お憑かれautumn 1年目
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さて、やって来た木下藤吉郎祭。
中々の賑わいを見せる中、私の一日目のシフトは午前中に女装喫茶、午後はびしょぬれぞうさんだ。
本当に、この企画通した文化祭委員馬鹿だろ。
軍服の下に水着を着用しての接客。
客入りは上々、売り上げも良好。
ブロマイドの売れは好評で、他にもチェキ一回五百円と色々とぼったくってるなとは思うところはある。
「秋葉原のぼったくりメイドカフェを思い出すな」
光君がお盆を持って隣に来てボソッと言ったので「行った事あるの?」と聞いたら「嗜み程度に」と返ってきた。
嗜むメイドカフェって何だろう。
「は~い!そこのクールボーイ&ガール!サボったらあかんで!」
バニーガールの格好をした金色先輩の注意が入った。
私と光君はそちらを見ないようにして軽く返事をして仕事に戻った。
丁度入ってきたお客さんに「いらっしゃいませ」と言いながら人数を聞くと、泣き黒子の男の子が「女装喫茶じゃねえのか?」と標準語で話しかけてきた。
「他は女装やから、ここやと思うんやけど……。お、あのキモイナースは……」
そう言い、忍足先輩に向かって「おい、謙也ー!」と呼びかけた。
忍足先輩の知り合い、という事はこの眼鏡の人が忍足先輩の従兄弟なのか。
似てない親戚だ。
忍足先輩に「こいつらの接客は俺がするから夕日さんは他相手したって」と言われたので、一礼して次の案内に移った。
「あれが、謙也さんの従兄弟か?」
「みたいだね」
光君はまじまじと従兄弟さんを見つめると切なそうな顔で「遺伝子って残酷やな」と言った。
光君の反応も中々に残酷だと思う。
その後、忙しなく喫茶店を回していると光君が「一二三!クラス行く時間やで!」と言うので、慌てて衣装から制服に着替えて「失礼します」と一声かけて光君と出て行く。
クラスの準備スペースに潜りこみ、制服を脱いでスクール水着にエプロンを装着する。
セクハラ防止の為に、男子と女子はペアで行動する事になっている。
私のパートナーは光君だ。
光君と忙しなく接客をしていると外から「アァン?びしょぬれぞうさん?象の曲芸でもやるのか?」というマジトーンなボケが聞こえてきた。
「謙也、この店ほんまに危ない店とちゃうん?」
「は?なんでや?ゾウさんが水遊びしとるとか、めっちゃ和むやん」
「あぁ、うん……、せやな……」
あぁ、もう、アホが連れて来ちゃったよ。
逃げようとする私を光君が腕を掴んで引き止める。
「……何だ、この店は」
「これは……」
うぐううう、めっちゃドン引きされてる。
平常心、平常心だ。
無の心だ。
「一二三、めっちゃ真顔になっとるで」
「いま、心を閉ざしてるから」
心を閉ざしていたが、忍足先輩の従兄弟が「嬢ちゃん、めっちゃええ脚しとるやん。それに、スク水とか随分マニア受けな格好しとるな」と舐める様に見て来たので思わず「怖い!」と叫んでしまった。
中々の賑わいを見せる中、私の一日目のシフトは午前中に女装喫茶、午後はびしょぬれぞうさんだ。
本当に、この企画通した文化祭委員馬鹿だろ。
軍服の下に水着を着用しての接客。
客入りは上々、売り上げも良好。
ブロマイドの売れは好評で、他にもチェキ一回五百円と色々とぼったくってるなとは思うところはある。
「秋葉原のぼったくりメイドカフェを思い出すな」
光君がお盆を持って隣に来てボソッと言ったので「行った事あるの?」と聞いたら「嗜み程度に」と返ってきた。
嗜むメイドカフェって何だろう。
「は~い!そこのクールボーイ&ガール!サボったらあかんで!」
バニーガールの格好をした金色先輩の注意が入った。
私と光君はそちらを見ないようにして軽く返事をして仕事に戻った。
丁度入ってきたお客さんに「いらっしゃいませ」と言いながら人数を聞くと、泣き黒子の男の子が「女装喫茶じゃねえのか?」と標準語で話しかけてきた。
「他は女装やから、ここやと思うんやけど……。お、あのキモイナースは……」
そう言い、忍足先輩に向かって「おい、謙也ー!」と呼びかけた。
忍足先輩の知り合い、という事はこの眼鏡の人が忍足先輩の従兄弟なのか。
似てない親戚だ。
忍足先輩に「こいつらの接客は俺がするから夕日さんは他相手したって」と言われたので、一礼して次の案内に移った。
「あれが、謙也さんの従兄弟か?」
「みたいだね」
光君はまじまじと従兄弟さんを見つめると切なそうな顔で「遺伝子って残酷やな」と言った。
光君の反応も中々に残酷だと思う。
その後、忙しなく喫茶店を回していると光君が「一二三!クラス行く時間やで!」と言うので、慌てて衣装から制服に着替えて「失礼します」と一声かけて光君と出て行く。
クラスの準備スペースに潜りこみ、制服を脱いでスクール水着にエプロンを装着する。
セクハラ防止の為に、男子と女子はペアで行動する事になっている。
私のパートナーは光君だ。
光君と忙しなく接客をしていると外から「アァン?びしょぬれぞうさん?象の曲芸でもやるのか?」というマジトーンなボケが聞こえてきた。
「謙也、この店ほんまに危ない店とちゃうん?」
「は?なんでや?ゾウさんが水遊びしとるとか、めっちゃ和むやん」
「あぁ、うん……、せやな……」
あぁ、もう、アホが連れて来ちゃったよ。
逃げようとする私を光君が腕を掴んで引き止める。
「……何だ、この店は」
「これは……」
うぐううう、めっちゃドン引きされてる。
平常心、平常心だ。
無の心だ。
「一二三、めっちゃ真顔になっとるで」
「いま、心を閉ざしてるから」
心を閉ざしていたが、忍足先輩の従兄弟が「嬢ちゃん、めっちゃええ脚しとるやん。それに、スク水とか随分マニア受けな格好しとるな」と舐める様に見て来たので思わず「怖い!」と叫んでしまった。