お憑かれsummer 1年目
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ケータイのアラームで目が覚め、ノロノロと布団から這い出る。
時刻は五時。
早い人でもまだ目が覚めていないであろう時間帯。
洗濯物の乾き具合を見るが、生乾きのようだ。
だがしかし、呪いのヘアバンはしっかり乾いていて、本当に呪いのアイテムではなかろうかと疑ってしまう。
欠伸を噛み殺しながら、洗面所に向かい顔を洗う。
朝食の時間まで二時間もあるので、ドリンクのタンクを作り食堂で朝食の準備をしているおばさん達を手伝っていると、忍足先輩と白石先輩が入ってきた。
「おはようございます」
「おはよーさん」
「おはよう。夕日さん、起きるの早いなあ」
偉い、偉いと白石先輩に頭を撫でられながら、そういえば財前君どうしたかな、と思った所で忍足先輩が「光にも見習ってほしいわ」とこぼした。
「あいつ、めっちゃ低血圧やから起こしたったら、虎でも仕留められそうな目付きで『殺すぞ』言われたんや」
「なんやそれ、こわっ」
「あー、ちょっと起こしてきます」
「いやいや、夕日さん仕留められるで」
心配してくれる忍足先輩に「大丈夫です」と返し、財前君の部屋へと向かう。
いつも通り、枕を抱き締めて安らかに眠っている。
「朝だよー」と声をかけると「うっさい、ハゲ。絞めんぞ」とむにゃむにゃ言いながら、枕を抱き締め直した。
「はいはい、財前君お着替えの時間ですよー」
布団をひっぺがし、無理矢理起き上がらせ手早く寝巻きを脱がす。
「着替えどこ?」と聞くも「んー……」としか答えないので、レン君の声真似で「ひーくんおねぼうさんや!レンくんのが、えらい、えらいやな!」と言えば明瞭な発音で「うっさいわ、クソガキ」と言った。
レン君に負けるのを嫌う財前君には、これが一番きく。
覚醒した財前君に着替えはどこかもう一度聞くと、鞄に入っていると言う。
適当に漁ってだしたウェアを持って、まだぼんやりしている財前君に「はい、ばんざーい」と言えば大人しく万歳をする。
手早く上を着せて、下も着替えさせる。
「はい、立って立って。ご飯食べに行くよ」
「んー……」
手を引きながら食堂に連れていくと、忍足先輩と一氏先輩と金色先輩がにやつきながら「仲ええですなぁ」と言ってきた。
白石先輩は深刻な顔付きで「そういう仲なんか……?」と聞いてくる。
何だか勘違いされているので、私の一つの貸しを百で返している話をする。
「それにしては、仲ええやん?」
相変わらずにやにやする先輩方になんと言ったものかと考えていると、財前君が「ちょっとええですか?」と手を上げた。
「何や、何や、光。仲ええです宣言か?」
「夕日とは仲ええですけど、邪推しとる先輩らに忠告っすわ」
「忠告?」
「はい。次、出歯亀、薮蛇したら殺します」
虎をも仕留めそうな目付きで発せられたドスの利いた声は、先輩達を黙らせるのには絶大だった。
時刻は五時。
早い人でもまだ目が覚めていないであろう時間帯。
洗濯物の乾き具合を見るが、生乾きのようだ。
だがしかし、呪いのヘアバンはしっかり乾いていて、本当に呪いのアイテムではなかろうかと疑ってしまう。
欠伸を噛み殺しながら、洗面所に向かい顔を洗う。
朝食の時間まで二時間もあるので、ドリンクのタンクを作り食堂で朝食の準備をしているおばさん達を手伝っていると、忍足先輩と白石先輩が入ってきた。
「おはようございます」
「おはよーさん」
「おはよう。夕日さん、起きるの早いなあ」
偉い、偉いと白石先輩に頭を撫でられながら、そういえば財前君どうしたかな、と思った所で忍足先輩が「光にも見習ってほしいわ」とこぼした。
「あいつ、めっちゃ低血圧やから起こしたったら、虎でも仕留められそうな目付きで『殺すぞ』言われたんや」
「なんやそれ、こわっ」
「あー、ちょっと起こしてきます」
「いやいや、夕日さん仕留められるで」
心配してくれる忍足先輩に「大丈夫です」と返し、財前君の部屋へと向かう。
いつも通り、枕を抱き締めて安らかに眠っている。
「朝だよー」と声をかけると「うっさい、ハゲ。絞めんぞ」とむにゃむにゃ言いながら、枕を抱き締め直した。
「はいはい、財前君お着替えの時間ですよー」
布団をひっぺがし、無理矢理起き上がらせ手早く寝巻きを脱がす。
「着替えどこ?」と聞くも「んー……」としか答えないので、レン君の声真似で「ひーくんおねぼうさんや!レンくんのが、えらい、えらいやな!」と言えば明瞭な発音で「うっさいわ、クソガキ」と言った。
レン君に負けるのを嫌う財前君には、これが一番きく。
覚醒した財前君に着替えはどこかもう一度聞くと、鞄に入っていると言う。
適当に漁ってだしたウェアを持って、まだぼんやりしている財前君に「はい、ばんざーい」と言えば大人しく万歳をする。
手早く上を着せて、下も着替えさせる。
「はい、立って立って。ご飯食べに行くよ」
「んー……」
手を引きながら食堂に連れていくと、忍足先輩と一氏先輩と金色先輩がにやつきながら「仲ええですなぁ」と言ってきた。
白石先輩は深刻な顔付きで「そういう仲なんか……?」と聞いてくる。
何だか勘違いされているので、私の一つの貸しを百で返している話をする。
「それにしては、仲ええやん?」
相変わらずにやにやする先輩方になんと言ったものかと考えていると、財前君が「ちょっとええですか?」と手を上げた。
「何や、何や、光。仲ええです宣言か?」
「夕日とは仲ええですけど、邪推しとる先輩らに忠告っすわ」
「忠告?」
「はい。次、出歯亀、薮蛇したら殺します」
虎をも仕留めそうな目付きで発せられたドスの利いた声は、先輩達を黙らせるのには絶大だった。