お憑かれsummer 1年目
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テストから解放され、次は体育祭か……。
一年の競技が、黒板に記入されていく。
大玉運び、借り者障害物競争、グループ別選抜仮装リレー、部活動リレー、短距離走、グループ別選抜風船割り。
短距離走で楽したい所だが、同じことを皆考えるようで奇しくもじゃんけんで負けたので障害物競争に参加した。
私はもう競技にはでないぞという構えをとっていたが、風船割りの出場者で揉め始める。
四天宝寺は、各学年八クラスある。
その八クラスを二クラスセットで四色のグループに分ける。
風船割りは各組一人選出しなければいけないのだが、その同じカラーの学年で男女一人ずつ選出するのだけれど、運悪くうちのクラスは女子を選抜しなくてはいけないらしい。
だが、女子は一様に「怖い」と言ってやりたがらない。
私?別に怖くないけど、もう出てるし~。
関係ないかな~?
そう思っていたのに、女子全員でくじ引きをする羽目になる。
そして、おめでとう。
私が当たりだ。
うぐうううううう!
「自分、運悪いな」
財前君の言う通りである。
自分の運の悪さに辟易しながら、今日の種目練習が何か確認したらいきなり風船割りだった。
ノロノロと体育館に向かうと、白石先輩がいた。
「あぁ、夕日さん。キミも練習?」
「はい。白石先輩もですか?」
「せやねん。夕日さんは何処のグループ?」
「赤です」
「お!お仲間やな」
嬉しそうに笑顔を浮かべる白石先輩と体育館に入ると、一斉に黄色い悲鳴があがった。
白石先輩やっぱり人気あるな、と感心していると声援の中に「一二三様ー!」という声がちらほら聞こえるのは気のせいだろうか。
「夕日さん、人気者やな」
茶化す白石先輩の言葉で、幻聴でない事が判明した。
多数のオーディエンスの中、簡単な説明がされる。
自分のチームカラー以外の風船を叩き割り、制限時間までに残っていた数だけ点数となる。
大将は五十点、他は十点。
配られた柔らかい棒と、紙風船つきハチマキを頭にセットする。
あぁ、大層間抜けな絵面なのだろう。
あの、白石先輩すら間抜けなのだから。
始めの合図で、男子は一斉に女子へと向かっていく。
まあ、弱い奴から淘汰していくのは定石。
だが、そう簡単にはやられてあげるつもりはない。
私に向かってくる緑の男子の一太刀を躱し、逆に風船を叩き割る。
背後から迫る敵の攻撃も躱し返り討ち。
それを繰り返していると、気が付けばステージに残っていたのは私と白石先輩だけとなった。
白石先輩が軽く手をあげたので、私も軽くあげハイタッチすると体育館が震えるほどの悲鳴があがる。
後日、放送委員の仕事の時に忍足先輩にネタにされた。
一年の競技が、黒板に記入されていく。
大玉運び、借り者障害物競争、グループ別選抜仮装リレー、部活動リレー、短距離走、グループ別選抜風船割り。
短距離走で楽したい所だが、同じことを皆考えるようで奇しくもじゃんけんで負けたので障害物競争に参加した。
私はもう競技にはでないぞという構えをとっていたが、風船割りの出場者で揉め始める。
四天宝寺は、各学年八クラスある。
その八クラスを二クラスセットで四色のグループに分ける。
風船割りは各組一人選出しなければいけないのだが、その同じカラーの学年で男女一人ずつ選出するのだけれど、運悪くうちのクラスは女子を選抜しなくてはいけないらしい。
だが、女子は一様に「怖い」と言ってやりたがらない。
私?別に怖くないけど、もう出てるし~。
関係ないかな~?
そう思っていたのに、女子全員でくじ引きをする羽目になる。
そして、おめでとう。
私が当たりだ。
うぐうううううう!
「自分、運悪いな」
財前君の言う通りである。
自分の運の悪さに辟易しながら、今日の種目練習が何か確認したらいきなり風船割りだった。
ノロノロと体育館に向かうと、白石先輩がいた。
「あぁ、夕日さん。キミも練習?」
「はい。白石先輩もですか?」
「せやねん。夕日さんは何処のグループ?」
「赤です」
「お!お仲間やな」
嬉しそうに笑顔を浮かべる白石先輩と体育館に入ると、一斉に黄色い悲鳴があがった。
白石先輩やっぱり人気あるな、と感心していると声援の中に「一二三様ー!」という声がちらほら聞こえるのは気のせいだろうか。
「夕日さん、人気者やな」
茶化す白石先輩の言葉で、幻聴でない事が判明した。
多数のオーディエンスの中、簡単な説明がされる。
自分のチームカラー以外の風船を叩き割り、制限時間までに残っていた数だけ点数となる。
大将は五十点、他は十点。
配られた柔らかい棒と、紙風船つきハチマキを頭にセットする。
あぁ、大層間抜けな絵面なのだろう。
あの、白石先輩すら間抜けなのだから。
始めの合図で、男子は一斉に女子へと向かっていく。
まあ、弱い奴から淘汰していくのは定石。
だが、そう簡単にはやられてあげるつもりはない。
私に向かってくる緑の男子の一太刀を躱し、逆に風船を叩き割る。
背後から迫る敵の攻撃も躱し返り討ち。
それを繰り返していると、気が付けばステージに残っていたのは私と白石先輩だけとなった。
白石先輩が軽く手をあげたので、私も軽くあげハイタッチすると体育館が震えるほどの悲鳴があがる。
後日、放送委員の仕事の時に忍足先輩にネタにされた。