君は……」
呆れながら笑う一二三に、Vサインをして見せれば「まあ、危険じゃないからいいけどさ」と、溜息を吐かれた。
その日のブログは、勿論、このネタで書いたんやけど、自称霊感持ち連中が「この幽霊……ヤバいですよ……」「お祓いした方がいいです」などコメントしてきておもろかった。
しかも、無断転載しよったやつらのコメントが「この動画を撮った人物は今現在生きてはいないようだ……」と書いてあって、尚ウケた。
「一二三、俺、死んどるらしいで」
そう、冬休み中の部活で手伝いにきとった一二三に話したら、驚き顔で「じゃあ、今、私が話してる光君は……!」と言ってきたので、俺も神妙な顔で「せや、俺はもう……」と返す。
「私すらわからないだなんて……。いったい、どんな未練が……」
「俺もそろそろ終わらしたいんや……。手伝ってくれるか?」
「うん、なにをすればいいかな?」
「とりあえず、穴掘って謙也さんとユウジさんを落としたい」
「全力で協力するよ」
ほなら、堀に行こうかと話が纏まったっちゅーのに、謙也さんとユウジさんが「ボケか本気かわからんけど、やめろや自分ら!」とストップをかけてきた。
チッ……。