筋肉と天邪鬼
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学級委員が「では、今年の球技大会は例年通りドッヂボールという事で決まります」と言い、それに続けて「なお、不破は男子と一緒に参加してください」と言った。
あー、だろうなー。
ちらりと、席に着いている不破の横顔を見たら、しょんぼりと言った表情をしていた。
……たっく。
休憩時間に、不破の所に行ったら何故か後ろからぞろぞろと旦那と元親と独眼竜もついて来た。
「……三人とも何なの?」
「概ね、お前と同じ考えかと思うぞ」
「俺様と?」
「慰めに行くんだろ、不破を!」
元親がいい笑顔で親指を立てるので、思い切りその指を折れてはいけない方向に折る。
「ばっか言わないでよね!何で、俺様があいつの心配しないといけないの!」
「Ah?何だ違うのか?」
「違うし!」
「んじゃあ、オレらだけで慰めに行くか」
にやにやと笑いながら俺様の横を通り過ぎていく尺取虫に苛立ちを覚えながらも、あそこまでがっちり否定しておいて行くのも憚られるので、席に戻って奴らの会話に聞き耳をたてる。
「不破殿。気落ちされないでくだされ」
「うん、ありがとうね。真田くん」
「つか、そもそもあんた何で男子との参加なんだよ」
「あぁ……いや、それは……」
言い淀む不破に変わり独眼竜が「コイツ、去年の球技大会で球威が強すぎて女子とのPower balanceがとれねえからって、一戦目から女子戦での参加が出禁になったんだよ」と説明した。
そう、あいつは去年の球技大会で女子からぬ球威で敵、味方から恐れられ速攻参加不可になったのだ。
ボールの当たった女子の体には、軒並み青あざができていたそうだし、女子は体育館でやるのだが壁がへこんだとか何とか。
そういった経緯で、参加させない訳にもいかないので男子に混じる事になったのだろう。
「しかし、か弱い女子が男子と共に参加とは……」
「いや、か弱くはないな」
「そこら辺の男よりたぶんStrongだと思うぞ」
眼帯二人の否定に、旦那は「それでも不破殿は女子でありますぞ!」という言葉に三人は笑っているが、不破のどこか嬉しそうな笑顔がイラっとした。
何で、そんな嬉しそうなんだし。
むすっとしながら見ていたのがばれたのか、不破が不思議そうな顔でこちらを見てきたが、それを遮る様に独眼竜が俺様達の視線の間に入ってきた。
こちらに向かって舌をだして口パクで「気になるなら自分から来い」と言われた。
誰が行くかよ!
バーカ!
そんな怒りを沸々と抱えながら球技大会の練習をする事になった。
半分ずつで別れてするチーム戦。
俺様と旦那と元親は同じチームで、独眼竜と不破は敵チーム。
よし、まずは独眼竜の野郎を潰そう。
そう思い、速攻でボールを奪い独眼竜目がけて投げるも、あの野郎、意外と俊敏な動きで避けその先には不破が立っていた。
「避けてくだされ!不破殿!」
旦那の心配を他所に、軽々と俺様のボールを受け止めた。
「まあ、そう簡単にはやられてはくれないよね……」
「さぁ、攻守交代だよ!」
そう言って投げられたボールの球威は女子とは思えない球威だった。
狙われた男子が「ごふっ!」と言いながら倒れた。
「マ、マジかよ……」
「佐助。不破殿のあの目、まさしく武士の目だ……!油断するなよ!」
「わかってるって、旦那!」
とは言ったが、結局その日のチーム戦は不破一人で壊滅させられた。
俺様も不破の投げたボールを受けたけど、噂通り青あざができていた。
あー、だろうなー。
ちらりと、席に着いている不破の横顔を見たら、しょんぼりと言った表情をしていた。
……たっく。
休憩時間に、不破の所に行ったら何故か後ろからぞろぞろと旦那と元親と独眼竜もついて来た。
「……三人とも何なの?」
「概ね、お前と同じ考えかと思うぞ」
「俺様と?」
「慰めに行くんだろ、不破を!」
元親がいい笑顔で親指を立てるので、思い切りその指を折れてはいけない方向に折る。
「ばっか言わないでよね!何で、俺様があいつの心配しないといけないの!」
「Ah?何だ違うのか?」
「違うし!」
「んじゃあ、オレらだけで慰めに行くか」
にやにやと笑いながら俺様の横を通り過ぎていく尺取虫に苛立ちを覚えながらも、あそこまでがっちり否定しておいて行くのも憚られるので、席に戻って奴らの会話に聞き耳をたてる。
「不破殿。気落ちされないでくだされ」
「うん、ありがとうね。真田くん」
「つか、そもそもあんた何で男子との参加なんだよ」
「あぁ……いや、それは……」
言い淀む不破に変わり独眼竜が「コイツ、去年の球技大会で球威が強すぎて女子とのPower balanceがとれねえからって、一戦目から女子戦での参加が出禁になったんだよ」と説明した。
そう、あいつは去年の球技大会で女子からぬ球威で敵、味方から恐れられ速攻参加不可になったのだ。
ボールの当たった女子の体には、軒並み青あざができていたそうだし、女子は体育館でやるのだが壁がへこんだとか何とか。
そういった経緯で、参加させない訳にもいかないので男子に混じる事になったのだろう。
「しかし、か弱い女子が男子と共に参加とは……」
「いや、か弱くはないな」
「そこら辺の男よりたぶんStrongだと思うぞ」
眼帯二人の否定に、旦那は「それでも不破殿は女子でありますぞ!」という言葉に三人は笑っているが、不破のどこか嬉しそうな笑顔がイラっとした。
何で、そんな嬉しそうなんだし。
むすっとしながら見ていたのがばれたのか、不破が不思議そうな顔でこちらを見てきたが、それを遮る様に独眼竜が俺様達の視線の間に入ってきた。
こちらに向かって舌をだして口パクで「気になるなら自分から来い」と言われた。
誰が行くかよ!
バーカ!
そんな怒りを沸々と抱えながら球技大会の練習をする事になった。
半分ずつで別れてするチーム戦。
俺様と旦那と元親は同じチームで、独眼竜と不破は敵チーム。
よし、まずは独眼竜の野郎を潰そう。
そう思い、速攻でボールを奪い独眼竜目がけて投げるも、あの野郎、意外と俊敏な動きで避けその先には不破が立っていた。
「避けてくだされ!不破殿!」
旦那の心配を他所に、軽々と俺様のボールを受け止めた。
「まあ、そう簡単にはやられてはくれないよね……」
「さぁ、攻守交代だよ!」
そう言って投げられたボールの球威は女子とは思えない球威だった。
狙われた男子が「ごふっ!」と言いながら倒れた。
「マ、マジかよ……」
「佐助。不破殿のあの目、まさしく武士の目だ……!油断するなよ!」
「わかってるって、旦那!」
とは言ったが、結局その日のチーム戦は不破一人で壊滅させられた。
俺様も不破の投げたボールを受けたけど、噂通り青あざができていた。