筋肉と天邪鬼
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「学園祭は、腕相撲喫茶にしようかと思います」
なんだそれ、という空気をものともしない実行委員がさくさくと説明をしていく。
「よくある、チャレンジ型のアトラクションと喫茶店が合体したものです。このクラスは腕っぷしの強い人達が多いので、チャレンジャーには四天王とチャンピオンに挑んでもらう感じです」
あー、はいはい、なるほど。
それで、さっきから筋肉馬鹿三人が張り切ってるんだね。
実行委員が「まずは、チャンピオンを決めてから残りの四天王を……」と話している途中で、三人が立ち上がり「私が!」「俺が!」「某が!」と立ち上がり「チャンピオンだ!」と名乗り出る。
誰しも予測していたので、特に突っ込む事はなく「じゃあ、総当たり戦で勝った順からチャンピオン、No1、No2という事で」と軽く流され、そして誰がチャンピオンになるかをクラス全員が賭け始めた。
「あんたは誰に賭けるんだ?やっぱり、真田か?」
独眼竜の質問に、全体の賭け状況を確認して「安牌で元親」と答えれば意外そうな顔をされた。
「そこには賭けないと思ってたんだけどな。真田と不破大好きなお前の事だからそのどっちかに賭けると思ったんだが」
「だ……」
絶句したのと吐き気が一瞬せりあがってきたが、なんとか踏みとどまり「そういう笑えない冗談勘弁なんですけど」と返す。
「賭けに好きとか嫌いとか関係ないでしょ」
「あんたらしいな」
そんな会話をしている間に、筋肉三人衆のチャンピオン決定戦が開催された。
一回戦は元親と不破の勝負だが、これで元親が負けたらどんな言葉をかければいいのかわからないし、正直不破に対して引くと思う。久しぶりに。
勝負開始早々に、不破の腕は机間際まで倒されるもそれでも寸での所で踏みとどまる。
えぇ、ちょっと引くわ……。
「うぅぐぐぐ……!」
「いい根性だ、不破……!だが、さすがに女子には負けねぇぜ……!」
「まぁけぇなぁいぃ!」
およそ女子がだすこえではない声をだしながら粘り強く奮闘するも、結局は静かに終局を迎える。
「ははっ!いい勝負だったぜ!」
「くっ……!」
悔しそうに呻く不破の次の相手は真田の旦那。
これは、どうだろうか。
個人的には、旦那を応援している所なのだけれど。
勝負がスタートし、今度はいい勝負を始めたのだが二人して暑苦しい雄叫びをあげる光景は暑苦しくて引くわ……。
それでも、やはり筋力と持久力の差で今回も不破の負け。
この時点で、不破のNo2は決定した。
しょんぼりした不破が「どっちかには勝てると思ったのに」とこぼす。
「どっからくる自信だよ」
「負けると思った時点で負けてるんだよ」
「武将か」
けど、まあ、プライド持ってる部分で負けまくるのは辛い部分があるよね。
などと同情していたのに「けど、猿飛くんと伊達くんには勝てる気がする」と言いだしたので、今から俺はお前のプライドをへし折る。
なんだそれ、という空気をものともしない実行委員がさくさくと説明をしていく。
「よくある、チャレンジ型のアトラクションと喫茶店が合体したものです。このクラスは腕っぷしの強い人達が多いので、チャレンジャーには四天王とチャンピオンに挑んでもらう感じです」
あー、はいはい、なるほど。
それで、さっきから筋肉馬鹿三人が張り切ってるんだね。
実行委員が「まずは、チャンピオンを決めてから残りの四天王を……」と話している途中で、三人が立ち上がり「私が!」「俺が!」「某が!」と立ち上がり「チャンピオンだ!」と名乗り出る。
誰しも予測していたので、特に突っ込む事はなく「じゃあ、総当たり戦で勝った順からチャンピオン、No1、No2という事で」と軽く流され、そして誰がチャンピオンになるかをクラス全員が賭け始めた。
「あんたは誰に賭けるんだ?やっぱり、真田か?」
独眼竜の質問に、全体の賭け状況を確認して「安牌で元親」と答えれば意外そうな顔をされた。
「そこには賭けないと思ってたんだけどな。真田と不破大好きなお前の事だからそのどっちかに賭けると思ったんだが」
「だ……」
絶句したのと吐き気が一瞬せりあがってきたが、なんとか踏みとどまり「そういう笑えない冗談勘弁なんですけど」と返す。
「賭けに好きとか嫌いとか関係ないでしょ」
「あんたらしいな」
そんな会話をしている間に、筋肉三人衆のチャンピオン決定戦が開催された。
一回戦は元親と不破の勝負だが、これで元親が負けたらどんな言葉をかければいいのかわからないし、正直不破に対して引くと思う。久しぶりに。
勝負開始早々に、不破の腕は机間際まで倒されるもそれでも寸での所で踏みとどまる。
えぇ、ちょっと引くわ……。
「うぅぐぐぐ……!」
「いい根性だ、不破……!だが、さすがに女子には負けねぇぜ……!」
「まぁけぇなぁいぃ!」
およそ女子がだすこえではない声をだしながら粘り強く奮闘するも、結局は静かに終局を迎える。
「ははっ!いい勝負だったぜ!」
「くっ……!」
悔しそうに呻く不破の次の相手は真田の旦那。
これは、どうだろうか。
個人的には、旦那を応援している所なのだけれど。
勝負がスタートし、今度はいい勝負を始めたのだが二人して暑苦しい雄叫びをあげる光景は暑苦しくて引くわ……。
それでも、やはり筋力と持久力の差で今回も不破の負け。
この時点で、不破のNo2は決定した。
しょんぼりした不破が「どっちかには勝てると思ったのに」とこぼす。
「どっからくる自信だよ」
「負けると思った時点で負けてるんだよ」
「武将か」
けど、まあ、プライド持ってる部分で負けまくるのは辛い部分があるよね。
などと同情していたのに「けど、猿飛くんと伊達くんには勝てる気がする」と言いだしたので、今から俺はお前のプライドをへし折る。