お憑かれspring 1年目
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周りの生徒が校長のボケ?に転けるのをみて、ここまで後悔したことはないだろう。
寺から近いからといって、この学校にしてしまったのは間違いなく失敗である。
背の順で並んだ列の中で見える限り転けていないのは、私と隣の男子だけだ。
確実に悪目立ちしているし、校長の後ろにいる妖は「ダメだな~」みたいに首を振っていてムカつく。
校長の話が終わり、やっと教室に帰れるのかと思ったら突然の新入生歓迎お笑い祭なる物が始まった。
しかし、モノマネがローカルすぎるしお笑いに興味のない私には苦痛でしかない。
隣の男子に至っては私の肩に頭を乗せて爆睡している。
早く終われと願う事、二時間。
やっと教室に帰れるが、その前にこの男子を起こさねば。
「ねえ、終わったよ」
肩を軽く揺すれば、男子はうっすらと目を開けて体を離した。
まだぼんやりしている様で、フラフラと体が揺れている。
大丈夫かと不安になり、手を差し出したらガッチリ掴まれたのでそのまま教室へと連れ帰る。
黒板には、「席順自由!とったもん勝ちや!」と書いてあった。
何だそれとは思うが、適当に男子を真ん中の席に座らせ自分は窓際の一番後ろに陣取る。
東京からここ、大阪に引っ越してきて数日。
妖の数は東京より少ないとは言え、やはりそれなりにはいるようだ。
そんな妖事情より、私は東京者という事で迫害を受けないか心配で仕方がない。
私は元々捨て子で、東京のとある寺で育てられた。
そのお陰か、はたまた才能なのか、私には霊能力という物が備わっている。
妖達との付き合い方も熟知しだした頃、育ての親である和尚が病に倒れた。
和尚は自分が死んでも生きていけるようにと、大阪の知り合いに私の世話を頼んでいてくれた。
和尚の葬儀後、私は和尚の知り合いの寺の住職に引き取られた。
とまあ、そんな過去も霊能力の事も話すつもりは毛頭ないので自己紹介では割愛し、月並みに「夕日一二三です、宜しくお願いします」と流した。
先生にボケないといけないとダメ出しされたが、私よりあの居眠り君の方が酷いと思う。
彼なんて「財前光」とだけ言って座ってしまったし。
大阪にも、ああいうドライな人がいるのかと感心してしまった。
自己紹介終了後、明日は委員会を決める旨の話しと部活動の載った冊子が配られ解散となった。
明日から頑張って友達を作ろう!
寺から近いからといって、この学校にしてしまったのは間違いなく失敗である。
背の順で並んだ列の中で見える限り転けていないのは、私と隣の男子だけだ。
確実に悪目立ちしているし、校長の後ろにいる妖は「ダメだな~」みたいに首を振っていてムカつく。
校長の話が終わり、やっと教室に帰れるのかと思ったら突然の新入生歓迎お笑い祭なる物が始まった。
しかし、モノマネがローカルすぎるしお笑いに興味のない私には苦痛でしかない。
隣の男子に至っては私の肩に頭を乗せて爆睡している。
早く終われと願う事、二時間。
やっと教室に帰れるが、その前にこの男子を起こさねば。
「ねえ、終わったよ」
肩を軽く揺すれば、男子はうっすらと目を開けて体を離した。
まだぼんやりしている様で、フラフラと体が揺れている。
大丈夫かと不安になり、手を差し出したらガッチリ掴まれたのでそのまま教室へと連れ帰る。
黒板には、「席順自由!とったもん勝ちや!」と書いてあった。
何だそれとは思うが、適当に男子を真ん中の席に座らせ自分は窓際の一番後ろに陣取る。
東京からここ、大阪に引っ越してきて数日。
妖の数は東京より少ないとは言え、やはりそれなりにはいるようだ。
そんな妖事情より、私は東京者という事で迫害を受けないか心配で仕方がない。
私は元々捨て子で、東京のとある寺で育てられた。
そのお陰か、はたまた才能なのか、私には霊能力という物が備わっている。
妖達との付き合い方も熟知しだした頃、育ての親である和尚が病に倒れた。
和尚は自分が死んでも生きていけるようにと、大阪の知り合いに私の世話を頼んでいてくれた。
和尚の葬儀後、私は和尚の知り合いの寺の住職に引き取られた。
とまあ、そんな過去も霊能力の事も話すつもりは毛頭ないので自己紹介では割愛し、月並みに「夕日一二三です、宜しくお願いします」と流した。
先生にボケないといけないとダメ出しされたが、私よりあの居眠り君の方が酷いと思う。
彼なんて「財前光」とだけ言って座ってしまったし。
大阪にも、ああいうドライな人がいるのかと感心してしまった。
自己紹介終了後、明日は委員会を決める旨の話しと部活動の載った冊子が配られ解散となった。
明日から頑張って友達を作ろう!
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