お憑かれautumn 1年目
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いつも通り、光君を起して自転車の後ろに乗せ走っていると、光君が「一二三、髪切った?」と聞いてきた。
今更かよと思いながらも「切ったよ」と言う。
昨日の学校帰りに道に迷った妖怪髪切りに会ったから、道案内したらお礼に髪を切ってくれると言うので、心機一転したい気分なので「バッサリお願い」と言ったら、バッサリショートカットにされた。
そう説明すると「ユウジ先輩とキャラ被っとるな」と言われた。
私もそれは思った。
ヘアバンを一氏先輩と同じようにつけたら一氏先輩にそっくりだった。
それは一氏先輩も思ったのか、偶々出くわした一氏先輩に「キャラ被りはご法度や!」と怒鳴られ、先輩と同じようにつけていたヘアバンは、首元までずり下ろされた。
「あら、アタシはええと思うで。女の子版ユウ君みたいでかわええやん?」
「ユウジ先輩みたいのが二人もいたら迷惑っすわ」
「すみません、サブイボたったんで今の付け方やめます」
私達の反応に異議を唱える一氏先輩を金色先輩に押し付け、二人でそそくさと教室へ逃げた。
今日は、近々開催される球技大会の種目決めをするらしい。
種目は野球、サッカー、バレー、テニス、卓球、ドッヂボール、バスケと種目は多めだ。
野球部など、部活動をしている人はそれ以外の競技にでないといけないらしい。
個人競技がいいので卓球に希望をだしたのだが、またも定員オーバーでくじ引きとなり、引きの悪い私はまたもはずれを引いた。
うぐうううう。
卓球希望でアタリを引いた光君に「ホンマ、自分運悪いな」と言われてしまった。
うぐうううう。
致し方なく、テニスへとシフトチェンジする。
こちらは、恙なく決定した。
「夕日さん、球技大会の種目なんになったんや?」
「テニスになりました」
「お!ほなら、俺が教えたろうか?」
「いえ、遠慮しておきます」
「何でや?!」
「だって忍足先輩、フィーリングで教えて来そうなんで。ガーッといってぐわっとしとけばいいみたいな」
「そこまで雑やないわ!」
「じゃあ、どうやって教えてくれるんですか?」
「とにかくスピードや。走れ」
「はい、ではリクエスト曲です」
何がダメなのかと騒ぐ忍足先輩を余所目に、基本的な打ち方は習いたいなと思い、誰に聞こうかと思案する。
忍足先輩は、今ので使い物にならない事が判明した。
石田先輩はパワーテニスなので私には向かない。
一氏先輩と金色先輩は、教えを乞うたら最後、打ち方の前にお笑いを仕込まれそうだし。
光君は、借りを作るとまたロングスパンでの返しを要求されそうだし。
(無難に白石先輩かな)
そう思い、放課後に白石先輩の所に行くと何やら他にも他学年の女子達が白石先輩に話しかけていた。
どうしたものかと思っていると、白石先輩の方が私に気が付き女子に二言三言いいこちらに来た。
「どうしたんや、夕日さん?」
「すみません、お話の途中」
「あぁ、気にせんでええよ。それで、どないしたん?」
「いえ、実は球技大会でテニスになったので、白石先輩に基礎的な事を教えて頂きたいなと思いまして」
「ナイスタイミングや、夕日さん!」
そう言うが早いか、白石先輩は先程話していた女子達に「夕日さんに教えなあかんから、他の子はごめんな」と言った。
あ、もしかして彼女達は私同様、白石先輩に教えてもらう為に来ていたのだろうか。
だとしたら、申し訳ないというか、嫌がらせを受けないだろうかと心配したが、女子達は顔を輝かせながら「一二三様なら仕方ありません!」と言った。
「あの、お二人の練習風景だけでも見せて頂けませんか?」
「俺はかまへんけど、夕日さんはええか?」
「はい、私も大丈夫です」
私の返事に、女子達は小さく悲鳴をあげて喜んだ。
こういう時、人気が高いと便利だなと思った。
今更かよと思いながらも「切ったよ」と言う。
昨日の学校帰りに道に迷った妖怪髪切りに会ったから、道案内したらお礼に髪を切ってくれると言うので、心機一転したい気分なので「バッサリお願い」と言ったら、バッサリショートカットにされた。
そう説明すると「ユウジ先輩とキャラ被っとるな」と言われた。
私もそれは思った。
ヘアバンを一氏先輩と同じようにつけたら一氏先輩にそっくりだった。
それは一氏先輩も思ったのか、偶々出くわした一氏先輩に「キャラ被りはご法度や!」と怒鳴られ、先輩と同じようにつけていたヘアバンは、首元までずり下ろされた。
「あら、アタシはええと思うで。女の子版ユウ君みたいでかわええやん?」
「ユウジ先輩みたいのが二人もいたら迷惑っすわ」
「すみません、サブイボたったんで今の付け方やめます」
私達の反応に異議を唱える一氏先輩を金色先輩に押し付け、二人でそそくさと教室へ逃げた。
今日は、近々開催される球技大会の種目決めをするらしい。
種目は野球、サッカー、バレー、テニス、卓球、ドッヂボール、バスケと種目は多めだ。
野球部など、部活動をしている人はそれ以外の競技にでないといけないらしい。
個人競技がいいので卓球に希望をだしたのだが、またも定員オーバーでくじ引きとなり、引きの悪い私はまたもはずれを引いた。
うぐうううう。
卓球希望でアタリを引いた光君に「ホンマ、自分運悪いな」と言われてしまった。
うぐうううう。
致し方なく、テニスへとシフトチェンジする。
こちらは、恙なく決定した。
「夕日さん、球技大会の種目なんになったんや?」
「テニスになりました」
「お!ほなら、俺が教えたろうか?」
「いえ、遠慮しておきます」
「何でや?!」
「だって忍足先輩、フィーリングで教えて来そうなんで。ガーッといってぐわっとしとけばいいみたいな」
「そこまで雑やないわ!」
「じゃあ、どうやって教えてくれるんですか?」
「とにかくスピードや。走れ」
「はい、ではリクエスト曲です」
何がダメなのかと騒ぐ忍足先輩を余所目に、基本的な打ち方は習いたいなと思い、誰に聞こうかと思案する。
忍足先輩は、今ので使い物にならない事が判明した。
石田先輩はパワーテニスなので私には向かない。
一氏先輩と金色先輩は、教えを乞うたら最後、打ち方の前にお笑いを仕込まれそうだし。
光君は、借りを作るとまたロングスパンでの返しを要求されそうだし。
(無難に白石先輩かな)
そう思い、放課後に白石先輩の所に行くと何やら他にも他学年の女子達が白石先輩に話しかけていた。
どうしたものかと思っていると、白石先輩の方が私に気が付き女子に二言三言いいこちらに来た。
「どうしたんや、夕日さん?」
「すみません、お話の途中」
「あぁ、気にせんでええよ。それで、どないしたん?」
「いえ、実は球技大会でテニスになったので、白石先輩に基礎的な事を教えて頂きたいなと思いまして」
「ナイスタイミングや、夕日さん!」
そう言うが早いか、白石先輩は先程話していた女子達に「夕日さんに教えなあかんから、他の子はごめんな」と言った。
あ、もしかして彼女達は私同様、白石先輩に教えてもらう為に来ていたのだろうか。
だとしたら、申し訳ないというか、嫌がらせを受けないだろうかと心配したが、女子達は顔を輝かせながら「一二三様なら仕方ありません!」と言った。
「あの、お二人の練習風景だけでも見せて頂けませんか?」
「俺はかまへんけど、夕日さんはええか?」
「はい、私も大丈夫です」
私の返事に、女子達は小さく悲鳴をあげて喜んだ。
こういう時、人気が高いと便利だなと思った。