お憑かれsummer 1年目
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合宿前に宿題を少しでも終わらせようと、自室で宿題を黙々と解いているとケータイが震える。
メールが三通と表示され、送り主は白石先輩と忍足先輩と財前君。
三者一様に「カラオケ行かへん?」の文章と、テニス部の面々が写った写メール付き。
仲良いなと思いながら、時間を確認する。
昼をとってから二時間は経っている。
午前中を丸々使ったお陰で、テキスト類は半分終わっている。
これなら、明日にでも終わるだろうし行くとしよう。
参加する旨をメールし、急いで身支度を整える。
「お待たせしました!」
待ち合わせ場所に行くと、白石先輩達が「こっち、こっち」と手招きをしている。
「呪いのアイテムつけて来たんやな、夕日」
会って早々に言われた言葉に「そういう財前君は、聖なるアイテムつけてきてくれたんだね」と返す。
聖なるアイテムとは私が誕生日プレゼントに渡した、露店で二千円前後で買った水晶のペンダントに破邪の気を込めた代物である。
マジな聖なるアイテムだ。
「まあな。結構気に入っとるし」
「そりゃよかった」
「呪いのアイテムとか、聖なるアイテムとか何なんや」
一氏先輩の質問に財前君と一緒に「こっちの話です」と言ってかわす。
忍足先輩が何か言いたそうにしているが、こちらには「皮剥ぎますよ」と言うと黙った。
「夕日さんは、カラオケとか行くん?」
「財前君に誘われたら行きます」
「財前君と二人で……?」
「二人で」
白石先輩は口角をひくつかせながら「そうか」と言った。
どうしたんだろうと思うと、財前が方を組んできて「俺ら、マブダチっすから」と自慢気に言う。
「カラオケもゲーセンもボーリングもプリクラも行きますわ。因みに、このペンダントは夕日からの誕プレっす」
どうだ、羨ましいだろと言わんばかりにペンダントを掲げると、普段落ち着いている白石先輩が奇妙な雄叫びをあげた。
こわっ。
満足そうな顔をしている財前君に忍足先輩が、それくらいにしてやれと言うが、今の話のなかに白石先輩をこんなに取り乱させる内容があっただろうか。
「それより、早く行きましょう~?時間もったいないで?」
「せやで。俺と小春のデュエットタイム削るなや」
金色先輩と一氏先輩に声をかけられ、ぞろぞろとカラオケに向かう。
私は特に歌いたい曲もないので、タンバリン叩いていたら次の予約曲にHYのAM11:00が表示される。
定番のデュエットラブソングだ。
一氏先輩が「小春、いれた?」と金色先輩に聞くが、金色先輩は「アタシはいれとらんよ?」と言う。
誰だ、誰だ、となってる中、財前君が立ち上がる。
「なんや、光。一人でデュエット歌うんか?」
「可哀想やなぁ、相方おらんのは」
からかう忍足先輩と一氏先輩を無視して、財前君は私にマイクを渡した。
うん、分かってたよ。
カラオケ行くと、必ず歌うしね。
「俺と夕日の鉄板ソングっすわ」
財前君の台詞に白石先輩がまたも奇妙な雄叫びをあげる。
白石先輩、大丈夫だろうか。
主に、精神面が。
メールが三通と表示され、送り主は白石先輩と忍足先輩と財前君。
三者一様に「カラオケ行かへん?」の文章と、テニス部の面々が写った写メール付き。
仲良いなと思いながら、時間を確認する。
昼をとってから二時間は経っている。
午前中を丸々使ったお陰で、テキスト類は半分終わっている。
これなら、明日にでも終わるだろうし行くとしよう。
参加する旨をメールし、急いで身支度を整える。
「お待たせしました!」
待ち合わせ場所に行くと、白石先輩達が「こっち、こっち」と手招きをしている。
「呪いのアイテムつけて来たんやな、夕日」
会って早々に言われた言葉に「そういう財前君は、聖なるアイテムつけてきてくれたんだね」と返す。
聖なるアイテムとは私が誕生日プレゼントに渡した、露店で二千円前後で買った水晶のペンダントに破邪の気を込めた代物である。
マジな聖なるアイテムだ。
「まあな。結構気に入っとるし」
「そりゃよかった」
「呪いのアイテムとか、聖なるアイテムとか何なんや」
一氏先輩の質問に財前君と一緒に「こっちの話です」と言ってかわす。
忍足先輩が何か言いたそうにしているが、こちらには「皮剥ぎますよ」と言うと黙った。
「夕日さんは、カラオケとか行くん?」
「財前君に誘われたら行きます」
「財前君と二人で……?」
「二人で」
白石先輩は口角をひくつかせながら「そうか」と言った。
どうしたんだろうと思うと、財前が方を組んできて「俺ら、マブダチっすから」と自慢気に言う。
「カラオケもゲーセンもボーリングもプリクラも行きますわ。因みに、このペンダントは夕日からの誕プレっす」
どうだ、羨ましいだろと言わんばかりにペンダントを掲げると、普段落ち着いている白石先輩が奇妙な雄叫びをあげた。
こわっ。
満足そうな顔をしている財前君に忍足先輩が、それくらいにしてやれと言うが、今の話のなかに白石先輩をこんなに取り乱させる内容があっただろうか。
「それより、早く行きましょう~?時間もったいないで?」
「せやで。俺と小春のデュエットタイム削るなや」
金色先輩と一氏先輩に声をかけられ、ぞろぞろとカラオケに向かう。
私は特に歌いたい曲もないので、タンバリン叩いていたら次の予約曲にHYのAM11:00が表示される。
定番のデュエットラブソングだ。
一氏先輩が「小春、いれた?」と金色先輩に聞くが、金色先輩は「アタシはいれとらんよ?」と言う。
誰だ、誰だ、となってる中、財前君が立ち上がる。
「なんや、光。一人でデュエット歌うんか?」
「可哀想やなぁ、相方おらんのは」
からかう忍足先輩と一氏先輩を無視して、財前君は私にマイクを渡した。
うん、分かってたよ。
カラオケ行くと、必ず歌うしね。
「俺と夕日の鉄板ソングっすわ」
財前君の台詞に白石先輩がまたも奇妙な雄叫びをあげる。
白石先輩、大丈夫だろうか。
主に、精神面が。