お憑かれautumn 1年目
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
衣装が完成したから試着しに来いと一氏先輩から命令されたので、渋々テニス部の部室まで赴くと、白い衣装を片手に金色先輩が「待っとったで夕日ちゃん~!」と迫ってきた。
「ささっ!お着替えしましょうね~!」
自然な流れでパーテーションの向こうに連れて行かれ脱がされそうになったがちょっと待ってください。
「金色先輩も、男ですよね?」
私の質問に「いや~ん!気がついてしもた?」と言う言葉と「そやったぁ!」と言う白石先輩の声が重なった。
着替えは自分でできるからと言い、金色先輩をパーテーションの外へと押し出し着替えに移る。
しっかりした出来だなぁ、と感心しながら着替えていたが、あの人達どうやって私のサイズを入手したんだろう。
……やめよう。怖くなってきたし。
「着替えましたよ」
パーテーションから出ると、既に他の面々も着替えが終わっていた。
皆、顔だけはいいから女装がよく似合っている。
「うんうん!皆、ええ感じやで~!」
「ほんなら、今からブロマイド作りするで!」
一氏先輩の一言に、全員が“?”を頭に浮かべた。
「オフショットはこっそり撮るから、テーマショット撮っていくで!」
「あの、やる気なのはいいんですけど、何ですかブロマイドって」
私の質問に、金色先輩はそれはもうあくどい笑顔で「販売すんのや」と言った。
「こんだけの美麗集団や。そらもう、飛ぶように売れるで!そのお金で、新しい備品買うんや!」
流石、テニス部会計。
抜け目がない。
出汁に使われるのはちょっと気になるが、それで彼らの備品が潤うなら協力しよう。
何より、光君以外がノリノリなのだ。
拒否はできない。
「先ずは、財前きゅんと夕日ちゃんの大正セットね!」
「おら、夕日。この台乗り」
用意された台に乗ると、上半身だけのショットなら男と女程の身長差ができた。
不機嫌そうに見上げてくる光君に「凄い目つき悪いよ」と言うと「こんな恰好させられた上、自分に見下ろされたら不機嫌にもなるわ」と悪態を吐いたので思わず笑ってしまうとカシャリとシャッター音がした。
「はい!今の表情頂いたで!ツンデレ女学生を手玉に取る大人な軍人さん!」
金色先輩の言葉に、光君の表情はどんどん険しくなっていく。
その後、順調に遠近法を活用した写真撮影会が行われた。
いや、順調ではなかったな。
光君の機嫌が始終よろしくなかったし、私は心霊写真にならない様に努めるのが大変だった。
けど、こういう写真撮影会って初めてだからちょっと面白かったかも知れない。
それが伝わったのか、光君が「楽しそうやな」と休憩の合間に声をかけてきた。
「うん。私、写真って苦手なんだよね。ほら、心霊写真にならない様に気を配らないといけないから」
「あぁ、成程な」
「だから、こうやって色んな人と写真撮れるのって嬉しいなって思って」
照れ笑いをすると、光君が「あん人らなら、心霊写真すら楽しむで」と言った。
ふふっ、違いない。
「ささっ!お着替えしましょうね~!」
自然な流れでパーテーションの向こうに連れて行かれ脱がされそうになったがちょっと待ってください。
「金色先輩も、男ですよね?」
私の質問に「いや~ん!気がついてしもた?」と言う言葉と「そやったぁ!」と言う白石先輩の声が重なった。
着替えは自分でできるからと言い、金色先輩をパーテーションの外へと押し出し着替えに移る。
しっかりした出来だなぁ、と感心しながら着替えていたが、あの人達どうやって私のサイズを入手したんだろう。
……やめよう。怖くなってきたし。
「着替えましたよ」
パーテーションから出ると、既に他の面々も着替えが終わっていた。
皆、顔だけはいいから女装がよく似合っている。
「うんうん!皆、ええ感じやで~!」
「ほんなら、今からブロマイド作りするで!」
一氏先輩の一言に、全員が“?”を頭に浮かべた。
「オフショットはこっそり撮るから、テーマショット撮っていくで!」
「あの、やる気なのはいいんですけど、何ですかブロマイドって」
私の質問に、金色先輩はそれはもうあくどい笑顔で「販売すんのや」と言った。
「こんだけの美麗集団や。そらもう、飛ぶように売れるで!そのお金で、新しい備品買うんや!」
流石、テニス部会計。
抜け目がない。
出汁に使われるのはちょっと気になるが、それで彼らの備品が潤うなら協力しよう。
何より、光君以外がノリノリなのだ。
拒否はできない。
「先ずは、財前きゅんと夕日ちゃんの大正セットね!」
「おら、夕日。この台乗り」
用意された台に乗ると、上半身だけのショットなら男と女程の身長差ができた。
不機嫌そうに見上げてくる光君に「凄い目つき悪いよ」と言うと「こんな恰好させられた上、自分に見下ろされたら不機嫌にもなるわ」と悪態を吐いたので思わず笑ってしまうとカシャリとシャッター音がした。
「はい!今の表情頂いたで!ツンデレ女学生を手玉に取る大人な軍人さん!」
金色先輩の言葉に、光君の表情はどんどん険しくなっていく。
その後、順調に遠近法を活用した写真撮影会が行われた。
いや、順調ではなかったな。
光君の機嫌が始終よろしくなかったし、私は心霊写真にならない様に努めるのが大変だった。
けど、こういう写真撮影会って初めてだからちょっと面白かったかも知れない。
それが伝わったのか、光君が「楽しそうやな」と休憩の合間に声をかけてきた。
「うん。私、写真って苦手なんだよね。ほら、心霊写真にならない様に気を配らないといけないから」
「あぁ、成程な」
「だから、こうやって色んな人と写真撮れるのって嬉しいなって思って」
照れ笑いをすると、光君が「あん人らなら、心霊写真すら楽しむで」と言った。
ふふっ、違いない。