お憑かれspring 1年目
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時間ギリギリまで寝ていた所為か、遅刻ギリギリの時間になってしまった。
危ない、危ないと思いながら走っていると、前方をフラフラ歩く人影が。
あのカラフルなピアスは、ドライボーイ財前君ではないだろうか。
お互いそんな面識があるわけでもないが、声もかけずに追い抜くのも気が引ける。
ので、追い抜き様に「遅刻するよ!」と声をかけたら腕を思い切り掴まれた。
「お前も道連れや……」
なんで?!
訳がわからないが、このままこの手を振り払ったら最後、末代まで祟られそうな形相だ。
「走ろう?まだ間に合うよ?」
「怠い」
何とか財前君を説得しようと四苦八苦している内に、無情にもチャイムは鳴り響くのであった。
もう鳴ってしまったのだから仕方がないと諦め、眠たそうな財前君を引っ張りつつ登校した。
先生に「仲よう二人で登校か?」と茶化されていると財前君が「今から漫才やりますから、遅刻なしにしてくれませんか?」と言い出した。
先生もOKをだして、何故か即興漫才をやる事になった。
何故……。
「どーもー、財前光っすわ」
「夕日一二三です」
「合わせて善哉大好きクラブっす」
「何が合わさってそうなったの?!」
「自分、その標準語、東京者やろ?」
「うん、そうだけど」
「東京者って必ず、大阪の人間にチャウチャウネタやらせようとするやろ?」
「あぁ、これはチャウチャウですか?違います。チャウチャウじゃないですってやつね。やっぱり、律儀に答えてくれるものなの?」
「まあな。丁寧に眼科行け言っとるわ」
「律儀でもないし丁寧でもないけど?!」
「聞いてください、眼科行け」
「あんた これがチャウチャウに見えるのか~♪そんな質問する前に眼科行った方がいいぜ~♪」
「ありがとうございました」
「突っ込んでよ!ありがとうございました!」
財前君にならい頭を下げると、先生が「一年生にしてはええ漫才やった!」と誉めてくれ、お笑い通行書なる紙をもらった。
先生を笑わせば遅刻免除になるのは分かったが、次、財前君を見かけても絶対に声をかけないようにしよう。
さっさと先に行ってしまった財前君の背中を睨み付けながら、私も教室に向かった。
そういえば今日は委員会を決めると言っていたが、もう決まってしまったのだろうか。
私の不安は的中し、見事私は放送委員となったのでした……。
危ない、危ないと思いながら走っていると、前方をフラフラ歩く人影が。
あのカラフルなピアスは、ドライボーイ財前君ではないだろうか。
お互いそんな面識があるわけでもないが、声もかけずに追い抜くのも気が引ける。
ので、追い抜き様に「遅刻するよ!」と声をかけたら腕を思い切り掴まれた。
「お前も道連れや……」
なんで?!
訳がわからないが、このままこの手を振り払ったら最後、末代まで祟られそうな形相だ。
「走ろう?まだ間に合うよ?」
「怠い」
何とか財前君を説得しようと四苦八苦している内に、無情にもチャイムは鳴り響くのであった。
もう鳴ってしまったのだから仕方がないと諦め、眠たそうな財前君を引っ張りつつ登校した。
先生に「仲よう二人で登校か?」と茶化されていると財前君が「今から漫才やりますから、遅刻なしにしてくれませんか?」と言い出した。
先生もOKをだして、何故か即興漫才をやる事になった。
何故……。
「どーもー、財前光っすわ」
「夕日一二三です」
「合わせて善哉大好きクラブっす」
「何が合わさってそうなったの?!」
「自分、その標準語、東京者やろ?」
「うん、そうだけど」
「東京者って必ず、大阪の人間にチャウチャウネタやらせようとするやろ?」
「あぁ、これはチャウチャウですか?違います。チャウチャウじゃないですってやつね。やっぱり、律儀に答えてくれるものなの?」
「まあな。丁寧に眼科行け言っとるわ」
「律儀でもないし丁寧でもないけど?!」
「聞いてください、眼科行け」
「あんた これがチャウチャウに見えるのか~♪そんな質問する前に眼科行った方がいいぜ~♪」
「ありがとうございました」
「突っ込んでよ!ありがとうございました!」
財前君にならい頭を下げると、先生が「一年生にしてはええ漫才やった!」と誉めてくれ、お笑い通行書なる紙をもらった。
先生を笑わせば遅刻免除になるのは分かったが、次、財前君を見かけても絶対に声をかけないようにしよう。
さっさと先に行ってしまった財前君の背中を睨み付けながら、私も教室に向かった。
そういえば今日は委員会を決めると言っていたが、もう決まってしまったのだろうか。
私の不安は的中し、見事私は放送委員となったのでした……。