筋肉と天邪鬼
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うちの学校は割と自由で、今回の遠足先も「上限六人で現金一人三万円以内で日帰りできる場所」ならどこに行ってもいい。
俺たちはのグループは、真田の旦那に独眼竜と元親。他クラスとも組んでいいので隣のクラスの右目の旦那。
それから、圧倒的ぼっちの不破。
俺との関係で女子から全力でハブられているし、そんなハブられている不破を仲間に引き入れる男子グループもいない。
必然的に、不破の唯一無二の友達である俺のグループに入ることになる。
「で、行き先だけど……」
「Disney land」
「政宗様と同じで構わねえ」
「アスレチック!」
「アスレチックでござるか!」
「いいじゃねえか、アスレチック!」
脳筋が三人寄れば同じ行き先へ落ち着くとは思ってた。うん、わかってたよ。
「アスレチック以外なら何でもいいよ」
「何故だ、佐助!」
「だって、態々遊ぶのにアスレチックってどうよ?俺様たち今年で十七だよ?」
「アスレチックに年齢なんて関係ないよ、猿飛くん!」
「不破は黙ってなさい」
その後も押し問答は続き、結局はジャンケン三本勝負が開催される。
一回戦、右目の旦那対真田の旦那。
まあ、これは余裕だろう。
何故なら、旦那の初手は力んでいつもグーだから。
順当に右目の旦那の勝ち。
二回戦は、独眼竜対元親。
これはたぶん、負ける。
独眼竜は格好つけてるけど、ジャンケンが滅茶苦茶弱い。
「Ha……!勝ちを譲ってやったんだよ」
普通に負けただけだろうが。
最終勝負。
俺対不破。
「不破には悪いけど負けてもらうよ」
「まっけないぞー!」
負けるっての。
俺の動体視力がいいから、不破の手なんてお見通し。の、はずなんだったんだけど……。
不破の手はパーで、俺の手はグー。
何故だ、確かに途中までチョキの形をしていたのに。
不破に「何したの?」と聞けば、自慢気な顔で「猿飛くんの目がいいのは知ってたからね!寸でで手を変えたの」と言った。
「姑息な真似を……」
「詐欺師って呼んでくれる?」
どや顔の不破の頬を片手で掴みあげる。
「ひてててて」
「まあ、勝負は勝負だからね。大人しく、アスレチックに行くよ」
嫌々って感じを前面に出す反対派など目もくれず、アスレチック賛成派の三人は大喜びでどこのアスレチックに行こうかと話し合いを始めた。
「shit…….なんで、勝たねーんだよ猿!」
「あんたが勝ってれば余裕だったんだけどね-!」
睨み合う俺と独眼竜を気にすることなく「三人ともー!ここに決まったよー!」と知らせに来た不破のデコに、独眼竜と同じタイミングでデコピンをした。
空気を読め、筋肉。
俺たちはのグループは、真田の旦那に独眼竜と元親。他クラスとも組んでいいので隣のクラスの右目の旦那。
それから、圧倒的ぼっちの不破。
俺との関係で女子から全力でハブられているし、そんなハブられている不破を仲間に引き入れる男子グループもいない。
必然的に、不破の唯一無二の友達である俺のグループに入ることになる。
「で、行き先だけど……」
「Disney land」
「政宗様と同じで構わねえ」
「アスレチック!」
「アスレチックでござるか!」
「いいじゃねえか、アスレチック!」
脳筋が三人寄れば同じ行き先へ落ち着くとは思ってた。うん、わかってたよ。
「アスレチック以外なら何でもいいよ」
「何故だ、佐助!」
「だって、態々遊ぶのにアスレチックってどうよ?俺様たち今年で十七だよ?」
「アスレチックに年齢なんて関係ないよ、猿飛くん!」
「不破は黙ってなさい」
その後も押し問答は続き、結局はジャンケン三本勝負が開催される。
一回戦、右目の旦那対真田の旦那。
まあ、これは余裕だろう。
何故なら、旦那の初手は力んでいつもグーだから。
順当に右目の旦那の勝ち。
二回戦は、独眼竜対元親。
これはたぶん、負ける。
独眼竜は格好つけてるけど、ジャンケンが滅茶苦茶弱い。
「Ha……!勝ちを譲ってやったんだよ」
普通に負けただけだろうが。
最終勝負。
俺対不破。
「不破には悪いけど負けてもらうよ」
「まっけないぞー!」
負けるっての。
俺の動体視力がいいから、不破の手なんてお見通し。の、はずなんだったんだけど……。
不破の手はパーで、俺の手はグー。
何故だ、確かに途中までチョキの形をしていたのに。
不破に「何したの?」と聞けば、自慢気な顔で「猿飛くんの目がいいのは知ってたからね!寸でで手を変えたの」と言った。
「姑息な真似を……」
「詐欺師って呼んでくれる?」
どや顔の不破の頬を片手で掴みあげる。
「ひてててて」
「まあ、勝負は勝負だからね。大人しく、アスレチックに行くよ」
嫌々って感じを前面に出す反対派など目もくれず、アスレチック賛成派の三人は大喜びでどこのアスレチックに行こうかと話し合いを始めた。
「shit…….なんで、勝たねーんだよ猿!」
「あんたが勝ってれば余裕だったんだけどね-!」
睨み合う俺と独眼竜を気にすることなく「三人ともー!ここに決まったよー!」と知らせに来た不破のデコに、独眼竜と同じタイミングでデコピンをした。
空気を読め、筋肉。